OpenAIは5月13日に「Googleに対抗する検索エンジン」は発表しない。サム・アルトマンが否定
発表予定の新サービスについて「僕にはまるでマジックのように感じるよ」
OpenAIは、5月13日に予定している発表イベントでGoogleに対抗する検索エンジンは発表しない。サム・アルトマンCEOがTwitterで否定した。GPT-5でもないという。
発表予定の新サービスについて詳細は明かさなかったが、「僕にはまるでマジックのように感じるよ」とコメントしている。
not gpt-5, not a search engine, but we’ve been hard at work on some new stuff we think people will love! feels like magic to me.
monday 10am PT. https://t.co/nqftf6lRL1
— Sam Altman (@sama) May 10, 2024
ロイター通信は10日、OpenAIが検索エンジンを発表する可能性を報じた。”2つの情報筋”によると、GoogleがGeminiやGemmaなどのAI関連発表をGoogle I/Oで行う前日を狙ってGoogle検索を脅かす検索エンジンを披露するとしていた。
OpenAIの独自検索エンジン開発は度々報じられてきた。BloombergはChatGPTのチャットボットに組み込まれると伝えており、The Informationは一部機能がBingによって動作する可能性があるという。
Googleの土俵を脅かす存在は増えている。OpenAIの研究者が立ち上げたPerplexityは今年1月、月間アクティブユーザー数が1,000万人を突破した。
Googleはかつて、インターネットにおいて絶対的な存在だった。AIの時代ではスタートダッシュに遅れたものの、AI戦争に遅れを取り戻すべく取り組んでいる。これまでに集めてきた膨大なデータと潤沢な資金の組み合わせで、手強い競合がいる中でもトップに躍り出るポテンシャルはある。
しかし現在のGoogle検索はまともに使えるものではない。「コンテンツ・イズ・キング」と言っておきながら大手サイトの情報価値がないコンテンツを優遇する事例は国内外で報告されており、周りには良質なコンテンツを日々更新してながらも廃業寸前に追い込まれている個人運営または小規模サイトが増えている。
自社の最も重要なサービスである検索がまともに運営できない今、GoogleのAIには期待できるのだろうか。GoogleのAIは信頼できるのだろうか。
今、インターネットが変わる可能性がある。Googleの牙城が崩れる瞬間を目の当たりにするかもしれない。