【レビュー】国産スマホ「NuAns Neo」ーー持ち歩きたくなるオシャレさ
iPhoneが「スマートフォン」という市場を生み出したのは間違いないが、最近のiPhoneは「ほぼ完成された感」があり、正直なところ昔ほどのワクワク感がない。「3D Touch」も技術的には革新的と言えるが、どちらかというとハイエンドユーザー向けの機能となっているため、大衆には刺さらなかったようだ。
最近のスマートフォンはさらなるスペックアップや薄さと軽さを追求しているように見受けられるが、そもそもユーザーがそれらを本当に求めているのだろうか。少なくとも僕は端末の薄型化よりも電池持ちが改善される方が断然嬉しい。
スマートフォンはもはやガジェットではない。ライフスタイルの一部だ。ライフスタイルは十人十色であり、人によってニーズは異なる。
先日、国内メーカーが新しい選択肢として「NuAns Neo」という「Windows 10 Mobile」が動作するスマートフォンを発表した。発表内容をネットで知った僕だが、イベントレポートを書いていた皆さんの熱量に圧倒され、思わず購入してしまった。人生初のWindowsスマホだ。
まだまだ使い始めたばかりなので使い勝手などは紹介できないが、まずはファーストインプレッションとして「NuAns Neo」の外観を紹介する!
「NuAns Neo」のスペック・仕様
僕は端末のスペックをそれなりに重視する。いくら見た目が素敵な端末だとしてもスペックが伴わない端末は使うことができない。
そこで、まずは「NuAns Neo」のスペックや仕様をまとめたので、参考にどうぞ!
OS | Windows 10 Mobile |
ディスプレイ | 5.0インチ(1280 × 720ピクセル、295ppi) |
CPU | Snapdragon 617(MSM8952)/ 1.5GHz オクタコア |
RAM | 2GB |
内蔵ストレージ | 16GB |
外部ストレージ | Micro SD(最大 128GB対応) |
SIM | micro-SIM(nano SIMアダプター同梱) |
カメラ(外向き) | 1,300万画素 / F2.0 / 裏面照射型センサー / オートフォーカス / 28mm広角レンズ |
カメラ(内向き) | 500万画素 / F2.4 / 裏面照射型センサー / オートフォーカス / 24mm広角レンズ |
電池容量 | 3,350mAh |
縦 × 横 × 厚さ(mm) | 約 141 × 74.2 × 11.3mm |
重量(g) | 約150g |
連続通話時間 | 960分以上 |
連続待受時間 | 400時間以上 |
無線LAN | 802.11 a/b/g/n/ac |
センサー | 3軸加速度センサー 3軸ジャイロセンサー 3軸地磁気センサー 近接センサー 環境光センサー ホールセンサー |
備考 | USB Type-C(USB 2.0 / Quick Charge 2.0サポート) |
決して今のスマホ市場において「ハイスペック」な端末ではないが、そもそもハイスペックを謳っているデバイスではなく「心地よいデジタルライフ」を実現するデバイスであるため、個人的には特に気になっていない。
5インチディスプレイを搭載し、オクタコアのCPUと2GBのRAMを搭載。内蔵ストレージは16GBと少ないが、最大128GBのMicro SDカードを入れて拡張することが可能。
カメラは外向きがF2.0の1,300万画素、内向きがF2.4の500万画素。紙面上は悪くないスペックなので、実際にどの程度の写真が撮れるのかは追々試していきたい。
「NuAns Neo」の特徴であり、今のスマートフォンと逆行しているのは本体の厚さ。「iPhone 6s Plus」と比べても約4mmも分厚いが、その代わり電池容量は3,350mAhとたっぷり。
これは多くの一般的なスマートフォンと比べて1.5〜1.8倍の容量。お陰様で充電せずに2日間使える持続時間を実現することができたそうだ。
電池容量が増えれば一般的には満充電まで時間が掛かるということだが、「NuAns Neo」は急速充電規格「Quick Charge 2.0」に対応。「Anker PowerCore+ 10050」や「Anker PowerCore+ 20100」などを利用すれば素早く充電をすることができる。
「NuAns Neo」の洗練された外観デザインをチェック
続いて「NuAns Neo」の外観を紹介しておく。
「NuAns Neo」には好みに合わせて上下2つのパーツをカスタマイズすることができる「TWOTONE」とカードが2枚入る手帳型ケース「FLIP」の2種類が用意されているが、アンチ手帳型の僕は当然「TWOTONE」をチョイス。上がスエード生地の「スエードグレイ」、下が「スムーズサフロン」にした。本体(「CORE」と呼ばれている)の価格は39,800円で、上下のカバーが合わせて3,000円弱(いずれも税抜き)。高騰しつつあるスマホよりもリーズナブルな価格だ。
上記写真にある「NEO」と書かれたカードは普段使用しているPASMOやSuicaに差し替えることができ、擬似的なおサイフケータイとして使用することができる。特にオートチャージにしている人はそのまま挟み込んでおけば正真正銘のおサイフケータイになる。これは日本メーカーならではの発想であり、賞賛の言葉以外掛ける言葉が見当たらない。
上下のパーツをパチっとはめ込んで僕の「NuAns Neo」は完成。同じ端末でも何種類もの組み合わせがあるため、個性を発揮しやすいのは魅力的だ。
スエード素材の影響なのか、今のiPhoneよりも「人間らしさ」があるように感じた。この触り心地、とても良い。ただし、上下のパーツの間にある段差は気になる。
本体の形は非常にシンプルだ。側面が丸みを帯び、各種ポートはすべて端末下部にまとめられている。こちらは右側面。音量ボタンの下に電源ボタンが用意されている。丸いボタンが可愛らしい。
こちらが1,300万画素の外向きカメラ。ざっくり試したところ、ピント合わせは少し時間が掛かるようで、シャッターチャンスを逃すことは多々ありそうだ。撮れたとしても先日話題になったTim Cook氏のブレブレ写真と同じような結末になりそうだ。カメラ性能については追々様々な条件で試してみたい。
端末下部にはストラップホール、スピーカー、USB-Cポート、マイク、イヤホンジャックが揃っている。綺麗に一列に並んでいるのは見ていて気持ち良い。同梱されているUSB-Cケーブルはファブリック素材を使用しているため、ケーブルを雑に扱う人でも断線しづらいのではないかと思う。
SIMは「Micro SIM」と「Nano SIM」に対応。アダプターが同梱されているので現在使用している端末からSIMカードを抜いても基本的には使用できるはず。上がSIMカードトレイ、下がMicro SDカードスロット。
色々改善の余地ありだが持ち運びたくなる不思議な存在
さて、外観は大変気に入っている「NuAns Neo」だが、ソフトウェアには改善の余地が大いにありそうだ。突然電源が落ちたり、動きが固まったり、画面がブラックアウトしたりなど飼い慣らすのに苦戦を強いられている。しかも周りの話を聞く限り、僕だけ……なぜだ。日頃の行いか?!
また、アプリの数も少ないのは大きなマイナスポイント。普段使用しているサービスが使えないのはやはり不便だ。単なる好奇心を満たすためのガジェットとして使う分には十分すぎるが、メイン端末として使うには別サービスで代用するなど色々と工夫する必要がありそうだ。
それでも今まで全く使ったことのないUIに触れるというワクワク感、そして手に持った時のフィット感やオシャレさに気持ちが高まるばかり!このような気持ちを味わったのは久しぶりかもしれない。
「Windows 10 Mobile」の普及率はiOS/Androidと比べると僅か。僕の周りでも日常的に使用している人はほとんど思い当たらないぐらいなので、現時点では万人向けのデバイスではないことは確かだ。
ただ、先日「VAIO Phone Biz」が発表されるなど「Windows 10 Phone」搭載スマートフォンは少しずつ盛り上がりを見せつつある。個人的に国内メーカー発のブランドということで日本人向けに最適化されたスマートフォンになることを期待している。
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Windows 10 Mobileが普及してくれれば使えそうですけど、アプリはゴミばかりで使い物になるか分かりませんね。
これに4万も出すなら、iPhoneに純正の電池カバー付けた方が良い気がします。