iPhone 16eが「実質24円」のソフトバンクとワイモバイル、2年間の総コストで選ぶべき方
端末価格だけでなく月額料金、データ容量、通信品質まで徹底比較。あなたの使い方に最適なキャリアはどっち
2025年3月現在、ソフトバンクとワイモバイルの両キャリアでiPhone 16e(128GB)が「実質24円」で購入できるようになった。一見すると同じ条件に見えるが、実際には料金プラン、データ容量、通信品質などに大きな違いがある。本記事では、どちらのキャリアでiPhone 16eを購入すべきか、様々な観点から徹底的に比較分析する。
iPhone 16eの価格比較:購入プログラムの詳細
ソフトバンクでは、iPhone 16e(128GB)の一括価格が11万16円となっている。「新トクするサポート(スタンダード)」を適用して48回払いで購入し、25カ月目に特典を申し込んで端末を返却すると、新規契約またはMNP(他社からの乗り換え)の場合、実質負担額はわずか24円(1円×24回)という驚異的な価格で提供されている。機種変更の場合は実質5万4984円(2291円×24回)となり、大幅に高くなる。
一方、ワイモバイルでも同じくiPhone 16e(128GB)の一括価格は11万16円だが、MNPでシンプル2 M/Lプランに加入すると4万3992円の割引が適用され、「新トクするサポート(A)」を利用して25カ月目に端末を返却した場合、実質負担額は1万992円(458円×24回)となる。新規契約では実質2万7336円(1139円×24回)、機種変更ではソフトバンクと同様に5万4984円(2291円×24回)だ。
注目すべきは、2025年2月21日に両キャリアとも価格改定を行っており、当初発表された価格よりも大幅に値下げされている点だ。ソフトバンクでは当初、新規・MNPでも実質2万4960円だったが、予約開始直前に24円へと改定した。これはauやUQモバイルの攻勢に対抗するための措置と考えられる。
料金プランの詳細比較:月額コストとデータ容量
ソフトバンクとワイモバイルの料金プランには大きな違いがある。ソフトバンクはデータ容量無制限のプランを提供しているが、ワイモバイルは最大でも35GBまでとなっている。
ソフトバンクの料金プラン
- ペイトク30(30GB):7,425円
- ペイトク50(50GB):8,525円
- ペイトク無制限:9,625円
- ミニフィットプラン+:1GB(3,278円)、2GB(4,378円)、3GB(5,478円)
ワイモバイルの料金プラン
さらに家族割引やおうち割光セット、PayPayカード割などの割引を適用すると、ワイモバイルの料金はさらに下がる。
同じデータ容量で比較すると、30GBの場合、ソフトバンクのペイトク30が7,425円に対し、ワイモバイルのシンプル2 Mは割引適用後で2,178円となり、月額5,247円もの差がある。つまり、同程度のデータ容量であれば、ワイモバイルの方が圧倒的にコストパフォーマンスが高いといえる。
データ利用特性からみる最適な選択:繰り越しと速度制限の違い
データ利用の特性についても、両キャリアには重要な違いがある。特筆すべきは、ワイモバイルでは余ったデータ容量を翌月に繰り越すことができるのに対し、ソフトバンクではデータ繰り越しができないという点だ。月によってデータ使用量にばらつきがある場合、ワイモバイルではムダなくデータを活用できる利点がある。
データ容量を超えた場合の速度制限にも違いがある。ソフトバンクでは容量超過後、一律128kbpsに制限される。一方、ワイモバイルではシンプル2 Sは300kbps、シンプル2 M/Lは1Mbpsと、より高速な制限速度が設定されている。ただし、ワイモバイルではさらに月間データ容量の半分を消費すると128kbpsに制限されるという二段階の制限がある。
1Mbpsの速度であれば、標準画質の動画視聴やSNSの利用、メールやウェブ閲覧などの基本的な使用には十分対応できる。そのため、データ容量を超過した場合でも、ワイモバイルの方が使い勝手がよいといえるだろう。
通信品質の実態:速度と安定性の比較
通信品質については、両キャリアともソフトバンクのネットワークを使用しているため、基本的な品質に大きな違いはない。しかし、時間帯によって微妙な差異が見られる。平均通信速度を比較すると、朝の時間帯ではソフトバンクが下り127.29Mbps、上り22.81Mbpsに対し、ワイモバイルは下り121.4Mbps、上り21.05Mbpsとほぼ同等だ。
注目すべきは昼休みの時間帯で、ソフトバンクが下り116.4Mbps、上り18.9Mbpsを維持しているのに対し、ワイモバイルは下り68.45Mbps、上り13.66Mbpsとかなり低下する。これは、混雑時にソフトバンクのメインブランドユーザーが優先される可能性を示唆している。
夕方以降は再び両者の差が縮まり、夜間はワイモバイルがやや上回る場合もある。全体として、一般的な使用では体感できるほどの大きな差はないといえるが、昼間の混雑時に高速通信を必要とするビジネスユーザーなどは、ソフトバンクの方が安定した速度を期待できるだろう。
その他の重要な考慮点:サービスとサポートの違い
両キャリアを選ぶ際には、iPhone 16e自体の価格や料金プラン以外にも考慮すべき要素がある。まず、ワイモバイルでは購入できるiPhoneの種類が限られている。現在購入可能なのはiPhone 16e、iPhone 15、iPhone 14、iPhone 13とiPhone SE 第3世代のみで、最新機種は基本的に扱われない。
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える場合、ソフトバンクのメールアドレス(@i.softbank.jp・@softbank.ne.jp)を継続利用するには、1アドレスあたり年間3,300円または月額330円の利用料金が発生する。メールアドレスの継続利用にこだわりがない場合は問題ないが、仕事などで頻繁に使用している場合は追加コストを考慮する必要がある。
また、iPhone 16eに搭載されているAppleの独自開発モデム「Apple C1」は、日本の特定周波数帯(ドコモのBand 21とKDDI、ソフトバンクのBand 11)に対応していない点も注意が必要だ。ただし、ソフトバンク/ワイモバイルではBand 11の影響は小さいとされており、大きな問題にはならないと予想される。
どちらで購入すべきか:ユーザータイプ別の最適な選択
これまでの比較を踏まえ、どのようなユーザーにどちらのキャリアが適しているかをまとめる。
データ使用量が35GB以下のユーザーであれば、料金プランの安さとデータ繰り越しが可能なワイモバイルが圧倒的にお得だ。特に月間20〜30GBを使用する中間層にとって、ワイモバイルのシンプル2 M(30GB)は割引適用後に月額2,178円となり、ソフトバンクのペイトク30(7,425円)と比較して大幅に安くなる。
一方、毎月35GB以上のデータを使用する重度のユーザーにとっては、ソフトバンクの無制限プランの方が適している。ワイモバイルでは最大でも35GBまでのプランしかなく、それ以上のデータ使用には対応していない。また、ビジネスでの使用など、昼間の混雑時間帯でも安定した高速通信が必要なユーザーもソフトバンクを選ぶべきだろう。
MNPでiPhone 16eを購入する場合、ソフトバンクなら実質24円、ワイモバイルなら実質1万992円と、端末価格はソフトバンクの方が圧倒的に安くなる。しかし、月々の料金プランの差を考慮すると、2年間の総支出ではワイモバイルの方が安くなるケースが多いだろう。たとえば30GBプランの場合、2年間でソフトバンクは17万8,200円(24円+7,425円×24カ月)、ワイモバイルは6万3,264円(10,992円+2,178円×24カ月)となり、11万円以上の差が生じる。
機種変更ユーザーについては、両キャリアとも端末価格は実質5万4,984円と同額だが、月額料金の差からワイモバイルの方が総コストは低くなる。ただし、すでにソフトバンクユーザーで、家族割などの割引を多く受けている場合や、PayPayなどのソフトバンクグループのサービスを多用している場合は、現状維持の方がメリットが大きいケースもある。
まとめ
iPhone 16eを購入する際、ソフトバンクとワイモバイルのどちらを選ぶべきかは、主にデータ使用量と予算によって異なる。データ使用量が35GB以下で月額料金を抑えたいユーザーには、データ繰り越しも可能なワイモバイルが適している。一方、毎月35GB以上のデータを使用する重度のユーザーや、ビジネスでの利用で常に安定した通信速度を求めるユーザーにはソフトバンクが適している。
端末価格だけを見ればMNPユーザーにとってはソフトバンクが有利だが、月額料金を含めた2年間の総コストではワイモバイルの方が多くのケースで安くなる。最終的には自身のデータ使用パターンや予算、重視するサービスを考慮して選択することが大切だ。なお、どちらのキャリアもソフトバンクグループであるため、カバーエリアや基本的なサービス品質に大きな違いはないことを念頭に置くと、多くのユーザーにとってワイモバイルがコストパフォーマンスの高い選択肢となるだろう。
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