【レビュー】WANDRD PRVKE 31:機能性と使い勝手が魅力、最大36Lのカメラバッグ
カメラバッグしての機能も充実しているが、カメラバッグとしても使わなくても便利な構造 バッグの中身も一部紹介
購入から約1年半が経ち、WANDRD PRVKE 31が刷新。旧モデルで不満を感じていた部分が改良され、より完成度が高まった製品として登場した。詳しいレビューは「WANDRD PRVKE 31(2021)レビュー」を参考にしてもらいたい。
またしても最高のバックパックに出会ってしまった。以前、「最強のバックパック」として紹介した「Tortuga Setout」よりもさらに好きかもしれない。
それが「WANDRD PRVKE 31L」。カメラキューブなどを入れて持ち運ぶことができ、背負ったまま横から簡単にカメラを取り出すことができるカメラバッグだが、カメラを持ち運ばなくても使いやすい構造になっている。
フォルスボトムを採用したノートパソコン用ポケットも用意され、容量を31リットルを最大36リットルまで拡張できるロールトップ型を採用。すべてのファスナーは止水仕様となっていて、いざという時の雨カバーも完備。
荷物が多い時と少ない時のギャップが大きい僕にとってかなり使い勝手の良いバックパックで、普段使いだけではなく、取材時や1〜2泊程度の旅行であれば十分な荷物を持ち運ぶことができる!
記事執筆時点で最も気に入っているバックパックなので、その魅力を思う存分紹介する!
ポケット:収納するモノを工夫すれば使い勝手抜群
WANDRDの「PRVKE」シリーズには21リットルモデルと31リットルモデルがあるのだが、僕はこれまで30リットル以上のバックパックを日常的に使ってきたため、31リットルモデルをチョイス。実は21リットルモデルは過去に記事にしていて、その流れで購入に至った。
僕が購入したのはカメラキューブやヒップベルト、外付け用ストラップなど、すべての付属品が含まれたバンドル。ストラップは三脚やアウターなどを取り付けることに使えるが、僕は今のところほとんど使っていない。
一番手前のポケットは非常に広く、マチがそれほどないので入れるものに迷っていたが、「BAGSMARTガジェットケース」を導入してから小物やケーブル、アクセサリーがすべて良い感じに収納可能に。
他にも頻繁に使うF’(エフダッシュ)のファブリックフレッシュナー(要はファブリーズ的なやつ)やMadre Labsのハンドクレンザー、ProBarのプロテインバー、マスクなどを入れてある。
背負った時の右側にはペットボトル用ポケットがある。ここには三脚を立てることもできるが、僕は単純にペットボトルを入れている。普通の使い方。
続いてこのバックパックの特徴であり強みでもあるポイント。それは、サイドポケットからバックパック内部にアクセスできる仕組みがあること。
本来はここに横からのアクセスに対応した専用のカメラキューブを入れることができるのだが、実際はカメラキューブを使用する頻度が低いことに気付いたため、「Canon EOS 5D Mark IV」を持ち運ぶ時はLowepro製カメラバッグ「トップローダーズーム 50 AW2」に入れて収納している。使い勝手としては全く問題なく、サイドポケットからスムーズに取り出すことができてとても良い。
カメラを持ち歩いていない時はタオルや上着など、ササッと取り出したいものを入れてある。
サイドポケットの蓋の部分にもポケットが用意され、カメラ用のバッテリーやSDカードなどを収納することができる。僕は超小型のモバイルバッテリーや予備の名刺入れなどを入れてある。
日常用のバックパックとしてはこれらのポケットは使いこなせていないが、カメラバッグとしてはとても便利な機能だと想像している。
このバックパネルには、実は1つカラクリがある。「WANDRD PRVKE 31L」は旅行用バックパックとして使うことを想定しているめ、パスポートなどを安全に持ち運ぶための専用ポケットが背中に用意されているのだ。僕は、ここにわずかに持ち歩いている現金用の財布を収納している。
サイドポケットの上にはなんともう1つ、小さいポケットが用意されている。このポケットには鍵などを入れることができるサイズで、僕は鍵と名刺入れを収納している。これもカバンを下ろすことなく、肩掛けにしてササッと取り出すことができるので気に入っている。
小物用ポケットと言えば、バックパックの上部にも小物入れが用意されている。ここは特に使い勝手が良く、頻繁に必要とするケーブルや充電器、AirPodsなどをがさっと入れてある。
例えば「Belkin Boost Charge USB-C to Lightningケーブル」はiPhoneにMacBook Proを接続してテザリングする時に欠かせないので、最もアクセスの良いこのポケットに入れてある。中はふかふかの素材になっているため、海外ではメガネやグラサン、スマートフォンなどを入れる人が多いようだ。
僕のバックパック選びにおいて欠かせないのはPC用ポケットだが、「WANDRD PRVKE 31L」ももちろん完備。背面側がガバっと観音開きになり、カバンの底よりも少し高い位置でパソコンが固定されるフォルスボトム付きのPC用ポケットおよびタブレット用ポケットが配置されている。
僕はタブレットを持ち歩かないため、タブレット用ポケットには出先などでいただく資料用ファイルと団扇をいれてある。PC用ポケットにはMacBook Pro(2019)の15インチモデルが収まっている。
PCポケットの反対側は、カバン本体のメインの収納エリア。本来はここからカメラキューブを入れる仕組みとなっていて、持ち運んでいる機材にアクセスしやすくなる。カメラバッグにはよくある構成となっていて、複数のレンズや機材を持ち運ぶ人にとってはとても使いやすい。
上にもポケットがあるが、ここは後に紹介するロールトップからアクセスできる部分となっていて、下のポケットと区切られている。仕切りを取り外して1つの大きなロールトップバックパックとして使うこともできるが、個人的には上下出仕切りがある方が使いやすいと感じているため、カメラキューブを使っていなくても仕切りはそのままにしてある。
カメラキューブを入れるポケットなので、先程紹介したサイドポケットからアクセスできる。
ロールトップ用ポケットも背面からアクセスできるが、基本的にはロールトップを開いてモノを取り出すことが多い。ただし、ロールトップに大量の荷物が入っていて下の方にある荷物を引っ張り出したい時、背面ポケットがあるのはとても便利。
ロールトップはスペースに余裕があり、公称値としては31リットルから36リットルにまで増えると書かれている。
途中にベルクロがあり簡易的に固定することができるが、基本的にはバックルを取り付けて固定する。
バックルは非常に丈夫。ロールトップにあるループに引っ掛けて固定する仕組み。
個人的には久しぶりのロールトップバックパックだが、バッグの中で上下に仕切られていることから、中の荷物がアクセスしやすい。さらにロールトップという形状のため、バックパックに型くずれという概念が起きづらく、見た目が保たれる点も気に入っている。
ストラップと背負心地:比較的快適だがクッション性はもっと欲しい
「WANDRD PRVKE 31L」のショルダーストラップに関しては、個人的には妥協している。というのも、本当はもっと厚みがあり、クッション性が高いストラップの方が好みだからだ。
ただし、最近様々なバックパックを行き来して分かったのは、ストラップそのものに幅がある方が負荷が分散されるということ。細い取っ手よりも厚みのある取っ手の方が握りやすいのと同じで、肩に食い込むような痛さが少なかった。
ストラップ以上に改善して欲しいのは、背中のクッション性。硬い素材が使用されているため、長時間背負っているとフローリングの上で寝た時の背中の痛さが出てきてしまうことが分かった。
ただし、それは11kg以上の荷物を数時間背負ったまま4〜5km歩いた時に感じた感想。7〜8kg程度であれば、しっかりと背中にフィットするようにショルダーストラップを調整さえすれば気にならない。
オプションにあるヒップベルトもあるため多少負担を軽減することはできるが、やはり背面にクッション性があまりないため、重さを支える腰がそれほど快適ではないという欠点がある。肩への負担は軽減されるが、腰への負担は必要以上に感じてしまう。
ショルダーストラップにはちょっとしたカラクリがある。カメラのレンズキャップを固定しておくゴムバンドが用意されているのだ。
これを実際に必要としたことはなく、実際にこれまで使っていてもすぐポケットに入れてしまうので僕は活用できていないが、面白い気遣いだと思った。使うことを習慣づければ役に立つかもしれない。
手持ち用ストラップ:配置も使い勝手も不満、次期モデルで改良を期待
手持ち用に、ロールトップを挟み込むように2つの取っ手が良いされ、磁力の弱いマグネットでくっつくような仕組みになっている。
この取っ手に関しては、正直かなり不満がある。
マグネットはとにかく弱く、簡単に外れてしまうため使い勝手は悪い。さらに限界まで開くと閉まらない、閉めないとショルダーストラップの邪魔をする、2つを同時に持たないとバランス良く持てない、など文句だらけ。要は位置が邪魔で使い勝手が悪いのだ。ストラップそのものは必要十分。
背負うからこそデザインが大事!見た目は好みだが欠点も
実際に背負った時の見た目がこちら。見た目もカメラバッグ感がなく、とは言え巨大かつゴツゴツしたバックパックという印象もなく、気に入っている。やっぱりバックパックは見た目が大事!
絶妙なポケットの配置、程良いサイズ感、ロールトップのデザイン性と機能性、内部へのアクセス方法の豊富さ、そこそこの背負い心地を実現している「WANDRD PRVKE 31L」は、現時点で僕のニーズに最もフィットしているバックパックである。
このバックパックに乗り換えてから他のバックパックに移して使ってみたが、特に大容量でもカバンが上下で仕切られている点や型崩れしない点、カバンを下ろさなくてもアクセスしやすい便利なポケットがある点が気に入っている。
逆に、現時点での不満はショルダーストラップの厚み、背中のクッション性、手持ち用のストラップの配置や機能、そしてストラップの汗の吸収性。夏場だと匂いが気になってしまい、ファブリックフレッシュナーは欠かせないが、可能であればもう少し通気性の良い素材が良かった。「Tortuga Setout」はそのような問題はなかった。
相変わらず完璧なバックパックではないものの、現時点では最も気に入っている。これまでのバックパックと違ってポケットの位置やアクセス方法が異なるため、「使い慣らす」感覚が楽しいのかもしれない。
僕は海外から取り寄せたが、国内でも代理店経由でAmazonから購入できるようなので、興味ある人は下記からどうぞ!
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15インチは余裕ですよ!16インチはややギリギリ、という感覚ですね!
PC用ポケットに15インチのマックは余裕で入るんでしょうか?