iOS 12:「Face ID」で最大2つの顔を登録することが可能に
「Touch ID」には最大5本までの指を登録することができたが、「iPhone X」の「Face ID」には1種類の顔しか登録することができない。
「iOS 12」ではオプションとして「代わりとなる容姿」を追加することが可能に。これまで登録していた顔とは別に顔をもう1種類登録することが可能になった。
複数人で使用することを想定した機能ではない
9to5Macによると、この機能を利用すれば異なる人の顔をそれぞれ登録し、それぞれで顔認証することが可能であることを確認したという。
ただし、あくまでもAppleは最初に登録した顔の補助的な位置づけとして追加している模様。2つめの顔を削除する場合、1つめの顔も削除され、それまでに蓄積されたデータも一度リセットされる模様。
Appleはなぜ2つめの顔を追加可能にしたのか。次期iPad Proはベゼルレス・デザインになり「Face ID」に対応すると噂されているが、2種類の顔を登録可能にすることによって縦向きと横向きで認識可能にするという狙いもあるかもしれない。
また、日本ではHIKAKINさんなどを筆頭に多くのマスク常用者から「iPhone X」の「Face ID」に対する不満の声が上がっていた。2つ目の顔を登録可能にすることにより、マスクしている顔を登録すれば認証可能になるかもしれない。
以前、未だにiPhone XのFace IDは「Touch IDより優秀」と言い切れない自分がいると言う記事で「Face ID」に対する不満を書いた。「iOS 12」によって多少改善されるのだろうか。
【追記】実際にマスクを装着した状態で試して頂いたところ、認識してくれなかったとのこと。相変わらずマスクを多用する日本人には優しくない仕様のままとなっているようだ。
マスクして試して見たら顔の認識が妨げられてますとのこと。
— Yutaro (@yutaronishiura) June 5, 2018