大容量バックパックをサイズダウン!compagnon Element Backpackの魅力を再確認
大は小を兼ねることは間違いないが、大を必要とするタイミングが少なすぎる
僕は「大は小を兼ねる」という理由で大容量のバックパックを渡り歩いてきたが、数カ月前に購入したcompagnon Element Backpackに戻すことを決意した。自分が後々「やっぱり大きいバックパックが良いかも……」と思うことを防ぐという意味合いも込めて、50リットルサイズから30リットル+αに戻した理由を記録しておく。
大容量バックパックが嫌になってきた2つの理由
重さ
MYSTERY RANCH 3Day Assault CLのサイズは絶妙だったが、カメラ機材を持ち運ぶ機会が増えたことで、WANDRD FERNWEHに乗り換えた。フィット感は絶妙、ポケットの配置は使い勝手抜群だが、バックパックが重すぎる。何も入れない状態で2.8kgはさすがにやりすぎだ。
仕様上は数百グラム軽い、Shimoda Action X50も購入した。思い込みかもしれないが、数百グラムの差は体感できた気がする。しかしカメラキューブと組み合わせると、合計2.6kg程度の重さはある。
大袈裟に見える
重い代わりに、大容量バックパックのハーネスシステムは非常に優秀。ショルダーストラップやヒップベルトはクッション性が高く、背中全体を包み込むように背負うことができる。10kg近い荷物を数時間背負ったまま歩いても快適だ。
重さよりも大事なことがあった。「大袈裟に見える」問題だ。
僕は、用途によってバックパックを変えることをしない。公園へ行くときも出掛けるときも、同じバックパックを背負う。大した荷物が入っていないのに、大荷物を持ち運んでいると思われてしまうことに違和感を感じるようになった。
カメラ機材にしても、最前線で活躍するフォトグラファーや動画クリエイターのような大量の機材を持ち運んでいるわけではない。つまり大容量バックパックの半分近くは中身が入っていないのだが、大量の荷物を持ち運んでいるように見えていたのだ。
WANDRD FERNWEHは横幅があり、何も入っていない状態でも必要以上に大きく見える。Shimoda Action X50はその点では見た目がシュッとしているが、荷物が入っていないときの見た目が好みではなかった。
上半分に荷物が入っていないと潰れて型崩れするのが苦手……
Compagnon element Backpackに戻すまで
候補にWANDRD PRVKE 31、Shimoda Action X30
僕の荷物量では、30リットル程度のバックパックが最適であると分かった。大きすぎず、小さすぎず、持ち運びたい荷物+αが入る容量だ。
30リットルサイズの候補として、WANDRD PRVKE 31、Shimoda Action X30、compagnon Element Backpackが挙がった。
WANDRD PRVKE 31は気に入っているバックパックの1つだが、僕のカメラ機材に合わないことが分かった。僕のメインカメラは、Canon EOS R6。カメラ本体およびレンズは、Sonyに比べて大きい。サイドアクセスも出し入れがしづらく、マチが足りずレンズを縦向きに収納できない。ハーネスシステムも物足りなさがある。
RF15-35mm F2.8 L IS USMが縦に収まらない
Shimoda Action X30は買っていないが、誤って専用のカメラキューブを購入。WANDRD PRVKE 31と同様にCanon EOS R6にはサイズが合わないとわかった。
結果的に「理想に限りなく近いバックパック」として支援したcompagnon Element Backpackを使うことにした。
Compagnon element Backpackは必要十分な構成
compagnon Element Backpackは、WANDRD PRVKE 31の上位互換のようなバックパックだ。アウトドアでの活用にも対応したWANDRD FERNWEHやcompagnon Element Backpackと比べて機能性や拡張性は欠けるが、それらを必要とする機械も少ないことに気がついた。
大容量のペットボトルやタンブラーは収納しづらいが、持ち運ぶ機会も限られている。小物のアクセスはWANDRD FERNWEHのほうが優れているが、不便と感じるほどではない。ハーネスシステムの調整は限られているが、基本容量が30リットルしかないため、身長170cm以下の僕にはジャストサイズだ。
三脚も問題なく持ち運ぶことができ、持ち運びたい機材は十分に収まる。RFレンズでも縦向きに収納でき、サイドアクセスは広めに取られているため、L字プレートを付けていても取り出しやすい。PC用ポケットも完備している。本体の重さは空っぽの状態で2kg。レンズ1本分は軽くなった。
compagnon Element Backpackは完璧ではない。バックパック全体にフレームがないため、ロールトップにある程度重さのあるものを入れると倒れてしまう。ロールトップは最大12リットルの容量が入るそうだが、形をキープする仕組みがないため使い所が難しい。
アウター類を収納していた時期もあるが、場所を取るため見た目がダサい。アウターやパーカーなど素材に厚みがある衣類は、ロールトップの留め具を活用すれば、ロールトップの上に衣類を持ち運ぶことができる。
何よりも、持ち運びたい荷物の量とバックパックの大きさが合っている。30リットルは世間一般的には「小さいバックパック」ではないと思うが、僕にはジャストサイズだ。
移行して数日経ったが、非常に良い感じだ。今まで使ってきたカメラバッグは、アウトドア要素が強すぎたんだ。マウンテンボーイよりも圧倒的にシティボーイな僕にはcompagnon Element Backpackがベストチョイスだったようだ。