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OpenAI、DeepSeekによる技術の無断利用を告発。560万ドルの低コスト開発に疑念

DeepSeekの独自AI開発手法に違法性の可能性、NVIDIAの株価に影響も

Solen feyissa MHgLD0 9VvM unsplash

中国のAIスタートアップ企業DeepSeekが、OpenAIの技術を無断で利用して独自モデルを開発した疑いが浮上している。問題の核心は「ディスティレーション」と呼ばれる技術の使用方法で、これは大規模AIモデルの出力を利用して小規模モデルを効率的に学習させる一般的な手法だが、OpenAIは利用規約に違反する形で使用されたと主張している。

DeepSeekが開発した推論モデル「R1」は、OpenAIやGoogleが投資する金額のごく一部であるわずか560万ドルという低コストで開発されたにもかかわらず、米国の主要モデルに匹敵する性能を実現。このアプリは米国を含む複数の国のApp Store無料アプリランキングで首位を獲得し、業界に衝撃を与えている。

ホワイトハウスAI担当のDavid Sacks氏はFox Newsの取材に対し、「DeepSeekがOpenAIのモデルから知識を抽出したという実質的な証拠がある」と明言。この発言は業界に大きな波紋を広げている。

市場は即座に反応し、AI関連ハードウェアの主要サプライヤーであるNVIDIAの株価は過去最大となる一日で17%の下落を記録。高額なAIハードウェア投資の必要性に対する疑問が投資家の間で広がっている。

Bloombergの報道によると、OpenAIとMicrosoftは2024年8月の時点で既に利用規約違反の疑いのあるアカウントを特定し、ブロック措置を実施。これらのアカウントがDeepSeekと関連していたと見られている。両社は具体的な証拠については明らかにしていないものの、調査を継続している。

(Source: Financial Times via MacRumors

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更新日2025年01月30日
執筆者g.O.R.i
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