「鮨 空海」(都立大学)で回らない寿司のフルコースを堪能!「痛風蒸し」でノックアウト寸前、握りが芸術的で感動
世の中には回る寿司と回らない寿司がある。回転寿司は時折行くが、恥ずかしながら今まで回転しない寿司を経験したことがなかった。
今回、日本全国の寿司を食べ歩いている立花さんオススメのお店ということで、都立大学駅から徒歩1分の場所にある「鮨 空海」に連れてきてもらった。
どうやらこのお店、過去に王貞治も来たことがあるのだとか。さすが高級寿司、来る人のレベルが違う。
こんな場所に僕がいても問題ないのだろうかと不安に思いつつ、店主お任せのフルコースを堪能させてもらった!生まれて初めて経験した寿司のフルコース、感想は一言、「絶対また来たい」。
早速紹介する!
本題までの品々が凄すぎてビックリ!芸術品の連続
そもそも回らない寿司はどのように食べるのだろうか。案内されたのはカウンター。店主の目の前ということで失礼のないようにと緊張していたが、「特に気にすることはない」と大人たちに言われ、飲み物をちびちび伸びながら待つことに。このビールは僕が飲んだわけではない。
醤油も用意されてあったが、結局使ったのは最後の締めの一品の時だけ。回らない寿司、すごい!
まずこちらがプチトマトとちくわを出汁で炊いたというもの。最初から運ばれてくるものが芸術的すぎて肩に力が入ってしまうが、一口食べただけでその力はすっと抜けた。軽やかで優しい味付けだ。
続いて菜の花の酢味噌和え。菜の花の味を邪魔せずに引き立てる酢味噌、素敵!
続いてノレソレ。「何これ!何これ!」と騒いでいたら「当ててご覧」と言われたので必死に考えた結果何度かのトライで無事正解!穴子の子供だそうだ。言われてみると穴子のような形をしている。見た目通りさっぱりとした味で、初体験の食感で美味しかった!プリッとしつつトロッとしつつ。
続いて生牡蠣。以前当たってから避けてきたが、回らない寿司の生牡蠣に当たるはずがないという確固たる自信で美味しく食べさせてもらった。最高だった。身がプリップリでジュルッと胃の中に吸い込まれていった。
タコが可愛いらしい格好で登場。ごま油の風味とタコの食感が合わさってベリーデリシャス!
さて、ここで以前から噂には聞いていた「空海」冬の名物、「痛風蒸し」が運ばれてきた。
この「痛風蒸し」にはウニ、いくら、白子、半熟卵がこれでもかと言わんばかりに詰め込んである。美味しいものをただ詰め込んだのではない。味付けもそれぞれが引き立つようにバランスが取られている。ただ、贅沢な食材を一度に大量に摂取することになるので、僕はノックアウト寸前。これ、とんでもない。
ここからが本番!本題の握り、満を持して登場!
感動の連続だった前菜だが、ここからが本番。満を持して握りが登場!
まずはガリを少々。ガリの盛り方が格好良すぎたので思わずパシャリ。回らない寿司はこういうものなの?!
左からスミイカ、ヒラメの昆布締め、サヨリ。どれも初体験で、どれもものすごく美味しい。そのまま食べられるように絶妙な味付けがしてあり、ネタの味が素人の僕にでも分かるようになっていることには感動した。
続いてマグロの赤身の漬け。上にゴマとカラシが載せられているのだが、漬けとの組み合わせが絶妙すぎて思わず声を上げてしまうほど。寿司通の立花さんいわく、包丁の入り方も特筆するべきポイントだそう。確かにただの漬けではなく、細かく切り込みが入っている。
これは寒ブリの漬け。それも青唐辛子が隠し味として入っているので鼻に抜けるようなスパイスが楽しめるのだ。こんな寒ブリの漬け、他で食べることはできるのだろうか。辛いわけではなく、風味を残すこの絶妙なバランス。これが回らない寿司の凄さなのかもしれない。
ここで生鯖、登場。なぜ醤油を全く付けなくてもこれほど美味しいのだろうか。寿司素人の僕には全く分からない。
そしてラストはとり貝、そして車海老。貝はどれも僕好みのコリコリとした食感。恐らくどれも初めて食べる味。車海老は身が締まっているというのか、ギュッと、プリッとしていて美味しい。
白魚の軍艦。プチプリッとした食感。そして海苔がパリパリでシャキッとしていたのがとても印象に残った。
先ほど子どもたちが僕の胃袋に飛び込んでいたが、今度は親の穴子、登場。芸術的すぎて食べるのをためらうレベル。
終わりが近づいてきた。ここで岩のりのお味噌汁、登場。ホッとする味。大好きな味。
こうして僕の人生初となる回らない寿司体験は幕を閉じた。噂に聞いていた「痛風蒸し」はもちろんのこと、前菜の数々に圧倒されたと思いきや、芸術的な握りに圧倒された。是非ともまたお邪魔したい!ごちそうさまでした!
今度は嫁を連れて行くぞ!