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KDDI、T-Mobileと提携で米国ローミング開始。「au Starlink Direct」が2025年度内にアメリカでも使えるようになります

日本初・全米初のStarlink導入、空が見えれば圏外エリアでも衛星通信が可能に

KDDI netflix presentation Netflix and Starlink 06

KDDIは2025年11月17日、アメリカの大手通信キャリアT-Mobileとのパートナーシップを通じて、米国での「au Starlink Direct」のローミング接続を開始すると発表した。2025年度内にサービス提供を開始する予定で、これにより日米両国で衛星通信が利用可能になる。

auユーザーは渡米時にT-MobileのStarlink通信エリア(T-Satellite with STARLINK)でローミング通信を利用できるようになる。グランドキャニオンなどの都心部から離れた観光地でも、圏外エリアでメッセージ送受信や対応アプリでのデータ通信が可能だ。

空が見えればどこでもつながる衛星通信

KDDI netflix presentation Netflix and Starlink 03

「au Starlink Direct」は、スマートフォンがStarlink衛星と直接つながり、空が見える場所なら圏外エリアでもメッセージ送受信や対応アプリでのデータ通信が利用できるサービスだ。T-MobileのStarlink通信エリアでのサービス提供により、日本だけでなくアメリカでも衛星通信が可能になる。

auの人口カバー率は99.9%を超えているが、日本特有の地形により、面積カバー率は約60%にとどまっている。「au Starlink Direct」は残りの約40%も含めた日本全土での通信を可能にし、山間部や島しょ部、キャンプ場や海上など通信環境の整備が困難な場所でも家族や友人との連絡手段や緊急時の活動が期待できる。

T-Mobileとの提携が実現した背景

T-Mobileは2022年8月にSpaceXとの衛星パートナーシップを発表し、2025年7月に「T-Satellite」メッセージングサービスを商用化した。このサービスは約650基のStarlink衛星を使用し、T-Mobileの「Experience Beyond」プラン(月額100ドルから)の顧客に追加料金なしで提供されている。

Starlink の Direct to Cell プログラムには世界中の通信事業者が参加しており、Rogers(カナダ)、Optus(オーストラリア)、Telstra(オーストラリア)、KDDI(日本)、Entel(チリ・ペルー)、Kyivstar(ウクライナ)などが含まれる。Starlinkは全世界で700万人のDirect to Cellユーザーを獲得したと主張している。

日本でのサービス展開状況

KDDIは2025年4月10日に「au Starlink Direct」の提供を開始し、日本初の衛星スマートフォン直接通信サービスとして展開している。サービス開始時点で50機種のスマートフォンに対応し、auユーザーには当面無料で提供されている。

2025年7月17日にはサービス性能が大幅に向上し、テキストメッセージの送受信時間が最大2分から30秒未満に短縮された。追加のStarlink衛星からの信号により、日本全国でより高密度なカバレッジが実現し、特に従来の携帯電話カバレッジが限られていた遠隔地でのスムーズな衛星通信が可能になった。同時に、「au Starlink Direct」のユーザー数が100万人を突破したことも発表されている。

今回の米国でのローミング開始により、KDDIは「日本を超えて、空が見えればどこでもつながる」という体験を世界に拡大する。サービスの詳細はauの公式ホームページで案内される予定だ。

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執筆者g.O.R.i
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