【レビュー】「Osmo Mobile 2」で動画撮影が楽しくなる!いずれ子どもが歩く姿を撮影したい
「iPhone X」は4K/60fpsの動画撮影に対応している。一眼レフカメラでも対応していない機種もある中、日々当たり前のように持ち歩いているiPhoneが利用できるというのはすごいことだ。
実際にその動画性能を活かし、ビデオカメラとして活用している例も増えてきた。例えば、RADIO FISHが公開した「NEW GOD (feat. May J.)」のミュージックビデオは「iPhone X」のみで4K撮影したものとなっている。
iPhone単体でもそこそこの動画を撮影できるが、やはり撮影している最中の手ブレは最小限に抑えた方が”プロっぽい”動画が撮影できることは間違いない。仮に自分で楽しむだけだとしても、手ブレが少ない方が見ていて不快感が少ない。
今回紹介するのはDJIのiPhone用ジンバル「OSMO Mobile 2」。使いこなせている、と言うには程遠いが、手ブレが減るだけで動画の撮影が楽しくなり、逆に動画を撮影したくなる楽しさがある!
早速紹介する!
前モデルより軽量化、電池持ちも大幅アップで使い勝手向上
実は自分でも動画を撮る習慣を付けたいな、と思って初代の「Osmo Mobile」を購入していた僕だが、電池持ちが想像以上に悪く、あれこれ格闘しているうちに電池切れ、ということが少なくなかった。
「Osmo Mobile 2」に関しては電池持ちが初代モデルの5倍に。若干ではあるが軽量化されている点も魅力的。
OSMO MOBILE 2 | OSMO MOBILE | |
---|---|---|
サイズ | 295×113×72 mm | 125.06×109.15×90.98 mm |
重量 | 485g | 501g |
操作可能範囲 | パン: ±160° チルト:±155°(横向き時) |
パン: ±150° ロール:±25° チルト:-125° to +35° |
機械的な可動範囲 | パン:±170° ロール:-90~+70° チルト:±170° |
パン:±165° ロール:-50° to +90° チルト:-140° to +50° |
最大操作速度 | 120°/s | 120°/s |
対応しているスマートフォンの幅 | 58.6~85 mm | 58.6-84.8 mm |
稼働時間 | 15時間 | 3時間~4.5時間 |
充電時間 | 2時間 | 3時間 |
また、大きな特徴として横向きだけではなく縦向きの動画撮影にも対応している。これは、InstagramやSnapchatを筆頭にスマホを立てたまま撮影した動画が増えていることを受けて対応したのではないかと考えられる。個人的には一度試して以来、全く使っていない。
ちなみにこれはこの時まだ縦向きに設置する方法が分からずに無理やり縦向きにしてみたところ。公式の解説動画を見るだけで操作しやすくなるので、買ったらまず最初に見ておくべし!
さらに言うと、縦動画撮影に対応したのは便利ではあるものの、都度設定を調整しなければならないのは面倒。下気の公式解説動画を見ると分かるが、毎回iPhoneのバランスを整える必要があるため、基本横動画で気が向いたら縦向き、というカジュアルな切り替えには向いていない。
「Osmo Mobile 2」の外観や操作用ボタンを確認
続いて、簡単に各ボタンなどの解説をしておく。基本的には初代モデルと大きく変わらない。
各種操作用のボタンは取っ手の前面および側面に配置されている。赤いボタンが録画ボタン、大きいボタンが向きを操作するためのコントローラー、下にある「M」ボタンが電源となっている。
右側にはMicro USBポートが用意されている。初代モデルは専用の充電ケーブルが必要だったのに対し、「Osmo Mobile 2」はMicro USBになった。これは素晴らしい改良だ。
さらに本体裏にはUSB-Aポートも搭載。どうやら撮影用のスマホを給電するために用意されているようだが、冷静に考えて「Osmo Mobile 2」の電池を消費するよりもモバイルバッテリーを別途使って充電した方が良いと思う。
裏側にあったトリガー式のボタンは廃止されている。外向きカメラと内向きカメラを瞬時に切り替えることができるのは便利だったが、それらは「M」ボタンを3回押す、という操作方法に割り当てられている。
実際に撮影すると確かに手ブレが少ない映像が撮影できる
僕が「Osmo Mobile 2」を購入したのは取材などで動画を撮影したいと思う機会が増えたということに加え、娘が動き出すようになったら手ブレの少ない動画でその様子を収めておきたいと思ったから。
このようにして姿勢を保ったまま撮影位置を下げることができるため、非常に撮影しやすい。犬の散歩を地面スレスレの角度で撮影するのは手持ちではできない画角だ。
説明書を見ずに使い始められるほど直感的ではないため、色々と設定を覚えなければならないことや少し面倒ではあるが、スタビライザーとして最低限の昨日は一度覚えれば簡単に使いこなせる仕組みになっているとは思う。
「Osmo Mobile 2」があると動画を撮影する時だけではなく、YouTuberのように内向きカメラを使って撮影するのが格段にしやすくなる。専用のスタンドを活用すれば指定した被写体を追うようにする機能も用意されているため、自分の顔を設定すれば常に自分の顔にピントが合った映像も撮ることができる。
実際に「Osmo Mobile 2」で撮影した動画を3本まとめてみたので、「ド素人が撮影するとこのような動画になる」ということを念頭に置いて見てもらえればと思う。
ハッキリ言って僕は「Osmo Mobile 2」を使いこなしていると言えるレベルに達していない。特徴でもある「ハイパーラプス」や「モーションタイムラプス」などは特に活用できていない。
それでもなぜか使っていて楽しいと思えるガジェットなのだ。スタビライザーを買う、と言うと「本格的な動画を撮るためのアイテム」と思い込んでいて構えてしまう人もいるかもしれないが、実際に使ってみると「ちょっとした操作を覚えるだけで動画が撮りやすくなるアイテム」ぐらいに思って良いものだと思っている。
実際、僕は特徴的な機能は一切使わずに楽しく動画を撮影できている。もっと数をこなし、それっぽい動画をササッと撮れるようになることが直近の目標だ。
娘はまだズリバイからハイハイができるようになったばかり。歩けるようになるまではまだ少し掛かるかもしれないが、いずれ公園をテコテコ歩いている姿を後ろから撮影できる日が来ると思うとニヤニヤしてしまう。
写真で残す思い出は素敵だが、動画で振り返る思い出はよりリアリティがある。これからも定期的に「Osmo Mobile 2」を持ち歩き、腕を磨いていきたい!