iOS 26のCarPlay’、”動画視聴”が解禁。AppleがWWDCで言及しなかった隠れた新機能が判明

「CarPlay – Apple Developer」よりキャプチャ

iOS 26でCarPlayのビデオ再生機能が実現する可能性が明らかになった。この新機能により、iPhoneユーザーは対応車両でCarPlayの画面上で直接ビデオを視聴できるようになる。MacRumorsによると、AppleはWWDC 2025の基調講演では言及せず、開発者向けウェブサイトで静かに発表していた。

この機能はAirPlayを活用した無線ストリーミングにより実現される。安全性を重視し、車両が駐車中の場合のみビデオ再生が可能となり、走行中は自動的に停止する仕組みが組み込まれている。

自動車メーカーの対応が必要

CarPlayでのビデオ再生を実現するには、自動車メーカー側でAirPlayビデオ対応を追加する必要がある。このため、実際に利用できるまでには相当な時間を要すると予想される。通常のCarPlayと上位版のCarPlay Ultraの両方で利用可能になる見込みだが、既存車両での対応可否は不明確な状況だ。

Apple開発者向けサイトには、以下のように記載されている。

車内でAirPlayビデオを使用すると、運転していないときにiPhoneのお気に入りのビデオをCarPlayのディスプレイで見ることができます。CarPlayへの対応でAirPlayビデオを連携させると、この機能が車内で有効になります。

「CarPlay – Apple Developer」よりキャプチャ

この機能について、Appleは詳細な仕様や対応画像を公開していない。

電気自動車での活用に期待

特に電気自動車での活用が注目される。充電ステーションでの待機時間中に、ドライバーや同乗者がエンターテインメントを楽しめるようになるためだ。競合他社では既に類似機能を提供しており、Teslaは以前からNetflix、Hulu、YouTube、Twitchなどの動画サービスを車両画面で再生できる「Theater」アプリを搭載している。

従来、CarPlayでの動画視聴は脱獄（ジェイルブレイク）やサードパーティアプリを使用した非公式な方法に限られていた。iOS 26により、Appleが公式にこの機能をサポートすることで、より安全で安定した動画視聴環境が提供される。

国や地域の安全規制により、機能の利用可否が異なる可能性もある。今秋のiOS 26正式リリース後、対応車両での実際の動作検証が注目される。