最近分かってきたバックパック選びにおいて重要な要素
僕のバックパック選びにおいて重要視している機能や構造などの条件まとめ(みんなに当てはまるとは言っていない)
バックパックが大好きすぎて毎日バックパックを探していると同時に、良さそうなものがあればしっかり吟味した上で購入している。
今年買った「WANDRD PRVKE 31」は大のお気に入りで、改良して欲しい点はいくつかあるものの、16インチ型MacBook Pro(2019)とカメラ、そしてその他荷物を持ち運ぶことができて見た目が格好良い、という点においては現状では代わりが見当たらない。それでもいつかさらにバックパックに出会えるように、日々ウォッチを続けている。
これだけ毎日バックパックを見ては買ってはを続けていると、バックパック選びにおいて自分が重要視している点が明確になってきた。今回はそのポイントをまとめたいと思う。
ショルダーストラップはクッション性よりも幅の方が重要
ショルダーストラップは基本的にクッション性が高ければ高い方が良いと思っていたが、「WANDRD PRVKE 31」を使い始めてからクッション性よりもストラップそのものの幅の方が重要であると感じるようになった。これは僕のように10kg以上の重量を背負っていると特に細いストラップは多少クッション性があったとしても肩に食い込み、痛くなる。
「Aer Travel Pack 2」はその点において僕に合わなかった。「Tortuga Setout 35L」はクッション性もあるが、幅もある。「Tortuga Outbreaker」の35リットルも一時期使っていたが、このバックパックはもはや最強でクッション性もあり幅もあるので背負心地がファーストクラス。
35リットルがいっぱいいっぱいや… pic.twitter.com/VYIC9kHeUP
— g.O.R.i(ゴリミー管理人) (@planetofgori) 2019年11月24日
「WANDRD PRVKE 31」はクッション性はイマイチだが、実際に背負っていると快適。このことから、クッション性はある程度大事だが、それ以上に幅が必要である、という結論に至った。
実際に登山系のバックパックも見てみると、「Tortuga Outbreaker」のような最強ハーネスシステムではなく、幅や形などを重視している製品も少なくなかった。
ショルダーストラップ以上に背面のクッションが重要
ショルダーストラップも重要だが、それ以上に背面のクッション性が重要であるということも気づいた。
これは「WANDRD PRVKE 31」で12kgの重さを背負いながら数キロ歩いた時に実感したが、背筋下部に当たる部分が硬いとピンポイントで痛みがやってくる。その点、「Tortuga Outbreaker」はしっかりとクッションがあるため、同じ重量を同じような距離で背負っていても痛くならなかった。
クッションが無くても背中を包み込むような構造になっていれば傷まないはず。ただし、僕の場合は背中側にPC用ポケットが用意されているバックパックを選ぶことが多く、背中側は頑丈なフレームが入っていなければ困る。そのため、クッション性が物を言うのだ。
稀に背中側から離れた位置にPC用ポケットがあるバックパックがあるが、ハッキリ言って論外。僕のように2kgもあるノートPCを背中から話して背負うのは肩に必要以上に負担が掛かるため、確実に避けた方が良い。
ロードリフターは背面パネルが固くないと意味がない
「Tortuga Outbreaker」にはショルダーストラップにロードリフターがあるのだが、これがあるとないとではやはり肩への負担が全然違う。一応、チェストストラップでもある程度代用することはできるが、少しでも肩に重荷を近づけるためにはロードリフターがあることに越したことはない。
ちなみにこのロードリフターは、バックパックの背面フレームが固くなければ存在している効果が半減する。「Tortuga Setout 35L」にはロードリフターが追加され、多少効果は実感していたものの、「Tortuga Outbreaker」に比べるとその効果は雲泥の差。
もし「WANDRD PRVKE 31」に改良モデルが登場することがあれば、何が何でもロードリフターを追加して欲しい。10kg以上の荷物を背負う場合、身体へのフィット感や背負心地の調整は非常に重要であり、肩への負担を最小限にする上では欠かせない調整機能だと感じる。
クッション性の高いショルダーストラップでも、ある程度使わないとフィットしないこともある
分厚く、クッション性の高い「Tortuga Outbreaker」は背負心地が快適ではあるものの、使い始めた頃はクッション性が身体に馴染まず、なんとなくフィットしない感じがあった。「Tortuga Setout 35L」も同じ。不快ではないが、「もっとしっくり来そうなのになあ」という印象だった。
ところが、何日間も背負って使っているうちに徐々にフィット感が増し、身体に合うようになってくる。この状態になると、極端に言えば自分の身体を包み込むような状態になり、快適度が最高級にある。
これはあくまでもTortugaシリーズのような高いクッション性と頑丈なハーネスシステムを採用しているからこそ実現できている。「WANDRD PRVKE 31」にも多少はあったがTortugaレベルでのフィット感の向上は特に感じられていない。
サイドアクセスポケット、上下分割構造とロールトップは超便利
背負心地に関しては「Tortuga Outbreaker」の方が圧倒的に優れているが、「WANDRD PRVKE 31」には非常に優れている機能がいくつかあり、僕のバックパック選びに大きく影響している。
1つは、サイドアクセスポケットの有無。これは一部のカメラバッグに採用されているポケットとなっていて、バックパックを片肩に掛けたままカメラを取り出すことができるための機能。
取材時にすぐにカメラを取り出すことができて便利だというだけではなく、普段カメラを入れていない時もバックパックの下の方に保存しているモノを簡単に取り出すことができる点が非常に便利。僕の場合、カメラが入っていない時はケーブルやモバイルバッテリーなど使用頻度の低いガジェットや小物をまとめているため、必要な時にさっと取り出すことができて重宝している。
このサイドアクセスポケットの魅力をさらに引き立てるのが上下分割構造とロールトップ。上下分割構造とは、バックパックのメインのポケットが大きな仕切りがあり、上下で分割できるというもの。バックパックを上半分、下半分に分けることができ、荷物を探しやすくなる。「WANDRD PRVKE 31」の場合、必要に応じて上下分割を解除することもできるので、素晴らしい。
ロールトップは容量を拡張できる点が魅力。僕の場合、荷物が多い時は多いが、基本的に持ち運んでいるものはそれなりに少ないため、必要に応じてバックパックの容量を調整できるのは助かる。ロールトップの場合、上着などをバックパックの外に取り付けられるため、本体の容量に関係なく荷物を持ち運ぶことができるのは便利。
その他細々としたこと
他に細々した点など。
- PCポケットはフォルスボトムは必要不可欠。なんで採用しないのか理解できないレベル。床に置いた時に危ない。
- 小物用ポケットはバッグ・イン・バッグやガジェットポーチなどである程度代用できるが、あることに越したことはない。
- 手持ちハンドルは最低でも上に1つあったほうが良い。
- バックパックは自立できることに越したことはない。
- ヒップベルトはあることに越したことはない。
- やっぱり基本的には30リットル以上の容量が欲しい。
- ペットボトルポケットは伸縮性のある素材を使用し、物理的にバックパックの外にせり出すような構造が良い。本体の容量を食う構造のものは、バックパックがパンパンのときに困る。
10kg超の荷物を背負うならヒップベルトは必須:WANDRD PRVKE 31
これを踏まえた上で、僕はcompagnonのの「Element Backpack」に非常に期待している。素材にはX-Pac、基本容量は30で42リットルまで拡張可能、サイドポケットあり、ロールトップ構造、高いクッション性を完備している。
来年の4月に発送予定だが、最高のバックパックになるのではないかと期待している。