【レビュー】3 Legged Thing Ellie PD Short:Peak Design Capture対応L字ブラケット
コッパー色が目立つ、Peak Design Captureと互換性のあるL字ブラケット
3Legged ThingのLGブラケット「Ellie PD Short」を購入した。L字ブラケットは三脚を使った縦構図の写真が撮影しやすくなるアイテムだが、一般的なL字ブラケットは取り付けるとPeak Design Captureが使用できなくなる。L字ブラケットの上に取り付けることも可能だが、カメラ本体がやや重くなる。
Ellie PD Shortは、Peak Design Capture用プレートがL字プレートに標準で取り付けられている。アルカスイス製品とも互換性があり、様々な三脚が利用できる。
L字プレートの長辺部分を外した状態でも使用可能
3 Legged ThingシリーズのL字ブラケットには、他にPeak Design Capture非対応の「Ellie」、対応の「Ellie PD」、台座部分のプレートが短い「Ellie Short」が用意されている。僕はEOS R6用として、台座部分プレートが短いPeak Design Capture対応の「Ellie PD Short」を購入した。
Ellie PD Shortの長辺部分は、台座部分にある2つの小さい六角ネジで位置が調整可能。
長辺部分の重さは約45g。全体重量は85.1g。少しでも軽くしておきたい場合は外してしまっても良いだろう。
Peak Design Captureとの動作も完璧
Ellie PD ShortのPeak Design Captureとの互換性は問題なし。ただしPeak Design Capture V3に限定されており、以前のバージョンは利用できないそうだ。
L字プレートの懸念点
Ellie PD Shortに限らずL字プレート全般に言えることだが、長辺部分が追加されることでフリップスクリーンの使い勝手や端子へのアクセスが悪くなる。
特にEllie PD ShortはEOS R6に最適化された製品ではないため、画面の向きが限定されてしまう。側面にある端子を頻繁に使用する場合は長辺部分を少し離して設置したほうが良いだろう。
3 Legged Thing Ellie PD Short レビュー:三脚使用時の縦構図撮影で安定感アップ
L字ブラケットを購入した理由は、三脚使用時の縦構図で安定性向上。一般的な自由雲台は縦構図で撮影する場合、カメラが三脚の重心からずれて設置するため、安定性に欠ける。ブレの原因になるだけではなく、数十万のカメラ機材の落下リスクが高まり、精神衛生上良くない。
Ellie PD Shortを取り付けたことで、自由雲台の三脚でもまっすぐ取り付けることができる。最近は縦構図で撮影したいことが増えており、ただでさえ三脚の操作に慣れていない僕がカメラ機材を落とすリスクを軽減するアイテムとして、L字ブラケットは大いに役立ちそうだ。
台座部分のクリップはアルカスイス互換。通常の向きでも問題なく三脚に取り付けられる。(使用している三脚と自由雲台はLeofoto LS-223C+Leofoto LH-30)
自由雲台のプレートによっては、L字プレートにある切り込みとの位置が合わない場合もありそうだが、僕の環境では特に問題なさそうだ。
Ellie PD Shortを取り付けたことで、三脚で縦構図を撮影するときに安心してカメラを取り付けられる。コッパー色の見た目も気に入っている。普段は三脚を使った撮影よりも、手持ちの撮影のほうが圧倒的に多いが、今後はL字ブラケットを活かした写真にもっとチャレンジしたい。