【Pentatonix特集】gori.me独占インタビュー:アカペラに興味を持った理由、アレンジの進め方、体調管理方法など
「Pentatonix特集」としてグループ編、個人編、アルバム編と紹介してきたが、今回でついに最終回となる4本目だ。このような形でインタビュー内容を紹介したのも初めてだったので、何だか妙に感慨深い。
さて、最終回として紹介するのはgori.me独占となるインタビュー内容。僕が事前に気になる質問を何本か用意しインタビュワーに渡したところ、なんとほとんどの質問に答えて頂くことができた!Pentatonix、優しい!ありがとうございます!
僕が聞いたのはそもそもなぜアカペラに興味を持ったのかや今後共演したいアーティスト、選曲やアレンジの進め方など。すべてみっちり答えてもらっているので、続きからどうぞ!
メンバープロフィール
SCOTT HOYING(スコット・ホーイング)。リーダー格で身長が最も高い金髪の男性メンバー。歌唱力に加え、リズム感も抜群。リードを取ることが多い。
MITCH GRASSI(ミッチ・グラッシ)。驚くほど美しい声を出す男性メンバー。下のコーラスに入ることが多いが、時折入るリードで魅せる優しい歌声で多くのファンを魅了。
KIRSTIE MALDONADO(カースティ・マルドナード)。バンドにおける紅一点。女性リードの時に力を発揮することはもちろん、トップを担当していることは多いが、男性2人の声が異常に高いため、下に入ることも。
AVI KAPLAN(アヴィ・カプラン)。ベース担当の男性メンバー。ヒゲが特徴。Pentatonixの重いサウンドを支えているリズムセクションの片割れ。
KEVIN OLUSOLA(ケヴィン・オルソラ)。ボイスパーカッション・ビートボックス担当の男性メンバー。Pentatonixのリズムを支える高等テクニックに注目。
声のクオリティを保つ、あるいは向上させるために努めていることは?
「基本的に体にいいとされていることを、やるの。水を沢山飲んで、健康的な食生活をして、ちゃんと寝る。今の私達はすごく忙しいから、ヴォーカル・レッスンを受ける時間はないんだけど、時間が取れる時はやって、声の状態をチェックするようにしてるわ。個人的に声の向上のためにやっているのは、何度も何度も繰り返して歌うことによって、どんな風に歌えばいいか、どんな風に自分の声を扱うかを自分で学んでいったの」
「僕達の声は僕達にとっての楽器だから、自分達の体を大事に扱わなきゃならないんだ」
「それに加えて、ビートボクサーとしては、面白いんだけど、リップクリームがすごく重要なんだよ。唇が乾くと、ビートボックスが上手く出来なくなるんだ。キックが充分じゃなくなるんだよ。だから今はどこに行くにも、リップクリームは欠かせないよ。すごく大事なんだ。最近、アムステルダムのビートボクサーに教わってからやるようになったんだけどね」
カバー楽曲は選曲どのように決める?
「普段は、僕達がインスパイアされた曲を選んでる。ラジオでその曲を聞いて、僕達がすごく上手くカヴァーできるって感じた曲とか、僕達の強みを見せられるような曲だと、“これは僕達がやったらすごくクールだろうな”って思う。普段から曲を聞きながら、Mitchがこの高音を部分を歌えるなとか、Aviがこのクールなベースの部分をやれるなって、曲を分析して僕達のサウンドに使えるかどうか考えてるんだ」
アレンジはどのように進める?いつも素晴らしいアレンジですが。
全員「ありがとう」
「大抵、僕達はサークルになってやるんだ。お互いにアイディアを出し合って、5人共同でやってる。一つのアイディアをやってみて、それが上手く行かなかったら次のアイディアを試して、っていう風に。でも大抵、僕達にはベースとビートボクサーのしっかりした基盤があるから」
「大半は、自然に生まれてるんだ。だから煮詰まった時は、『とりあえずジャムってみようよ』って歌い始めるんだ。そこで誰かがあるパートを歌ったら、”あ、それクールだよ、それを使おう”って、それにハーモニーを加えて行ったりしてね。そこからまた新しいアイディアが出てくる。すごく楽しくてクールで、オーガニックなプロセスだよ」
「そしてアウトラインが決まったら、次はそれをどうやって特別な曲に仕上げるかを探るんだ。皆がヴィデオを見て、聞いて、“オー・マイ・ゴッシュ、こんなもの聞いたことがない”って驚いて、友達とシェアしたくなるようなものにしたいからね」
ビートボックスをアカペラバンド内で演奏することについて意識していること、やらないようにしていることは?
「僕がビートボックスをする時にいつも意識しているのは、全てを本当に音楽的なものにしたいっていうことなんだ。僕はビートボックスだけ、色々なサウンドとか、色々とクレイジーなことだけをやってるわけじゃなくて、僕達の音楽を作るためにこれをやってるんだ。だから僕は沢山の音楽を聞いて、それを真似しようとしてる。
でも、僕達の曲にはヴォーカルスタイルがあって、皆が僕達の曲とビートボックスを聞いたら、
“他でも聞けるようなことをこのビートボクサーはやってるけど、そこにからむヴォーカルがあって、こんなもの聞いたことない”って言うような音楽なんだ。だから僕達はクールなバランスを保とうとしてて、どんどん良くなっていってると思うよ」
なぜ楽器演奏ORバックトラック+ヴォーカルという形ではなくアカペラという形を選んだ?
「一番最初に、僕達3人が『グリー』の出演者達に会えるっていうコンテストに応募した時に、応募条件がアカペラで歌うことだったんだ。それを楽しみでやったんだけど、その後でアカペラにはまって、YouTubeに僕達が歌ってるヴィデオを出したり、聖歌隊コンサートで歌ったりしてたんだ。
楽器がないっていうアカペラに恋に落ちた感じなんだ。それで、『ザ・シングオフ』に3人で挑戦しようとしたんだけど、AviとKevinに加わってもらうことに決めたんだよ。二人には感謝だよ」