Androidの断片化問題、昨年以上に深刻化!最新OSの利用者も2割程度
Androidデバイスの断片化は昔から問題視されている。最近はiOSも4インチ・4.7インチ・5.5インチのiPhone、7.9インチと9.7インチのiPadが用意され、さらに12.9インチが加わる見通し。デベロッパーを苦しめる匂いがプンプンしているが、Androidに比べれば遥かにマシだ。
昨年時点でもカオスだった断片化問題だが、今年はさらに深刻化している。OpenSignalが682,000台のAndroidデバイスをもとに断片化の状況を可視化してまとめていたので、紹介する!
Androidデバイスを開発する1,294社のうち、Samsungが占める割合は37.8%
Androidスマートフォンは次々と発表され、Android OSも毎年アップデートされる。それぞれのデバイスごとにディスプレイサイズも画面解像度も様々。デベロッパーは動作確認を行うデバイスの選定基準に苦しめられる。
今回、調査対象となった682,000台のAndroidデバイスのうち、断片化問題に一役買っているであろうSamsungの占める割合は37.8%。開発するメーカーが1,294社もあることを考えると、いかにSamsungの存在がAndroid界の中で大きいかがよく分かる。
昨年に比べてさらに加速している断片化問題を可視化した図が以下。左が2014年、右が2015年の結果となっている。今年の方がさらに細分化されていることが分かるだろうか。「自分のスマホで動かない」というクレームはGoogle Playの評価欄でよく見掛けるが、アプリ開発者にとってユーザーが持つデバイスで動作確認をすることがどれほど難しいのかがよく分かるのではないだろうか。
メーカー別で見ると圧倒的なシェアを持つSamsungの断片化問題に対する貢献度は高い。
断片化問題は何も画面の解像度だけではない。OSの断片化問題も深刻だ。iOSと比べた場合、「iOS 8」のシェアは85%である一方、Android OSの場合、最新バージョンである「Android 5.0 Lollipop」を使用しているユーザー数は全体の18.1%。大半のAndroidユーザーは「Android 4.x」(Jelly BeanからKitKat)が動作したデバイスを持っているようだ。
選択肢が多数あることは素晴らしいことだが、ありすぎるのも問題だ。残りの調査結果は以下からどうぞ!
(via The Next Web)