WANDRD PRVKE V4が登場。個人的にめちゃくちゃ期待しているワケ
10周年記念で大幅リニューアル、V3の欠点を解消した注目の改良ポイントとは
バックパックは僕の相棒だ。荷物がたくさん入り、背負えば左右対称になって両手が自由になる。ショルダーバッグや手提げ鞄では味わえない、この機能性こそがバックパックを選ぶ理由なのだ。
しかし、バックパックには独特の課題もある。背中を覆うため夏は蒸れやすく、必要以上に暑さを感じてしまう。構造やデザインによって収納できる荷物が大きく変わり、ポケットの配置ひとつで背負い心地に天と地ほどの差が生まれる。そして何よりも見た目の格好良さは譲れない。背中を覆うのだから、男は背中で語れという昭和的思想もあるぐらいで、語れるような背中はやっぱりほしい。男として。分かってもらえる?(こちら、しっかり昭和生まれ)
現在の愛用バックパック:Shimoda Action X40 V2
現在最も愛用しているのはShimoda Action X40 V2だ。EOS R3も収まり、メインで使用しているEOS R5 Mark IIやRF24-105mm F2.8 L IS USM Zなどのレンズを付けたままでも余裕で収納できる。WWDC25での取材では、大型のコアユニットを使い、EOS R6 Mark II+RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMを取り付けた状態で2本も入れて向かった。
ゴリミー様 @planetofgori 、Shimodaバックパックご利用有難うございます!
Apple現地取材お疲れ様でした!! pic.twitter.com/EQ7PcJNEc4— 株式会社エツミ【公式】Etsumi Official (@etsumi1955) June 20, 2025
ヘッドホンから室内用サンダルまで取り付けて持ち運べる、まさに信頼できる相棒だ。普段からこれを持ち運んでいて全く不満はないが、最近は「ちょっとやり過ぎ」感が自分の中で芽生えつつある。
仕事に行くときは妥協なき機材群で挑むためShimoda Action X40 V2でも良いが、普段はEOS R5 Mark IIにRF35mm F1.4 L VCMを取り付けていることがほとんど。さすがにちょっと大きすぎる、かつ登山意識が過ぎる、という自覚は常にある。
WANDRD PRVKE V4への期待
シティユースを踏まえてもう少し見た目がクリーンなバックパックが欲しいなと思っていたところ、WANDRDのPRVKEシリーズが10周年を記念して大幅リニューアル。最新モデルであるV4(バージョン4)をKickstarterでクラウドファンディングしている。
PRVKEシリーズと言えば、以前愛用していたバックパックで、何よりも見た目が好きだった。シンプルでありながら、カメラもMacBook Proも収納できる。ロールトップもあり、荷物が増えた場合は簡単に容量を追加できる優れものだ。
V4で改良された注目ポイント
PRVKEの基本的な機能は踏襲しつつ、V4では欠点とされていた点が大幅に改良された。
チェストストラップの改良
V3で採用したチェストストラップは、反対側にカチッとはめて固定するタイプだったが、使いづらさの極みだった。片手で操作しづらく、位置調整も不自由が多く、使い勝手が最悪。今回は従来のバックル型に戻ったのは英断だ。
ロールトップ内をファスナーからアクセス可能に
ロールトップは便利だが、ちょっと中のモノにアクセスしたい時にアクセスできないという欠点がある。その点を解消したのは素晴らしい。Shimoda Actionシリーズは以前からこの構造を採用しており、めちゃくちゃ便利なのでこの設定変更は大歓迎だ。
ショルダーストラップの改良
V2は横幅があり背負い心地が良かったが、V3ではなぜか細くなってしまい背負い心地が悪化していた。今回はストラップに厚みを持たせているため背負い心地が期待できる。さらにショルダーストラップの位置が変更され、ストラップ上部が背面アクセス用ポケットの上からではなく、カバン本体に取り付けられる構造に。
物理的に考えて確実に背負い心地が良くなっているはずだ。もちろんカバンとしての耐久性が向上しているため、長く使えるはずだ(そもそも永久保証なのでその点は安心感があるが)。
カメラバッグの内側が広々
種類が多く分かりづらかったカメラキューブ(カメラを収納するための専用のケースみたいなもの)が改良され、「大」と「中」の2種類になった。これは非常に良い。特に大のカメラキューブは、上部からもアクセスできる構造となっており、V3でも採用されていた仕組みであるため、おそらくロールトップから取り出せる構造になっているはずだ。
野鳥撮影に使うような望遠レンズまでとは行かないものの、それなりに長いレンズを仕事で使っている僕としては、カメラバッグを立てた状態で上から簡単に引っ張り出せる構造は非常に魅力的だ。不要であればカメラバッグをそのままにしてロールトップ部分を使うこともできるため、限られたスペースでカメラを取り出しやすくなる。間違いなく良い。
細々とした改良ポイント
- AirTag用のポケット
- 内側の素材が真っ黒ではなくグレーなどのカラーを採用したことで、中身が見やすくなった
- 背面側のポケットにはマチが追加され、荷物が入れやすくなった
ただし背面側のポケットについては、その分カメラ機材と干渉しやすくなると考えられるため、こればかりは使ってみないと分からない。
シティ特化デザインへの期待
Shimoda Action X40 V2のほうが本格的かつ頑丈感があることは間違いないが、よりシティ特化なデザインと仕様という点ではWANDRD PRVKEは魅力的だ。V4シリーズはV3までの欠点や改良するべき点を修正してきたため、非常に期待できる。
PRVKEシリーズならではの強みも健在だ:
- パスポート用のポケット
- ラゲッジパススルー
- 鍵用のポケット
- 広々とした「何でも放り込めるポケット」
- 小物入れ
WANDRD PRVKE V4は現在、Kickstarterでクラウドファンディングプロジェクトを実施中。残り20日間となっている。興味ある人はこの機会にチェックしてもらいたい。
なお豊富なカラーバリエーションが楽しめるのは31Lモデルまで。僕は当初41Lモデルを選んでいたが、すでに40リットルクラスのバッグがあること、普段は30リットルクラスで間違いなく十分であることを踏まえ、今回は31Lモデルをチョイス。カラーは絶賛悩み中で、無難にいつも通りブラックにするか、ホワイトにするか決めかねている。
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