Tortuga Outbreaker Travel Backpack 45L レビュー
まるで登山用!45リットルも入る最強の大容量バックパック
僕はバックパック派。これまでいくつかのバックパックを渡り歩いていたが、最近までは「Aer Travel Pack」を使っていた。
このバックパックはとても優秀だ。ストレージ容量も33リットル、大量のポケットが用意され、MacBook Proも、iPad Proも、紙の資料も運動用の靴も小物も貴重品もそれぞれ入れるためのポケットが用意されている。
ところが、使い始めて1年も経たずに僕はまた目移りしてしまった。きっかけは平湯温泉へ行った時に登山用ザックを背負った時。長時間重い荷物を背負っても身体への負担が分散するように考えられた設計に魅了され、登山用のような作りで普段用に使えるものを探すことに。
最初に候補として上がったのは「Mammut Rock Pro SE」。登山と写真で仕事をしている人。のレビュー記事を読む限りではとても良いバッグであるように見えたが、実物を見に行った結果、ポケットの数が少なく断念。
続いて候補に上がったのは「AS2OV CORDURA DOBBY 305D」。これは実際に購入ししばらく使ってみたが、想像以上に小さく、想像以上に使いにくかったので早々にスタメンから脱落。
諦めかけていたところ、海外で展開するバックパックブランドTortugaから新しいバックパック「Outbreaker Travel Backpack」が発売されていたことを発見!35リットルと45リットルサイズがあるとのことだったが、大は小を兼ねると言い聞かせ、45リットルモデルを購入することに!
購入してから数ヶ月以上経っているが、「Outbreaker Travel Backpack 45L」はほぼ完璧だ。不満が全く無いわけではないが、背負い心地と言う意味では100点満点。
記事執筆時点では海外から取り寄せる他ないため購入のハードルは少々高いかもしれないが、僕の中では現時点に置ける「最強のバックパック」なので、紹介しておく!今回はレビュー動画とセットで記事を作成したので、併せてどうぞご覧あれ!
「Outbreaker Travel Backpack」を選んだ理由
冒頭でも紹介した通り、「Outbreaker Travel Backpack」は35リットルモデルと45リットルモデルがある。
35リットルの大きさが51.56cm x 32.77cm x 21cmで2.15kg、45リットルが55.88cm x 35.56cm x 23cmで2.3kg。容量が10リットルも増えるのにも関わらず、サイズ感も本体の重さもそれほど変わらないということもあり、45リットルを選んだ。
僕が「Outbreaker Travel Backpack」選んだ理由は6つある。
1. 「45リットル」と言う大容量
1つ目は大容量だから。ジム用の靴やドリンクボトル、着替えなどに加えてカメラ機材や15インチ型MacBook Proを持ち運ぶと言う日があるため、とにかく容量が必要。
さらに、暑くなるこれからの季節は冷房が効きすぎた場所のための上着、そして汗をかきすぎた時のための着替えも必要。全て背負ってしまいたい僕としては大容量であることは非常に重要なのだ。
2. 背負い心地(ショルダーストラップ、背中側の構造など)が抜群
2つ目は背負い心地が良さそうだったから。登山用ザックを経験し、背中およびショルダーストラップのクッション性が変わるだけで背負い心地がまるで変わるということを知ってしまった。重い荷物を背負っても重さを分散してくれる作りを持つリュックが欲しかった。
「Outbreaker Travel Backpack」のクッションは「やりすぎでは?」と思うほど弾力があり、クッション性抜群だ。まるで登山用ザックのようなクッションが用意され、重い荷物を背負っていても負担が軽減される。
ショルダーストラップに関してはこれまで使用してきたバックパックでみたことのない仕掛けがある。それは慎重に合わせて位置を調整できるような作りになっているということ。
実際に適切な位置を測る方法およびTortugaが公式動画を公開しているので、参考に載せておく。
3. 着脱可能なヒップベルトの搭載
3つ目として、特に重要視していたのはヒップベルトの有無。重い荷物の入ったバックパックをヒップベルト付きで背負うとその背負いやすさに驚嘆するだろう。僕は雪山で数十キロのザックを一瞬担がせてもらったが、ヒップベルトのお陰で肩への負担も少なく、実勢に手で持つよりも遥かに軽く感じた。
「Outbreaker Travel Backpack」には着脱可能なヒップベルトが用意され、そのヒップベルトにも十分すぎるクッションがあり(しかも、ポケットも用意されている)、腰で重量を支えながらも腰はしっかりと守ってくれる作りになっている。
4. 極めて頑丈な作り
僕は日頃から荷物が多く、日によっては持ち運ぶものが異常に重いこともある。重さを身体で支えるためにはストラップやクッション性なども大事だが、カバンそのものが頑丈であることは極めて重要。
なんと「Outbreaker Travel Backpack」は外側に船の帆やテントなどに用いられる帆布を採用。4層にも渡る素材を重ね、限りなく防水に近い防滴性を実現。
もちろん使用されているジッパーもYKK製の頑丈なもの。止水加工が施され、耐候性を実現している。ただし、その加工ゆえ、開け閉めは少々し辛い。
5. コンピューター用のポケットが用意されている
僕は常に15インチ型MacBook Proを持ち歩いている。当然ながら、MacBook Proが安全に収納できるポケットはバックパックを選ぶ上で必須条件の1つ。
かつてはMacBook Pro本体をケースに入れるという持ち運び方もしていたが、いつからかケースから取り出す手間が面倒に感じるようになり、ケースを使わずに本体をそのままバックパックの中に放り込めることを理想とするようになった。
「Outbreaker Travel Backpack」のコンピューター用ポケットはとてつもなく良くできている。ポケットの内側もフカフカなので安心してMacBook Proを入れて持ち運ぶことができる。
6. ゴツゴツとした男らしい見た目
4つ目は見た目。世の中には数え切れなほどのバックパックがあるが、自分の見た目に合うものを選ぶということも重要だと感じている。背中全体を覆うように背負うバックパックだからこそ、ダサいデザインよりは格好良いデザインの方が良いに決まっている。
個人的には見た目だけに関しては「Aer Travel Pack」の整ったデザインの方が好みだが、「Outbreaker Travel Backpack」のゴツゴツとした凛々しい見た目も悪くない。
収納力抜群で旅行でも大活躍!全ポケットをチェック!
それではようやく「Tortuga Outbreaker Travel Backpack」の驚異的な収納力を紹介する!ポケットの数があまりにも多いので、詳しい内容はレビュー動画でチェックするべし!
必要なものをササッと取り出せる外側ポケット
まずは最も外側にある2つのポケットから。
外側には上に1つ、下に1つと大きめポケットが2つ用意されている。上の方が止水ファスナーを採用し、下の方はヒダのようなものがジッパーの上に用意され、浸水を防いでくれる。
僕は、上のポケットにはリップクリームや目薬などの日用品、下のポケットにはモバイルバッテリーなどを入れている。
小分けされた無数のポケットがある小物用ポケット
表側のポケットの次はその奥にある小物用ポケット。手前にガバッと開くような仕組みになっていて、名刺入れ用のポケットやペン入れ、カードが数枚入りそうなポケットの他、鍵掛けなども用意されている。
貴重品を入れることができるポケットやクッション性の高いポケットもある。クッションポケットはサングラスとかを入れるのだろうか。
僕自身は以前から小物入れを使っていたためそれに小物を入れているが、これだけ小分けにされたポケットが用意されているので小物入れがなくても困らないだろう。
ペットボトルホルダーは左右に1つずつ
意外と便利なペットボトルホルダーは左右に1つずつ用意されている。ペットボトルを入れることもあるが、折り畳み傘を収納していることが一番多い。
ポケットではないが、荷物が少ない時にバックパックの厚みをある程度調整することができるストラップが用意されている。多くのバックパックに多いバックルタイプではなく、引っ張るだけで圧縮することができるので手間は少ないが、圧縮されるとバックパックの上部ばかりが潰されるので、見た目はイマイチだ。
巨大すぎるメインポケット
メインポケットは偉大だ。「Outbreaker Travel Backpack」の容量45リットルのうちの大部分はここだろう。
特徴はスーツケースのように見開きで開く仕組みになっているということ。旅行時にはものすごく便利だが、普段も荷物がどこにあるのか探しやすいので非常に便利。
そもそも「Outbreaker Travel Backpack」は「スーツケースいらずのキャリーオンバックパック」をコンセプトに作られたバックパックとなっているため、旅行時に活躍しそうなポケットが多数用意されている。
メインポケットの縁には下着や靴下などが入りそうなポケットも完備。その隣(小物ポケットなどの裏側)には大きなメッシュポケットが2つも用意され、本来は肌着やTシャツなど薄めの衣類を入れるために想定されているかもしれないが、僕はプロテインバーを入れている。美味しいんだよねえ。
具体的に容量45リットルのバックパックにどれぐらいの荷物が入るのか。Tortugaの公式ページにはパッキングの一例が紹介されていたので参考に載せておく。これほどの荷物を詰め込んだとしても「お土産を入れる余裕は十分」としている。
コンピューター収納用ポケット
「Outbreaker Travel Backpack」を選んだ理由の1つとしても挙げているが、このバックパックのコンピューター収納用ポケットは実によくできている。
メインポケットのように見開きでガバッと開く仕組みになっているのは飛行機搭乗時の荷物検査を想定してのこと。コンピューター用ポケットの反対側は3つのメッシュポケットが用意され、充電器やケーブルなどを収納することができる。
何よりも重要なのがポケット内部がフワフワでクッション性抜群だということ。そして、万が一バックパックの底面を地面に叩きつけたとしてもコンピューターが傷つかないように少しポケットが浮かしてあること。
実際に背負ってみたところ!実物は写真以上に大きい
45リットルもある「Outbreaker Travel Backpack」、実際背負ってみるとどう見えるのか。そして日々使っていてどうなのか。
正直なところ、「Outbreaker Travel Backpack」かなり大きい。電車内など人の多い空間では常に人にぶつかってしまうリスクと隣り合わせだ。基本的に電車に乗る時はバックパックを前にして乗るようにしているが、それでも人混みの多いところでは邪魔な存在だと思われているだろう。
さらに難しいのが、ヒップベルト。ヒップベルトを固定せずに狭い通路を歩くと、周りに当たってしまう確率が非常に高い。
最近では常にヒップベルトをカバンの中に入れ、必要な時に取り付けるようにしている。実際、ショルダーストラップと背中のクッション性があまりにも高いため、ヒップベルトなしでも十分に負担が軽減されていることを知り、以来、基本状態をヒップベルトなしの状態で使用している。
そもそもバックパック本体が大きすぎるということ、そしてヒップベルトを固定していないと周りに迷惑を掛けるということ以外は特にこれと言った問題はない。
むしろ、これほどバックパックがさらに大容量になったお陰で「荷物が入らない」という状況が全くなくなり、「荷物が重すぎて肩が疲れる」と感じることもほとんどなくなった。先日、フル装備で六本木駅から渋谷駅まで歩いたが、ヒップベルトを装着していたこともあり、肩への負担を感じることなくスイスイ歩くことができた。
以下、実際に僕が背負っている様子を参考にどうぞ!
完璧ではないが、使い始めたらもう戻れない最高のバックパック
実はこの記事を書く際、久しぶりに全ての荷物を「Aer Travel Pack」に移し替え、果たして本当に「Outbreaker Travel Backpack」の背負い心地は良いのかどうかを確認してみた。
結果として、もうAerには戻れないと思った。それほど「Outbreaker Travel Backpack」の背負い心地は快適なのだ。
ただ、使い勝手としては、細かいところではAerがTortugaを上回る点もある。ジッパーが開け閉めし辛い点や紙の書類を入れるためのポケットらしいポケットが用意されていないこと、バックパックとしての形が崩れやすく背負った時の格好良さが失われるということは、やはり気になることもある。
それでも僕は「Outbreaker Travel Backpack」を使い続けたいと改めて思った。背負い心地は極めて重要だ。そして、いざという時のヒップベルトがあり、便利なコンピューター用ポケットがあり、中身をしっかりと守ってくれる頑丈な素材を使用し、45リットルという大容量は僕にとって重要。
海外からわざわざ取り寄せ、待つのが嫌いな僕が半月以上なんとか我慢し、ようやく入手した甲斐があった。この先暫くの間は「Tortuga Outbreaker Travel Backpack」にお世話になろうと思う!