【Pentatonix特集】特別インタビュー(グループ編):グループ名の由来や結成の経緯、今後カバーしたい楽曲など
「Daft Punk」カバーメドレーで一世を風靡し、今も世界的に注目されている近未来アカペラグループ「Pentatonix」。初来日としてSUMMER SONIC 2014の参戦も決定したため、国内ファンは大盛り上がりだろう!当然、「The Sing Off」出演時から見ていた僕としては興奮せずにはいられない!
そんな熱い思いが届いたのか、縁あってPentatonixにバンド結成の経緯や7月30日から発売となる初の国内盤CD「PTX Vols.1&2」について取材したインタビュー内容を頂いた。さらに、事前にこちらから用意した質問にもすべて答えてもらい、独占インタビューという形でアカペラーなら誰しもが気になるであろうPentatonixのアレンジの進め方や体調管理方法について聞くことができた!そう、Pentatonixとgori.meによるプチ・コラボだ!やったね!
本日より毎日1本ずつ合計4本のインタビュー記事を公開するのでお楽しみに!まずはグループ全体に関する質問!バンドとしての強みや今後カバーしたい楽曲などについて話しているので、続きからどうぞ!
メンバープロフィール
SCOTT HOYING(スコット・ホーイング)。リーダー格で身長が最も高い金髪の男性メンバー。歌唱力に加え、リズム感も抜群。リードを取ることが多い。
MITCH GRASSI(ミッチ・グラッシ)。驚くほど美しい声を出す男性メンバー。下のコーラスに入ることが多いが、時折入るリードで魅せる優しい歌声で多くのファンを魅了。
KIRSTIE MALDONADO(カースティ・マルドナード)。バンドにおける紅一点。女性リードの時に力を発揮することはもちろん、トップを担当していることは多いが、男性2人の声が異常に高いため、下に入ることも。
AVI KAPLAN(アヴィ・カプラン)。ベース担当の男性メンバー。ヒゲが特徴。Pentatonixの重いサウンドを支えているリズムセクションの片割れ。
KEVIN OLUSOLA(ケヴィン・オルソラ)。ボイスパーカッション・ビートボックス担当の男性メンバー。Pentatonixのリズムを支える高等テクニックに注目。
ペンタトニックスとはどのようなグループか?
ペンタトニックスは、5人組のアカペラ・グループだよ。ペンタトニック・スケールも5音階だから、ペンタトニックスっていう名前なんだ。
結成のいきさつは?
僕達のうち3人が、同じ高校でアカペラ・トリオをやってたんだ。その後Scottが大学に進んで、NBCの『The Sing Off』っていうアカペラ・コンペティション番組のオーディションに行ったんだ。その時に、もっと音を増やすように提案されて、ベースとビートボックスを加えたんだよ。本当に良かった。そうやってグループになったんだ。
Pentatonixの名前の由来は?
僕が当時大学で音楽理論を勉強してて、ペンタトニック・スケールがどこの文化でも共通のスケールだっていうことを学んだんだ。それってクールだなって思って。このグループは5人組だから、ペンタトニックスっていう言葉がまず思い浮かんで、それをXで終わらせるペンタトニックスにすることに決めたんだ。
あなた方5人が会ったのは『The Sing Off』の前日だったそうですが、名前もその時決めたんですか?
その数週間前に決めてた。メールで全部やり取りしてたんだけど、直接顔を合わせたのは、『The Sing Off』の直前だったんだ。
オリジナル曲は誰が作詞作曲のメイン?
曲によって違うんだけど、全員がそれぞれのやり方で作曲してるんだ。例えばKevinがメロディを書いて。
メロディとサビを書くんだよ。
Scottもそれをやってて、でも、全員が作曲してるんだよ。すごく楽しいし、全員、作曲は上達してると思う。
うん。
グループのリーダーは?
それはとても面白い質問だよ。僕達は全員がそれぞれに、リードをしてるんだよね。
ビジネスの方面が得意なメンバーもいるし、アイディアやコンセプトを思いつくのが得意なメンバーもいるし、リハーサルも誰か一人が動かしてるわけじゃないんだ。その時に一番インスパイアされたメンバーが、リードをするんだよ。僕はそれがすごく気に入ってる。全員が力を発揮出来るからね。
誰か一人をリーダーにすると、その人の弱さが出てしまう時もあると思うけど、僕達はお互いが一緒になって活動してるんだよ。すごくクールなことだと思うんだ。
アメリカのアカペラ/ヴォーカル・パフォーマンス・シーンは盛り上がってる?
アメリカのアカペラ・シーンは、今すごく栄えてる気がする。『Pitch Perfect』とか、『Glee』とか、『The Sing OFf』のおかげでね。
僕達がそのリーダーだとは言えないけど、トップになれて光栄だよ。
大学のアカペラ・シーンから、この盛り上がりは始まったんだよね。僕もそれにインスパイアされてアカペラをやってたし、それが『Pitch Perfect』をインスパイアしたんだし、僕もそうだったけど、本当に沢山の人達がすごく真剣に大学のアカペラ・グループで活動しているんだ。Aviも大学のアカペラ・グループにいたしね。本当に、素晴らしい環境なんだよ。『Pitch Perfect』で見られるようにね。
その通りだね。
自分たちが他のヴォーカル・グループと比べて、強みを感じている部分は?
この4人は、僕が知っている中でも一番才能がある人達なんだ。
ありがとう
正直言って、彼らほど正確で、独自のスタイルがある人達に会ったことがないからね。最高だよ。Aviは、音楽をすごく理解していて、僕達が誠実で謙虚なやり方で音楽を提供する上で、助けてくれてる。YouTubeが僕達にとってすごくいい方法になってる理由はそこで、僕達は僕達の声を使って素晴らしい音楽を作ってるんだよってことを直に見せることで、誠実で謙虚な僕達を見せることができる。これらが僕達の強みだと僕は思うよ。
僕達が仕事熱心なのも、強みだと思う。締め切りが近くてあまり時間がないプレッシャーの下だと、僕達はすごく迅速に終わらせる。それによって短時間で沢山の作品を発表することが可能になってるから、いいことなんだ。皆の注目を集め続ける必要があるわけだからね。それを僕達はすごく良くやれたんだと思う。
それからもう一つの強みは、KevinとAviのリズム・セクションが、自分達の能力をひけらかすためじゃなくて、音楽を作るために色々やってくれるってことなんだ。だから、僕達のアレンジはどれもすごく音が満たされてる。それは彼らが正しいアレンジをしっかりやっていて、一つにまとまっているからなんだ。多くのアカペラ・グループはメンバーがそれぞれのことをやっているんだけど、KevinとAviはユニットとなって動いてる。僕達の成功にとって欠かせない部分だよ。
僕達は一緒に暮らしてるし、兄弟みたいなんだよ。僕達は皆が、ファミリーなんだよね。
そうだよ。
それから私は、私達が皆違っている点も気に入ってるわ。それぞれに違うことを提供できるから。音楽に関しても、ビジネスに関しても、全員がやる気があるし、Mitchが言ったように、短時間で沢山のことをやれるの。5人いるから、短い時間内でも沢山のアイディアをやりとりできるし、上手く行かなかったら次、また次、って試して、怒ったりすることもないの。音楽を作るには最高の環境で、本当にナイスなの。
誰かがアイディアを出したら、少なくともそれを試してみるんだ。
その中でどれをやるのがベストかを、全員で決める。そうすることで、平和でいられるし、創造力も溢れ出すんだ。
それがアカペラの良い所で、アイディアは即見つけられるんだ。曲をプロデュースしてレコーディングするとなると、もっと時間がかかるけどね。その場で曲を書いて、上手く行かなければ、やり直せばいい。アカペラのシンプルさが、曲を仕上げるのを楽にしてるんだと思うよ。
自分の得意な“声”のスタイルにキャッチフレーズをつけるとしたら?
Kevinから始めると、Kevinは、僕達の土台。彼のビートがなかったら、僕達の全てのアレンジが駄目になる。彼がいなくなったら、最低だよ。そしてAviは、地球を震撼させる世界一低音のベース。それによって、僕達のアレンジは、こんなに良くなってる。Kirstieはパワフルな声の素晴らしい女神。それで、Mitch、君は?
僕は天が与えた声、でいいよ。
うん、君は天使だね。それで僕は、R&Bのソウルフルな男ってことで。
Makotoさん>
メンバーの皆さんとは直接関わりを持てているわけではないですが、そのような機会が今後設けられるように地道に精進してPentatonixの魅力を引き続き発信していけたらと思います!僕の記事がきっかけでPentatonixを知って頂けたと言う言葉だけでも僕がこのようにして日々記事を書いていたことを改めて良かったと感じます。明日、明後日とインタビューも続きますので、是非お楽しみに!!ありがとうございます!
独占インタビューだなんて本当にすごいです!!Kazutoさんの「The Sing-Off Season 3の優勝グループPentatonixの歌う’N Syncのメドレーが濃い!」の記事のおかげで彼らと出会うことができた私にとってKazutoさんはPTXファンの中でも特別な存在でいらっしゃるので、そのKazutoさんがPTXのメンバーたちとこのように素晴らしい関わりを持てていることが私もとても嬉しいです。