【レビュー】Shimoda Action X40 v2 イエロー:絶妙なサイズ感とビビッドなカラー
仕事用にも十分使える、普段用としても使える深さと大きさが最高に気に入っている
どこへ出かける度に「大荷物ですね」と言われるのは、Shimodaのバックパックを背負っているからだろう。MacBook Proと高価かつ高重量なカメラ機材を持ち運ぶためには、頑丈なバックパックが必要。特にEOS R3を持ち出したい現場では、使用できるバックパックが限られてくる。
これまでShimoda Action X50を使用してきた。EOS R3にレンズを装着した状態で、複数のレンズやその他荷物を持ち運べる収納力が魅力だ。福島県郡山市で氷点下撮影した際は、カメラ2台、レンズ3本、2泊3日分の着替え、手袋、MacBook Proをすべて背負うことができた。
しかし毎日複数のカメラボディやレンズを持ち運ぶとは限らない。バックパックは巨大だが中身がほぼ空っぽという状態も多い。仕事用と普段用でカメラバッグを変えればいいと言われるが、荷物を移動する際に移し忘れが頻出するため、普段使いも仕事も、極力同じバックパックで完結したい。
ShimodaのActionシリーズの最新モデル「Action X40 v2」は、Action X50のマチをAction X30のサイズで実現。上部のロールトップは最大6リットルの容量を追加でき、普段はコンパクト、必要に応じて拡張できる自由度がある。
今回Action X40 v2のイエローモデルを、Shimodaの国内代理店エツミ社に貸し出してもらい、仕事用兼普段用のバックパックとして活用してみた。購入を検討している人は、参考にしてもらいたい。
Action v2シリーズは、初代モデルから何が変わったの?
Shimoda Actionの初期モデルから3年の時を経て、v2としてバージョンアップした最新モデルの特徴は以下のとおり。
- 前面ポケットにクッション性を追加し、タブレットやノートPCが収納可能に(X25を除く)
- 前面ポケットの奥にAirTag専用ポケットを追加
- ウォーターボトル・三脚用ポーチ、着脱可能に
- ショルダーストラップの左ポケット、Pro MaxサイズのiPhoneが収納可能に
- 本体内部の下部にレインカバー収納用ポケットが追加
- より細い身体にもウエストベルトがフィットするように
- サイドハンドルが大型化、ラゲッジパススルーに対応
- 底面に持ち運び用のハンドルが追加
- 新しいイエローモデルが追加
- 新しい25リットルモデル、40リットルモデルが追加
イエローという新カラーについて
今回貸し出してもらったイエローモデルのカラーについて語りたい。
Shimodaバックパックのファンページでは賛否両論だ。個人的にはビビッドなカラーは大好き。僕が背負っている印象は「キャラにあってる」「似合ってる」「バナナ=ゴリラ=完璧」などと高い評価をもらった。しかし妻に確認したところ、「自分の好きなものは自分で選んでいいと思うけど(察し)」という行間を読むべき評価を静かにもらっため、購入するモデルは従来どおりブラックに落ち着いた。
イエローを追加した理由について、創業者であり自身もネイチャーフォトグラファーとして活動するIan Millar氏は、以下のようにコメントしている。
個人的には黄色が好きです。実際、私が選んだ色です。現在のカラーであるブラックとグリーンに加えて、イエローが登場することになりました。私のように落ち着いた色を好んで身につけ、山を彷徨う人間には、少しでもコントラストがあり、生活感や視認性があるほうがいいのです。
黄色は、どんな画像を見ても明るく見えるかもしれませんが、実際には明るくないんです。黄色を買う人は、私のようにタン、ネイビー、アーミーグリーンなどが好きで、コントラストが欲しい人かもしれません。
普段使いとしてのイエローは、よく目を引く。山の中で使う分には視認性の高さが安全性に繋がるだろうが、街中では必要以上に目立ってしまう可能性がある。特に高価なカメラ機材やノートPCを持ち運ぶことを踏まえると、必要以上に目立たないブラックやグリーンを選んだほうが安全かもしれない。
初代モデルから引き継がれている魅力
Shimoda Actionシリーズは、容量を調整できるカメラ上部のロールトップ、ハイドレーションベストのような形状を持つショルダーストラップ、頑丈かつ耐水仕様の素材、カメラ機材量によって調整できる内部のコアユニット構造が魅力。サイドアクセスもあり、肩にバックパックをかけたままでカメラを取り出せる。
サイドアクセス
左右には収納可能な三脚も収納できるドリンクボトルポケットがあり、背負ったままドリンクボトルを出し入れできる。ショルダーストラップは左右に大型のポケットがあり、若干”ガチ感”に見慣れるまで時間はかかるが、利便性は高い。僕はリップクリーム、目薬、マイクロファイバークロス、AirPods Proを収納している。
ショルダーストラップにあるポケット
一般的にはロールトップ内の荷物にアクセスするには、一度開く必要がある。Shimoda Actionシリーズは、ロールトップの側面にファスナーがあり、ロールトップ内にアクセスできる構造を採用している。
アウトドア利用を想定しているためか、小物用ポケットは多いほうではない。日焼け止め、ポケットティッシュ、ハンドサニタイザーなど頻繁にアクセスするアイテムは、別売りのポーチを側面に取り付けて収納している。
ヒップベルトは上下で分離する、特殊なデザインを採用。腰骨の上下を覆うため、フィット感は高い。
普段使いと仕事用として絶妙なボリューム
Action X40は、内部の半分を占めるDLSRコアユニット(ミディアム)との相性が良い。普段はレンズを取り付けたボディ1つと、2つ目のレンズを持ち運ぶ。余ったスペースにはガジェットポーチなどを収納する。
仕事の際は、背面アクセスをフルに使用するDSLRコアユニット(ラージ)を使ったり、コアユニット(スモール)を追加したりすることで収納エリアを拡大可能。先日は、EOS R3、EOS R6 Mark II、RF135mm F1.8 L IS USM、RF15-35mm F2.8 L IS USM、RF50mm F1.2 L USMを持ち運んだ。
僕はサイドアクセスを頻繁に使う。Canonユーザーとしては、EOS R5やEOS R6 Mark IIでもAction X30のマチではサイドアクセスの高さがギリギリ足りず、使いづらかった。バッテリーグリップ内蔵の筐体を持つEOS R3はマチが足りず、立てて収納できない。しかしAction X50では荷物が少ないときに持ち出しづらい。
Action X40のサイズ感は完璧だ。イエローは数日後に返却してしまうが、自分用として購入したブラックが手元に届いた。自分用に諸々カスタマイズしているので、追って紹介したい。非常にニッチな内容だが、興味がある人は待っててもらいたい。
(Photos by @susipaku and @zaq_de_la_rocha)
早速のご対応ありがとうございます!
私も「Backpack信者」でして、goriさんのレビュー記事はいつもワクワクして読ませていただいています。
レビューお待ちしています!
OKです!!!!!!!!!任せてください!!!!!いただいた内容、網羅しますね!!
取り急ぎ、文面でお伝えします!
・ベルトのスマホ収納部のサイズUPについて
→ ちょっと今MaxサイズのiPhoneが見当たらなくて検証できなかったんですが、Pixel 7 Proはギリギリではなく、ちょうど良い感じに収まる程度のサイズ、という感じでした!これ、写真のほうが絶対わかりやすいですねw 記事化します!
・前面部にPC収納可能になった
→まさにそういうことです!ただ……まああんまりこの位置にPCを置くのはおすすめできないですね。いくらクッションが追加されたとは言え。iPadとかならまだいいかも?
・X30とのサイズ感の違い
→これは公式の画像が1番性格でわかりやすいと思うのですが、本当にほぼ同じ感じです。ただマチが増すので、奥行きはありますね!
こんな感じです!iPhoneの収納部はちょっと追って記事であれこれ突っ込んでご紹介しますので、お待ちくださいませ!
いつもお世話になっております。
以前にgoriさんの「Shimoda action」のブログを見てX30を購入しました。
非常に使いやすく、愛用しております!
新作が出たということで、X30を使っていますが同じくX40が気になっています。
実物を見る機会がなく、今後使用感のレビューの投稿予定があれば下記についてのレビューも盛り込んでいただけると幸いです。
・ベルトのスマホ収納部のサイズUPについて
→「iPhone Pro Max」レベルが収納可能という記事を見ましたがケース付きでも収納可能でしょうか?
・前面部にPC収納可能になった(別記事拝見)
→クッションが搭載されたのでしょうか?
・X30とのサイズ感の違い
→絶妙なサイズの上げ方のようですが、背負った際の見た目の違いなど
一番はiphoneの収納部のサイズ変更が気になっています。
これからも色々と参考にさせていただきます!