Metaがスマートウォッチを9月発表か。しかも……カメラ付き

写真はGalaxy Watch 8

Metaが9月に開催する年次開発者会議「Meta Connect 2025」で、カメラ搭載スマートウォッチを発表する可能性が浮上している。DigiTimesが報じた。

同社は2022年にスマートウォッチ開発プロジェクトを一度中止したが、2024年初頭から開発を再開し、中国の製造パートナーHuaqinと共同で製品化を進めているとされる。このスマートウォッチは9月17日から18日にかけて開催されるMeta Connect 2025での発表に向けて調整が行われているという。

Apple Watch対抗の切り札として期待

Metaのスマートウォッチ構想は新しいものではなく、同社は2021年にカメラ付きスマートウォッチの開発を開始していた。当初の計画では、2022年夏の発売を目指し、12メガピクセルのメインカメラと5メガピクセルのビデオ通話用カメラを搭載する予定だった。しかし、コスト削減の一環として開発が中断されていた。

今回復活する製品は、Apple WatchやSamsung Galaxy Watch、Garminなどの既存製品と差別化を図るため、AI機能とカメラ機能に重点を置いた設計になると予想される。特に、同社のRay-Banスマートグラスや今後発表予定のAIグラスとの連携を意識した仕様になるとみられている。

Appleも長年検討してきたカメラ搭載構想

一方、Appleも長年にわたってApple Watchへのカメラ搭載を検討している。同社は2019年にカメラ付きApple Watchに関する特許を出願しており、ウォッチバンドにカメラを組み込む独創的なアプローチを提案している。

Appleの構想では、バンドの一部を引き出してカメラとして使用し、レンズ部分を回転させることで完全な撮影の自由度を提供するという。この設計により、ハイキング、ランニング、水泳、サーフィンなどの活動中にiPhoneを持参せずに済む場面での利用を想定している。

ただし、Appleは多くの特許を取得しているものの、すべてが製品化されるわけではないため、実際の製品に反映されるかは不透明だ。Metaが先行してカメラ搭載スマートウォッチを投入することで、この分野の競争が加速する可能性がある。

2025年2月には、Meta CTOのAndrew Bosworth氏が社内メモで「6つのAI搭載ウェアラブル」を今年中に発売する計画を明かしていることからも、同社のウェアラブル事業への本格参入が伺える。

（Source: 9to5Mac）