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ザッカーバーグ、札束で叩く。Meta、OpenAI研究者に4年で450億円オファー

初年度だけで150億円、「Meta超知能研究所」設立でAI業界に激震

Meta vs OpenAI Human Resource battle 01

Metaのマーク・ザッカーバーグCEOが新設した超知能研究所の人材獲得競争で、OpenAIの優秀な研究者に対して4年間で最大3億ドル(約450億円)という破格の報酬パッケージを提示していることが明らかになった。WIREDが報じた。

この報酬パッケージには初年度だけで1億ドル以上の総報酬が含まれており、株式の一部は即座に権利確定される仕組みとなっている。Metaは少なくとも10人のOpenAI研究者に対してこうした驚異的な高額オファーを出しており、その中にはチーフサイエンティストのポジションを打診されたものの断った高位研究者も含まれている。

AI業界の人材争奪戦が激化

匿名を条件にWIREDの取材に応じたOpenAI社員は「Metaで働くために必要な金額はそのくらいだろう」とコメントしている。一方で複数の従業員は、金銭面とOpenAIとMetaでの潜在的な影響力を天秤にかけて検討しており、多くはOpenAIでの方が大きな影響を与えられると考えているという。

Metaの広報担当者アンディ・ストーン氏は「これらの発言は事実ではない。報酬パッケージの規模と構造はあらゆる場所で誤って伝えられている」と否定している。しかし、WIREDが確認したMetaのシニアエンジニアの年収は約85万ドルで、現在提示されているパッケージと比較すると見劣りする水準だ。

新組織「Meta超知能研究所」を発足

月曜日、ザッカーバーグ氏は社内向けメモで新しい超知能チームを紹介した。元Scale AI CEOのアレクサンダー・ワン氏がMeta AI最高責任者に就任し、GitHub元責任者のナット・フリードマン氏と共に「Meta超知能研究所」を共同統括する。ただし、チーフサイエンティストやチーフリサーチオフィサーの任命は発表されていない。

ザッカーバーグ氏は潜在的な採用候補者に対して、リソース不足を心配する必要はないと約束している。AI業界では最先端チップ(GPU)へのアクセスが非常に競争的で、研究の影響力を左右する重要な要素となっているためだ。OpenAIでは研究者たちが、サム・アルトマンCEOがGPUアクセスを約束するものの、経営陣からのフォロースルーが不十分だと不満を漏らしているという。

OpenAI側も対抗措置を検討

Metaは既にOpenAIから少なくとも7人のスタッフを引き抜くことに成功している。これを受けてOpenAIのマーク・チェン最高研究責任者は週末に社内メモを送り「まるで誰かが我々の家に侵入して何かを盗んだような気分だ」と表現した。チェンは公平性を犠牲にすることなく、優秀な人材向けの報酬パッケージを再調整していると述べている。

アルトマンCEOも月曜夜にSlackメッセージでMetaの引き抜き工作を批判し、OpenAIが報酬の再調整に取り組んでいることを示唆した。このAI人材争奪戦は、両社の技術開発競争がいかに激化しているかを物語っている。

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更新日2025年07月02日
執筆者g.O.R.i
コメント(1件)

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  1. 通りすがりの読者(コメントID:705996)

    弱肉強食ですねぇ。
    OpenAIでもお金に困らないはずなので、餅は餅屋で長い目で見たら残った方が良い気がします。

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