「iPhone 8/8 Plus」は見送って「iPhone X」を待つ
「iPhone X」と「iPhone 8/8 Plus」が同時に発表された。
「iPhone 8/8 Plus」は「iPhone 7/7 Plus」の後継モデル。ガラス製のボディ、ワイヤレス充電や高速充電の対応、そしてパフォーマンスが大幅に向上した「A11 Bionic」チップの搭載で、劇的ではないものの堅実な進化を遂げた。
一方、「iPhone X」は「スマホの未来」の言葉に相応しい、最先端のデザインや機能を持って登場。ホームボタンを廃止した全面有機ELディスプレイに、顔認証機能「Face ID」を採用。望遠レンズにも光学手ブレ補正が用意され、内向きカメラでもポートレートモードが利用可能に。
カードは揃った。問題は、どれを選ぶべきか、だ。え、いや、問題なのか?
スペックや仕様、機能、価格など様々な観点から僕なりにどれを買うべきかについて3秒ほど吟味した結果、「iPhone X」一択という結論に至ったので、「iPhone X」を待つことを後押しされたい人は読むべし!
みんな分かっている:「iPhone X」を待った方がいい
僕は「iPhone X」を待った方が良いと思っている。「iPhone X」が「iPhone 8/8 Plus」よりも勝っている理由についてまとめてみる。
ディスプレイは間違いなく「iPhone X」の圧勝
ディスプレイの時点で勝負は決まったようなものだ。ざっと比較してみよう。
iPhone X | iPhone 8 | iPhone 8 Plus |
---|---|---|
5.8インチ | 4.7インチ | 5.5インチ |
Super Retina HD | Retina HD | |
2,436 x 1,125 | 1,334 x 750 | 1,920×1,080 |
コントラスト比 1,000,000:1 |
コントラスト比 1,400:1 |
コントラスト比 1,300:1 |
458ppi | 326ppi | 401ppi |
「iPhone X」の方が:
- ディスプレイが大きく、
- 解像度が高く、
- コントラスト比が高く、
- ピクセル密度が高い
ということが言える。ほら、もう勝負あり、でしょう?
ディスプレイ対ボディ比率が圧倒的に高い
最も大きいディスプレイを搭載している「iPhone X」だが、ボディサイズは意外と大きくない。
1番軽く、1番コンパクトなのはiPhone 8だが、「iPhone X」はiPhone 8と比べて5.2mm x 3.6mm x 0.4mm大きいだけで、重さもたった26g差。
「iPhone X」とiPhone 8 Plusと比べると、厚みは0.2mm増しているものの、5.2mm x 7.2mmほど小さく、重さも28g軽い。
iPhone X | iPhone 8 | iPhone 8 Plus | |
---|---|---|---|
高さ | 143.6 mm | 138.4 mm | 158.4 mm |
幅 | 70.9 mm | 67.3 mm | 78.1 mm |
厚さ | 7.7 mm | 7.3 mm | 7.5 mm |
重量 | 174 g | 148 g | 202 g |
つまり、「iPhone X」はiPhone 8とiPhone 8 Plusの中間ぐらいの高さで、幅はiPhone 8寄りのサイズ感ということになる。
最も大きいディスプレイを搭載しておきながら、比較的コンパクトな筐体にまとまっているということは、iPhone 8 Plus以上の大画面を片手で操作できるということ。これって完全に最高では?
カメラ性能は圧倒的ではないものの、勝っている
カメラ性能は、圧倒的ではないが、なんだかんだで「iPhone X」の勝ち。
まずアピールしたいのが、外向きカメラの望遠レンズにも光学手ブレ補正に対応していること。正直、これだけでも十分価値がある。
さらに、内向きカメラはポートレートモードやポートレートライティングが利用可能になり、アニ文字もサポートしている。要は、「iPhone X」の方がカメラ機能自体が充実しているのだ。
iPhone X | iPhone 8 | iPhone 8 Plus |
---|---|---|
12MP(望遠+広角) | 12MP(広角) | 12MP(望遠+広角) |
デュアル光学式手ぶれ補正 | 光学式手ぶれ補正 | 光学式手ぶれ補正 |
広角:ƒ/1.8 望遠:ƒ/2.4 |
広角:ƒ/1.8 | 広角:ƒ/1.8 望遠:ƒ/2.8 |
ポートレートモード | — | ポートレートモード |
ポートレートライティング | — | ポートレートライティング |
ポートレートモード(内向き) | — | — |
ポートレートライティング(内向き) | — | — |
アニ文字 | – | – |
「Face ID」が「Touch ID」を上回る予感
「Face ID」に関してはまだ試していないため、「Touch ID」と比較してどの程度の精度でどれほど使いやすいのかは未知数。ただ、「Face ID」の方が優れている理由はいくつかある。
1番個人的にぐっと来ているのは、顔を1回登録すれば、以後「Face ID」が使える、ということ。「Touch ID」の場合は最大5つの指紋を登録することができたが、それは逆にどの指を登録するか決めないといけなかった。精度を上げるために同じ指で何回か登録していた人もいるはず。
そもそも指をかざすことも面倒だという人もいるかもしれない。そういう人は「iPhone X」一択だ。画面を軽く叩いて覗き込めば認証完了するなんて最高すぎる。
セキュリティ面でも「Face ID」は誤認率100万分の1だと発表され、「Touch ID」の5万分の1よりも遥かに安全。安全云々よりも精度の方が気になるが、Appleが大丈夫だと言っているのできっと大丈夫なんだろう。
そもそも「Touch ID」を廃止してまで乗り換えているので、「Touch ID」より劣っているのであれば採用しないだろう。だって、Appleだもの。
少し進化したiPhoneと、劇的に進化したiPhone、どっちが良い?
「iPhone X」が「iPhone 8/8 Plus」よりも優れている点はざっと上記の通りだが、もちろん新モデルとして共通した仕様もある。
CPUは6コアの「A11 Bionic」を搭載し、念願のワイヤレス充電にも対応。防水防塵機能は昨年から変わっていないが、健在。ディスプレイも「True Tone」になり、4K/60fpsの動画撮影のサポートは地味に結構凄いことだと思う。
というわけで、最後に価格で考えてみよう。「iPhone X」とiPhone 8の価格差は34,000円。iPhone 8 Plusとの価格差は23,000円。256GBモデルを選ぶと驚愕の13万円だ。
iPhone X | iPhone 8 | iPhone 8 Plus | |
---|---|---|---|
64GB | 112,800円 | 78,800円 | 89,800円 |
256GB | 129,800円 | 95,800円 | 106,800円 |
確かに高いが、どうせ買い替えるなら1番良いものが良い。iPhoneを毎日使い込んでいるのであれば、なおさら。
「iPhone 8/8 Plus」は堅実な進化を遂げているが、ある意味”置きに行っている”。良くも悪くも今の時代のベストを用意したように感じる。
僕の場合、毎日肌身離さず使っているデバイスが劇的にパワーアップし、今まで見ていた画面よりも大きい画面が小さい筐体で使用することができることだけでも十分価値がある。
それに加え、最先端のディスプレイで新しい操作に触れ、最高機能のカメラで今までにない写真を撮り、持ち上げるだけで認証される「Face ID」で次世代のセキュリティを体験したい。
「iPhone X」は「スマホの未来」だ。目の前に未来があるのに、なぜそれを見送るのだろうか。
だから、僕は「iPhone X」を待つ!みんなも一緒に未来を体験しよう。
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