【レビュー】Shimoda Action X30:アウトドア仕様のロールトップ型カメラバッグを普段使いする

アウトドア利用を想定したロールトップ構造の最大37リットル型カメラバッグが自分にピッタリだった

Shimoda Action X30 at Haneda

カメラ機材を安全かつ快適に運ぶことができ、MacBook Proが入り、小物へのアクセスがしやすく、重くなっても快適に背負えるバックパックとして、Shimoda Action X30に辿り着いた。

アウトドアでの使用を想定した頑丈なカメラバッグだが、普段から荷物が重くなりがちな僕にピッタリ。今月に入ってから旅行用バッグとしても大活躍。通常は30リットルの容量だが、ロールトップ構造により最大37リットルまで拡張できる。2泊3日程度の旅行であれば、必要なものがすべて収まる。

何よりも重要なのは、背負心地。本格的なアルミフレームを内蔵しているからこそ、重くなりがちな荷物の負荷を分散してくれる。十数キロ歩いても疲労感は抑えることができた。

本記事では、普段用バックパックとしてShimoda Action X30を気に入っているポイントを紹介する。Shimodaの最新バックパック「Shimoda Explore v2」シリーズを購入した上で、あえてAction X30を選んだ理由、WANDRD PRVKE 31にはない強みも解説する。

Shimoda Action X30のココが好き

背面横開きとPC用ポケット完備

Shimodaのバックパックは、カメラ機材を背負っている背面側からアクセスすることを前提としている。サイドアクセスも用意されているが、メーカーは補助的な位置づけとして捉えている。背面からアクセスできることで、背負う部分が汚れずに済む。多くのカメラバッグが採用する構造だが、Shimodaは扉のように横に開く仕組みだ。手前に開くより省スペースで使い勝手が良い。
Shimoda Action X30 Backpack review 01

扉の裏側はPC用ポケットとなっている。落下を防止する面テープなどはないが、横開き構造により落ちるリスクは低い。PC用ポケットの背面部分は硬く安全に守られるが、カメラ部分と隔てる部分のクッションは分厚くない。心配な場合はノートPCを別途ケースに入れ、使用したほうが良いだろう。
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Action X30には15インチモデルまで収まるとされている。13インチ、14インチのMacBook Proは問題なく収納でき、16インチは無理矢理ねじ込んでも収まりが悪かった。

アルミフレーム内蔵のコアユニットとサイドアクセス

カメラ機材を運ぶためのコアユニットはフレームが入っており頑丈。上に荷物を置いてもカメラ機材が押し潰されない。

仕切りは薄いが固く、場所を取らずに固定力がある。折り目などはSony系のカメラを想定しているのか、Canonのサイズ感とは相性がイマイチ。バッグのサイズによって適するコアユニットが異なり、Action X30には「コアユニット メディアム ミラーレス V2」が最適だ。
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Canon EOS R6は側面を立てるようには深さが足りない。多くのレンズも立てて収納することはできないため、複数のボディやレンズを持ちはこうのであればAction X50やExplorer E35を検討したほうが良いだろう。

Shimodaのカメラバッグとコアユニットの互換性や相性は、僕の購入したカメラバッグ史上、最もわかりづらく、サイズ感とネーミングの不一致が紛らわしいメーカー。購入するモデルでわからず悩んでいる人がいれば、コメント欄でいつでも質問してもらいたい。

僕は普段、Canon EOS R6とRF24-70mm F2.8 L IS USMのみ持ち歩いている。これだけでは場所が余るため、ディヴァイダー ポケットキットを使い小物を収納している。
Shimoda Action X30 Backpack review 03

サイドアクセスは、素早くカメラを取り出したいときに便利だ。Action X30にもあるが、コアユニットのフレームやファスナーの形状が仇となり、Canon EOS R6のようなボディサイズの大きいカメラは取り出しづらい。またコアユニットの形状とバックパックの形状は、驚くほど一致していない。
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クローズドの掲示板でも議題として挙がっており、メーカーのデザイナーは、サイドアクセスはあくまでも補助的な位置づけであること、極力直線に近いデザインを採用することでファスナーの耐久性を優先したことを理由として挙げていた。
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要は壊れやすいデザインはリスクとして採用しなかったということだが、Canonユーザーとしてはサイドアクセスは使いづらい。Shimodaは事前に製品をテストする”チーム”が存在しているが、デザイナー自身を含むメンバーの9割以上はSonyユーザー。Canonユーザーほぼおらず、公開されている記事や動画を見る限りでは、サイドアクセスを活用する人はいない。

物理的に大きいカメラボディを使うなら大きいバックパックを使うよう案内されている。

ハーネスシステムが超優秀

Action X30唯一にして最大の欠点はサイドアクセスだが、他のメーカーにはないAction X30ならではの特徴であり強みはハーネスシステムだ。

バックパック全体にはフレームが入っており、高さが調整可能なショルダーストラップ、ロードリフター、ヒップベルト、チェストベルトがあり、自身の身体や背負う荷物によってフィット感を整えられる。
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ショルダーストラップはS、M、Lの位置で高さを調整でき、チェストベルトも簡単に位置を移動できる。僕は身長167cm。Sの位置が背負いやすい。
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特徴的なショルダーストラップは、右側に500mlペットボトルが簡単に収まるポケット、左側にスマホを収納できるファスナー付きポケットが用意されている。
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iPhone 13 Proに薄型のケースを付けた状態で問題なく収まるが、分厚いケースは厳しそうだ。iPhone 13 Pro Maxはケース次第では収まらない場合もありそうだ。
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Peak DesignのCaptureクリップは、ストラップを潰しながら取り付ければ収まる。
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ヒップベルトは中央が空いた構造を採用。腰骨に当たらないようなデザイン担っている。
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左右にあるペットボトル/三脚用ポケット

サイドポケットには、ボトルホルダーがある。不要な場合は収納でき、必要なときに取り出せる仕組みだ。
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普段はドリンクボトルを入れているが、三脚を持ち運ぶときは、三脚を固定するためにも使える。左右に1つずつあり、一報はドリンクボトル、もう一方は三脚という使い分けもできる。ただしその場合はカメラへのサイドアクセスは封じられるため、注意が必要だ。
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ボトルホルダーは1リットルのナルゲンボトルも収まるサイズ。片手で取り出し閉めることができるため、背負ったままドリンクボトルにアクセスできる。

細々としたポケットは使い勝手が良い

バックパックに欠かせないのは、細々としたポケット。使用頻度の高いアイテムを配置することで、素早くアクセスできる。

Action X30の手前には小さいポケット2つ、縦に深いポケットが1つ用意されている。ハイドレーションブラダー(給水袋)を想定した構造だが、代わり大きめのタオルや小物入れポーチを収納している。
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小さいポケットにはケーブル類などを入れてある。
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小物入れポーチは、引き続きミステリーランチのゾイドバッグ(スモール)を使用している。
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ポケットに深さがあるため、引っ張り出しやすくするためにGRAVITY MAGREEL 360を取り付けている。
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サイドアクセスが可能なポケットの反対側のポケットには、縦向きにものを収納できるポケットがある。ここもアクセスしやすいため、ハンドサニタイザーとポケットティッシュを入れてある。
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特殊なデザインのロールトップ、開けずに中身にアクセスできる便利さ

荷物が突然増えた場合、ロールトップバッグは容量が拡張できるため便利だ。しかし中身をアクセスする度にロールトップを開いたり閉じたりするのはあまりにも不便。

そこでShimodaはロールトップの手前に止水ファスナーを設置。ロールトップを操作せずに中身にアクセス可能になっている。
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拡張用ストラップのアンカーもファスナーの上にあるため、バックパックの上に荷物を積んでいても、中にアクセスできる構造になっている。
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ロールトップの中は、前後にメッシュポケットが2つ用意されている。手前のポケットには貴重品やアクセスする機会の多い目薬やAirPods Proなどを入れ、奥には使用頻度の低いアイテムを入れている。
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Shimoda Explore v2、WANDRD PRVKE 31を選ばない理由

これまではWANDRD PRVKE 31(2021)を愛用しており、クラウドファンディングで支援したShimoda Explorer v2も手元に届いた。しかし現在はAction X30を使っている。なぜか。

WANDRD PRVKE 31の欠点は、バックパック本体にフレームが存在していないこと。荷物が重くなると肩への負担が大きくなり、長時間の移動に向かないことがわかってきた。見た目は好みだが、14インチMacBook Pro(1.6kg)とCanon EOS R6+RF24-70mm F2.8 L IS USM(1.7kg)を背負っていると、バックパックの頑丈さを欲するようになった。

Shimoda Explorer v2 E30には大きな期待をしていたが、想像よりも荷物が入らないことが判明。普段使いでも、ちょっと荷物が増えたときに対応しきれなかった。一回り大きいE35の購入も検討したが、マチが深くバックパック単体で2.6kg近くあり、普段用を兼ねるには現実的ではないと判断した。

Shimoda Action X30は、コアユニット込みで約2.2kg容量は最大37リットルまで拡張可能。アウトドアでの使用を想定しているため素材や作りは頑丈で、長時間背負ってても負担になりづらい。カメラ機材やMacBook Proを安全に持ち運ぶことができ、小物用ポケットも充実している。

価格は高いが、何年も使い続けられるタフさがある。頑丈に作られたカメラバッグを探している人は、一度検討してはどうだろうか。

Shimoda Action X30
9.2/10
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更新日2021年11月18日
コメント(3件)

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  1. Windowsトレーナー(コメントID:617870)
    コメント先:g.O.R.i(コメントID:617845)
    おお、E25とE30買ったんですね!マニアック!w そうなんですよね、より少ない荷物を持ち運ぶように工夫するきっかけになるのは良いことなですけどねえ。僕の場合は自分の荷物はまだしも、子どもの荷物など予想外に増えるものを突っ込んでおきたいという思いもあり、容量の拡張性があるX30のほうが適しているという結論にいたりました……。 あとすんんんごい細かいんですけど、E30のサイドポケットにあるフィルターポケットよりも、縦にものを入れられるX30のポケットのほうが使い勝手良いんですよねぇ。表面側にある半分の高さのポケットhは超使えると期待していたのですが、意外とその裏にある荷物と干渉するなあって思ったりwあとE30はコアユニットの上のスペースが異常に小さくないですか!?僕的にはとてもじゃないですけど着替えとか収まる感じがしなくて。色んな条件により使用を諦めましたw

    確かにサイドポケットはActionの方が気兼ねなく使えそうですね。
    Explorerは確かに裏から荷物で押されると使いにくくなるので、私は薬とかを入れています。
    Explorerは記載の容量よりかは体感的に3〜4リットルは少ない感じですかね。
    そこは欠点ですが、デザインとか背面パネルのフィット感はちょうど良くてミニマルなコンパクトさがあるので、体力的にあんまり重い荷物を背負えない自分には中身を工夫して運用すれば使いやすいので、しばらくはこれ一筋になりそうです。
    早くV2背負って海外にいけないかなぁ♪

  2. g.O.R.i(コメントID:617845)
    コメント先:Windowsトレーナー(コメントID:617839)
    確かにV2は荷物が容量の割に入らないですね。 自分は25LをKickstarterで支援した後に、旅行用に30Lを追加注文したのですが、幅があまり広がらずに思っていたほど入らずに焦りました。特に背面のメインスペースに荷物をキチキチに入れると手前のスペースが圧迫されて、ほとんど使えないのは痛いですね。 しかし、その分形はコンパクトに収まるので、インドとか東南アジアのごみごみした街中では使いやすかと思ってshimodaに荷物の量を合わせることにしました。

    おお、E25とE30買ったんですね!マニアック!w

    そうなんですよね、より少ない荷物を持ち運ぶように工夫するきっかけになるのは良いことなですけどねえ。僕の場合は自分の荷物はまだしも、子どもの荷物など予想外に増えるものを突っ込んでおきたいという思いもあり、容量の拡張性があるX30のほうが適しているという結論にいたりました……。

    あとすんんんごい細かいんですけど、E30のサイドポケットにあるフィルターポケットよりも、縦にものを入れられるX30のポケットのほうが使い勝手良いんですよねぇ。表面側にある半分の高さのポケットhは超使えると期待していたのですが、意外とその裏にある荷物と干渉するなあって思ったりwあとE30はコアユニットの上のスペースが異常に小さくないですか!?僕的にはとてもじゃないですけど着替えとか収まる感じがしなくて。色んな条件により使用を諦めましたw

  3. Windowsトレーナー(コメントID:617839)

    確かにV2は荷物が容量の割に入らないですね。
    自分は25LをKickstarterで支援した後に、旅行用に30Lを追加注文したのですが、幅があまり広がらずに思っていたほど入らずに焦りました。特に背面のメインスペースに荷物をキチキチに入れると手前のスペースが圧迫されて、ほとんど使えないのは痛いですね。
    しかし、その分形はコンパクトに収まるので、インドとか東南アジアのごみごみした街中では使いやすかと思ってshimodaに荷物の量を合わせることにしました。

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