「楽天モバイル」、誕生!”一応スマホを持っている”人向けの格安MVNOサービス
【img via 楽天モバイル】
楽天は格安MVNOサービス「楽天モバイル」の提供を開始すると昨日10月29日、発表した!
高品質で超低価格と謳っているが、一体どのようなサービスなのか。本当に高品質で「超」を付けても差し支えがないほど低価格なのか。分からないことだらけだったので、公式ページと睨めっこした結果分かったことをまとめておく!
そもそも「楽天モバイル」って何?
まずは今回発表された「楽天モバイル」とは一体どのようなサービスなのか。
一言で言うならば、格安スマホサービス。もう少し詳しく言うならば、ドコモのLTEネットワークを利用した格安MVNOサービス。ちなみに、MVNOとはMobile Virtual Network Operatorの略で、仮想移動体通信事業者を意味する。要は、ドコモのネットワークを借りて楽天がスマホ用ネットワークサービスを格安料金で提供しているのだ。
「楽天モバイル」の魅力は?
「高品質で超低価格」という謳い文句を中心に楽天モバイルも魅力について紹介する。
ドコモのLTEネットワークを利用できる
ドコモからネットワークを借りてサービスを独自で提供しているので、ドコモの広い通話エリアがほとんどそのまま利用可能。
今使用しているスマホから乗り換え(MNP)ができる
楽天モバイルはドコモ・KDDI・ソフトバンクのような通信キャリアとほぼ同じ位置づけとして考えて差し支えない。よって、当然他のキャリアから楽天モバイルに乗り換えることも可能。電話番号をそのまま引き継ぐことができる。
ほとんど使わないのであれば、月々の料金は非常に安い
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気になる「超低価格」だが、確かに非常に安い。通信容量2.1GBのプランであれば月額1,600円、端末費用も一括購入しても26,400円、24分割したら月々1,100円となる。
公式ページによると、スマホ利用者の約84%が2GB以下の通信量で事足りているそうだ。もし、自分が当てはまるのであれば2.1GBプラン(月額1,600円)は魅力的かもしれない。
詳しい料金プランはこちらからどうぞ!
「楽天モバイル」の気になるところ・注意点
安さを実現するためには当然何かしらのカラクリが存在する。楽天モバイルを選ぶ前にチェックすべき点をまとめてみた。
スペックはそれほど高くない、スタンダードなスマホ「Zenfone 5」
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楽天モバイルで利用できる機種として用意されたのはASUS製の「Zenfone 5」。
解像度1,280×720ピクセルの5インチディスプレイを搭載。外向きカメラは800万画素、内向きは200万画素。クアッドコアCPUを搭載し、Android 4.4が動作。
決して性能が悪い訳ではないが、特別良い訳でもない。スタンダードモデルであり、ハイエンドモデルではない。端末の性能を重要視する人は、あまりテンションが上がらない端末だ。
「Zenfone 5」の詳細スペックはこちらからどうぞ!
「楽天モバイル」で使用できる機種は限られている
楽天モバイルはネットワークサービス。よって、SIMフリー端末であればSIMを差し替え、初期設定を行えば使用できる。
一方、今使っているスマホがKDDIやソフトバンクで契約した端末であれば、楽天モバイルを利用したくても利用することはできない。例外としてドコモのスマホであればそのまま使える。詳しい内容はこちらからどうぞ。
3日あたり360MBを超えると通信速度制限
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安いからと言ってガツガツスマホを使いたい人が安いプランを契約すると悲劇が起きる。
上記にある通り、楽天モバイルは安い料金プランを用意していると同時に、通信速度制限が発生する基準値も非常に低い。例えば、ソフトバンクの場合は3日間で1GBの通信量を超えると速度制限が掛けられるが、2.1GBプランは3日あたり360MB使用すると速度を200Kbpsまで制限させられる。
一方、7GBプランは3日当たり1.2GBと3キャリアよりも多い。ガツガツ使いたいという人は7GBプラン(月額2,960円)を契約するのもアリかもしれない。
ほとんどスマホを使わない人にはオススメ!
今回色々と調べてみた結果、楽天モバイルは、毎月通信量7GB制限をギリギリ使う人がわざわざ乗り換えるというよりも、“一応スマホを持っている”人が乗り換えを検討しても良さそうなサービスという結論に至った。僕のように毎日スマホを肌身離さず持ち歩き、ガツガツ使うような人はわざわざ乗り換えるメリットはそれほど無さそうだ。
大して使っていないスマホの料金をとにかく抑えたい。そのようなことを日々思っている人は楽天モバイルを検討してみてはいかがだろうか!