Apple、2025年Swift Student Challenge受賞者発表!日本人学生の「花札アプリ」が世界で評価
世界38カ国から350名が選出、地域の課題解決を目指す若き才能たちの挑戦
Appleが毎年開催している「Swift Student Challenge」の2025年受賞者が発表された。世界38カ国・地域から350名が選出され、そのうち特に優秀な50名が「Distinguished Winners」としてApple ParkでのWWDCに招待される。受賞者たちは、Swiftの直感的な開発環境を活かし、地域社会から着想を得た独創的なアプリプレイグラウンドを開発した。
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日本からは、熊本県立大学を卒業した浜本大輝さん(22歳)が「Hanafuda Tactics」で受賞。
伝統的なカードゲーム「花札」を現代の若者にも楽しめるようにアプリ化し、SwiftUIのDragGestureを駆使してカードの動きや光の演出を実装。HP(ヒットポイント)などゲーム的な要素も加え、Apple Vision Pro対応も視野に入れている。浜本さんは「花札を次世代に残したい」と語る。 -
米国・ロサンゼルスのMarina Leeさん(21歳)は、避難警報を受けた祖母の体験から「EvacuMate」を開発。
緊急時に必要な持ち物リストや重要書類のアップロード、連絡先のインポート機能などを搭載し、災害時の備えをサポート。今後は多言語対応も進める予定だ。 -
メキシコのLuciana Ortiz Nolascoさん(15歳)は、天体観測の体験をもとに「BreakDownCosmic」を制作。
世界中の天文イベントをカレンダーに追加したり、ミッション達成でメダルを獲得したり、仮想空間で他の天文ファンと交流できる。SwiftとXcodeの直感的な操作性が開発を後押ししたという。 -
エチオピアとカナダで育ったNahom Workuさん(21歳)は、教育格差の解消を目指して「AccessEd」を開発。
オフラインでも学習できるリソースを提供し、Appleの機械学習やAIを活用して個々の学生に最適なコースを推薦。ノートの写真から自動でフラッシュカードを生成する機能や、タスク管理システムも搭載している。
Appleのスーザン・プレスコット氏は「若き開発者がもたらす才能と視点に常に刺激を受けている。今年の受賞者は、意義あるアイデアを革新的かつ影響力あるアプリに昇華させている」とコメントしている。
過去5年間で、同プログラムの参加者は世界中でキャリアを築き、ビジネスやテクノロジーの民主化を目指す組織を立ち上げてきた。詳細はApple公式サイトでも確認できる。
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