SpaceXの衛星通信サービス「Starlink」、日本上陸。スターターキット7.3万円+月額約1.2万円
まずは北海道のニセコから東京周辺まで利用可能に。年末までに西日本や沖縄まで拡大へ
イーロン・マスク氏が率いるSpaceX社が提供する衛星通信サービス「Starlink」が日本でサービスの提供を開始した。Twitterで明らかにした。アジア圏では日本が初めてのサービス提供国だ。
Starlinkは、衛星通信を利用することで従来の基地局が配置できず電波が届かないエリアでも、高速・低遅延のインターネットサービスの提供を目指す。専用アプリで、設定のカスタマイズ、アップデートの受信、ダウンロード速度、遅延、稼働時間などを確認できる。
月額料金は12,300円。利用開始にはStarlink、Wi-Fiルーター、ケーブル、ベースが含まれた「Starlinkキット」(73,000円)の購入が必要だ。30日間の無料体験が用意されており、ハードウェアを返品すれば全額返金される。
現時点で利用できる国内地域は、北海道のニセコから東京周辺まで。西日本や沖縄は、2022年第4四半期までには利用可能になると案内されている。
本体は513 x 303mmで高さ544mm。平均消費電力は50〜75W。利用には、上空を移動する衛星との接続を維持するために、空の視界が開けた場所に設置する必要となっている。
Starlinkは、ロシアのウクライナ侵攻で活躍。ウクライナのデジタル担当大臣であるMykhailo Fedorov氏が、SpaceX創業者のElon Musk氏にTwitterで直談判。すぐさま支援を表明し、わずか10時間半でサービスを開始した。
Rough data on Starlink's usage: around 150K active users per day. This is crucial support for Ukraine's infrastructure and restoring the destroyed territories. Ukraine will stay connected no matter what. pic.twitter.com/XWjyxPQJyX
— Mykhailo Fedorov (@FedorovMykhailo) 2022年5月2日