【レビュー】「HTC 10」は外向き/内向きカメラどちらも光学手ブレ補正対応、ハイレゾ音源の再生・録音に対応
先日、HTCの記者発表会に参加してきた。HTC端末は買ったことはないが昔から端末が格好良く、惹かれる何かを持っているイメージがある。
HTCの最新モデルは「HTC 10」。特徴は金属筐体の採用や暗所の外向き・内向きどちらも光学手ブレ補正が搭載されたカメラ。音にこだわりのあるメーカーらしく、スピーカーのクオリティやハイレゾ対応など音楽関係の機能も充実している。
発表会自体は社長がカンペを読み上げるというあくびが出るほど単調で心のこもっていない内容だったが、端末自体はグッと来るものがある。ほとんどの人が「そこまで求めていない」というであろうような機能が満載で、実際に実機を触ってみるとなんだかワクワクしている自分がいた。
「HTC 10」のスペックや仕様、外観の写真に加えて「iPhone 6s Plus」と比較した写真サンプルも数枚撮ってきたので、購入を検討している人は参考にどうぞ!
「HTC 10」のスペック・仕様まとめ
まずは「HTC 10」のスペックをまとめたので、どうぞご覧あれ。
HTC 10 | |
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ディスプレイ | 5.2インチ型 IPS Super LCD(2,560 × 1,440、564ppi) |
OS | Android 6.0 |
CPU | MSM8996クアッドコアプロセッサ(2.2GHz × 2 + 1.6GHz × 2) |
RAM | 4GB |
内部ストレージ | 32GB |
外部ストレージ | Micro SD / SDHC / SDXC(最大200GB) |
外向きカメラ | 1,200万画素 / f1.8 / 約0.6秒で起動 / 光学手ブレ補正対応 / レイザーフォーカス対応 |
内向きカメラ | 500万画素 / f1.8 / 広角レンズ(86度) / スクリーンフラッシュ / 光学手ブレ補正搭載 |
カラー | カメリアレッド / カーボングレー / トパーズゴールド |
電池容量 | 3,000mAh |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 |
防塵 | IP5X相当 |
サイズ | 72mm × 146mm × 9.2mm(最厚部10.1mm) |
重さ | 161g |
端子 | USB-C / イヤホンジャック |
充電時間 | 約90分(HTC急速充電ACアダプタ使用時) |
連続通話時間 | 約26.5時間 |
連続待受時間 | 約390時間 |
おサイフケータイ | 非対応 |
防水・防塵 | 生活防水程度 |
やはり特筆するべきポイントとしてはカメラ。外向きカメラだけではなく、内向きカメラにも光学手ブレ補正に対応。セルフィを撮る時こそしっかりとブレずに綺麗な写真を撮りたいはず。内向きカメラに光学手ブレ補正が搭載されるのは世界初。ワイドアングルの明るいレンズを搭載し、複数人で記念写真を撮るときに力を発揮する。LEDフラッシュはさすがに搭載されていないが、画面全体をシャッターと同時に明るくする「スクリーンフラッシュ」は用意されている。
画角の広さは下記写真でよく分かるはず。左にあるiPhoneよりも広く写っている。
外向きカメラも0.6秒で起動し、f1.8の明るいレンズのお陰で暗い場所でも驚くほど綺麗に撮ることができる。前モデルで好評だった「プロモード」も継続して搭載。UIをさらに改善し、RAWフォーマットの写真撮影にも対応している。
レーザーオートフォーカス機能にも対応し、瞬時にピントがある。あまりにも速いので思わずニヤッとするほどには速い。
また、音に関しても凄まじいこだわりがある。ハイレゾ再生機器に認定されていることに加え、世界で初めてハイレゾ対応イヤホンを本体と同梱。「ハイレゾに対応していても対応しているイヤホンがない」という悩みを解決してくれる。
本体のスピーカーにも「スマホなのにそんなに頑張る必要ある?!」と言いたくなるようなこだわりを見せている。本体上部にはツイーター、本体下部にはウーハーを搭載し、別々の専用アンプで制御。スマホとは思えない迫力のあるサウンドが楽しめる。
なお、どちらも力を入れているカメラと音を組み合わせた結果、世界で初めて4K動画撮影時の音声をハイレゾ音源の録音に対応。使うかどうかは別として、ここまでスペックにこだわったのはギークにはグッと来る。
「HTC 10」のフォトレビューで外観をチェック
他のスペックや仕様は本体の写真とともに紹介する。
5.2インチ型のディスプレイは「Ultra Vivid Cinema Grade Display」を採用し、高専祭で色鮮やかな表示が可能。当日見た感覚だと実際の被写体を忠実に再現することよりも色合いがビビッドでコントラストが強めな印象を受けた。解像度は2,560 × 1,440ピクセル、ピクセル密度は564ppi。
底面にはUSB-Cポート、スピーカー、マイクが用意されている。
ただ、ある角度から見るとiPhoneを彷彿させ、ある角度から見ると「Galaxy S7 Edge」を彷彿させる。
ホームボタンは一見物理キーに見えるがタッチ式。物理キーに慣れているせいなのか、非常に使いづらく感じた。指紋認証にも対応し、0.2秒で認証完了するという。
個人的には「HTC 10」はディスプレイを下向きにした時が最も格好良いと思っている。この湾曲したフォルム、その頂点にあるカメラ、どの角度から見ても光を反射させ高級感を演出するデザインには惚れた。
ダイヤモンドカットで仕上がったこの輪郭がとにかく美しく、持った時の持ち心地も良い。
「HTC 10」と「iPhone 6s Plus」の写真比較
最後に「HTC 10」と「iPhone 6s Plus」で撮影した写真を撮ってみたので、参考にどうぞ!スライダーをずらしてもらえれば写真全体を見ることができ、左側が「HTC 10」で撮影した写真、右型が「iPhone 6s Plus」で撮影した写真となっている。プラグインの都合上「Before」と「After」と表示されてしまうが、気にせず見てもらえればと思う。
個人的には感想としては、実際に撮影して端末上で見た時は「HTC 10」の方がより優れているように感じていたが、実際に写真を取り込みこのようにして並べてみると、ディテールに関しては「HTC 10」の方がパリッとしているが総じて写真が暗い。それぞれ指でフォーカスを合わせることなくそのまま撮影しているので、この違いには正直驚いた。「iPhone 6s Plus」を圧倒する写真クオリティを期待していたのだが、一体どういうことなのだろうか。
上記はあくまでも参考程度に留めておいた方が良いかもしれない。購入を検討している人は家電量販店などで実機を触ってみるべし!
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