ふるさと納税まだの人、残り4日。大晦日ダッシュで控除枠が消える悲劇を回避せよ
「申込日」ではなく「決済完了日」が全て。サーバーダウンとワンストップ特例の罠を回避せよ
12月31日まで、残り4日。ふるさと納税をまだ済ませていない人へ。まだ時間はあるが、大晦日の深夜に全部やろうとするのは危険だ。
……そもそも「あ!ふるさと納税!(忘れてた)」という人も大勢いるだろう。勿体ない、勿体ない!
残り4日あれば、落ち着いて返礼品を選ぶ時間は十分にある。今日か明日のうちにランキングや特集ページを見て、欲しいものに目星をつけておこう。そして遅くとも12月29日か30日までには申し込みを完了させる。これが、確実に控除枠を使い切るための最善の戦略だ。
まずはAmazonふるさと納税の人気ランキングか楽天ふるさと納税の人気ランキングを開いて、どんな返礼品があるか眺めてみよう。カニ、肉、米、フルーツ。何が人気なのかを知るだけでも、選択肢がグッと絞られる。
なぜ「大晦日ダッシュ」は禁物なのか
「まだ4日もあるなら、大晦日でもいいんじゃない?」と思うかもしれない。しかし、それは危険だ。2024年12月31日、楽天ふるさと納税やさとふるなどの主要サイトは、23時台に軒並みアクセス集中でサーバーが不安定になった。
申し込みボタンを押しても「エラー」の表示。焦りながらリロードを繰り返すうちに、日付が変わって1月1日になってしまった人が続出した。大晦日に全てを詰め込もうとすると、こういう悲劇に巻き込まれる。
だからこそ、今日か明日のうちに返礼品をリストアップして、遅くとも12月30日までには申し込みを完了させておくべきなのだ。
「申込日」ではなく「決済完了日」が全て
年末ギリギリにふるさと納税をする際、最も致命的な勘違いがこれだ。ふるさと納税は「申込日」ではなく「決済完了日」がその年分か翌年分かの判定基準になる。
12月31日の23時55分に申込ボタンを押しても、クレジットカードの決済処理が完了したのが1月1日の0時05分だったら、それは2026年分の寄付として扱われる。2025年分の控除枠は、そのまま消滅する。
特に危険なのが、銀行振込やコンビニ払いを選んでしまうケースだ。これらの決済方法は反映が遅く、年末ギリギリだと絶対に間に合わない。クレジットカード即時決済以外の選択肢は、この時期には存在しないと考えるべきだ。
大晦日ダッシュが「悲劇」を生む5つの理由
なぜ大晦日にふるさと納税をしてはいけないのか。具体的なデメリットを列挙する。
①サイトと決済の混雑・トラブル
年末は申込が集中するため、ポータルサイトや決済の画面が重くなる。ページの読み込みに30秒以上かかり、決済処理が止まり、エラーで決済完了までたどり着けない。「あと1時間あるから大丈夫」と思っていても、実際には申し込み完了までに30分以上かかることもザラだ。
さらに厄介なのが、クレジットカードの決済エラーだ。サーバー負荷が高まると、決済代行会社との通信がタイムアウトし、何度やっても「決済に失敗しました」と表示される。気づいたときには年が明けている。これが毎年繰り返される「大晦日の悪夢」だ。
②ワンストップ特例の申請がほぼ不可能になる
ワンストップ特例は「翌年1月10日までに自治体に申請書が到着」が条件だ。12月31日に寄付すると、申請書の受け取り→記入→投函までの猶予がわずか10日しかない。
年末年始は郵便配達も遅延する。自治体の窓口も閉まっている。申請書が手元に届くのが1月5日、記入して投函するのが1月7日だったとしても、地方の自治体に到達するのが1月11日になる可能性は十分にある。間に合わないと確定申告が必須になり、「簡単に済ませたい」という目的が崩れる。
③寄附上限額の計算ミスが発生しやすい
年末に慌てて上限ギリギリを狙うと、年収・控除額の見込み違いで「思ったほど税金が戻らない/単なる寄付になってしまう」リスクが上がる。冷静に計算する時間がなく、とりあえず高額寄付をしてしまい、結果として控除上限を超えてしまうケースが多発する。
④人気返礼品が品切れ・在庫僅少になる
年末は申込が集中し、人気の肉・米・カニ・家電などは在庫切れや数量制限が出やすい。選べる返礼品の幅が狭くなり、「本当に欲しいもの」ではなく「残っているもの」から選ぶ羽目になる。
さらに、制度改正や物価高で、年末前後に還元率や内容が変わるケースもある。「もっと早く申し込んでおけば…」という後悔が残る。
⑤返礼品の到着が数カ月先になる
駆け込み需要で自治体や事業者の発送が混み合い、返礼品の到着が数カ月先まで遅れる。「お正月に食べるつもりだったカニが3月に届いた」という笑えない話は、毎年のように報告されている。
ランキングや特集ページで目星をつけよう
さて、ここまで読んで「よし、やろう」と思った人へ。闇雲に申し込むのではなく、まずはランキングや特集ページを見て、欲しいものに目星をつけるのがおすすめだ。
Amazonふるさと納税の人気ランキングを見れば、今どんな返礼品が人気なのかが一目で分かる。楽天ふるさと納税の人気ランキングも同様だ。カニ、肉、米、フルーツ。上位にランクインしているものは、多くの人が選んでいる「ハズレが少ない」商品だと言える。
「何を選べばいいか分からない」という人は、とりあえずランキング上位から選んでおけば失敗は少ない。レビュー件数が多く、評価が高いものを選べば、まず間違いない。
「どこでやるか」より「今日明日でやるか」が重要
これまでゴリミーでは、Amazonふるさと納税の記事と楽天ふるさと納税の記事を公開してきた。どちらも一長一短があり、「結局どっちがいいの?」と迷っている人もいるだろう。
しかし、12月27日の今、言えることは一つだけだ。「どこでやるか」を悩む時間があったら、今日か明日のうちに申し込みを完了させよう。
日頃からAmazonで買い物をしているなら、Amazonふるさと納税を使えばいい。楽天カードを持っていて楽天経済圏に住んでいるなら、楽天ふるさと納税を使えばいい。さとふるやふるなびを使い慣れているなら、それでも構わない。
重要なのは、普段使っているプラットフォームをそのまま使う方が、圧倒的に手続きが早いということだ。住所入力も不要、クレジットカード情報も登録済み、操作方法も熟知している。新しいサイトに登録して一から設定するより、10倍速く完了する。
Amazonと楽天、それぞれの「最後の駆け込み」向けメリット
Amazonふるさと納税:翌日配送という最後の切り札
前回の記事で解説した通り、Amazonふるさと納税の最大の強みは「翌日配送対応」だ。「寄付は完了したけど、返礼品がお正月に間に合わない」という事態を避けたいなら、Amazonの物流網は最強の武器となる。
最短翌日で届く返礼品の特集ページから選べば、年末ギリギリでもお正月の食卓に間に合う可能性が高い。カニ、肉、いくらなど、正月に欠かせない食材を確実に届けたいなら、Amazonを選ぶべきだ。
さらにおせち料理特集や冬ギフト・冬グルメ特集も充実している。会員登録不要で、普段のAmazonアカウントをそのまま使える手軽さは、時間のない年末において最大の魅力だ。
楽天ふるさと納税:圧倒的な品揃えとレビュー資産
楽天の記事で解説した通り、楽天ふるさと納税の強みは約1,719自治体という圧倒的な品揃えと、10年以上蓄積された膨大なレビューデータだ。
年末で返礼品を選ぶ際、楽天の数千件規模のレビューは最強の時短ツールとなる。「去年のイクラは良かったが今年は小粒だ」といった年次ごとの品質変化まで追跡でき、失敗を避けられる。
おせち特集、年末年始グルメ特集、楽天限定返礼品など、特集ページも充実している。楽天カードで決済すれば1%のポイント還元も受けられる。
専門サイトも悪くないが、「使い慣れた場所」が最速
さとふる、ふるなび、ふるさとチョイスといった専門サイトを普段から使っている人は、もちろんそのまま使えばいい。しかし、「初めて使うサイト」に年末の貴重な時間を費やすのは、あまりにもリスクが高い。
新規会員登録には平均10〜15分かかる。住所入力、クレジットカード登録、メール認証。これらの手続きを大晦日の深夜にやるのは、正気の沙汰ではない。サーバーが重くなっている状況で、エラーが発生したら取り返しがつかない。
それなら、普段の買い物で使っているAmazonや楽天をそのまま使う方が、圧倒的に効率的だ。ログイン済み、住所登録済み、決済方法登録済み。あとは返礼品を選んでカートに入れるだけ。3分で完了する。
後悔するのは、いつも「後回し」にした人だ
ふるさと納税は、年に一度のチャンスだ。控除枠を使い切らなければ、その分の税金は戻ってこない。実質2,000円の負担で高級食材や地域の特産品が手に入る機会を、サーバーダウンという理不尽な理由で逃すのは、あまりにももったいない。
残り4日ある今なら、まだ余裕を持って選べる。今日か明日のうちにランキングや特集を見て、欲しいものをリストアップしよう。そして遅くとも12月30日までには申し込みを完了させる。それが、2025年最後の正しい選択だ。
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