楽天モバイル「三木谷キャンペーン」、新規・機種変でも11,000ポイント還元に爆増

楽天モバイルの紹介キャンペーンが、9月1日から驚くほどお得になった。「三木谷キャンペーン」と呼ばれるこの特典が、新規契約者向けのポイント付与額を7,000ポイントから11,000ポイントに大幅アップしたのである。

これは正直、見逃せない変更だ。楽天モバイルを「ちょっと気になってるけど、まだ踏み切れない」と感じている人にとって、背中を押すには十分すぎる内容になっている。

三木谷キャンペーンの変更内容を整理してみた

まず、今回の変更内容をしっかり把握しておこう。楽天モバイルによると、変更は以下のとおりだ。

• 新規契約・機種変更：7,000ポイント → 11,000ポイント（4,000ポイント増）
• 他社からの乗り換え：14,000ポイント（変更なし）

つまり、これまで「乗り換えじゃないとそこまでお得じゃない」と感じていた人にとって、状況が一変した。新規契約でも11,000ポイントもらえるなら、サブ回線として持つハードルが一気に下がる。

11,000ポイントがどれくらいの価値かというと、楽天モバイルの料金プランで計算すれば約10カ月分の基本料金（3GB未満の場合）をカバーできる計算になる。実質1年近く無料で使えるということだ。

なぜ今このタイミングなのか

楽天モバイル側の狙いは明確だ。9月といえば、Appleの新型iPhone発表・発売時期。スマートフォンの買い替え需要が高まるこのタイミングで、キャンペーンを強化して顧客獲得を狙っているのは間違いない。

実際、僕の周りでもiPhoneの新機種発表に合わせて「キャリアも見直そうかな」と考える人は多い。そんなタイミングで11,000ポイントという大盤振る舞いは、確かに魅力的だ。

ただし、これが期間限定の施策である可能性は高い。楽天モバイルからの連絡でも「更なる成果が見込める」と書かれており、需要期に合わせた一時的な増額と考えるのが妥当だろう。

契約前に知っておくべき現実

ポイントの魅力だけに目を奪われて契約するのは危険だ。楽天モバイルには、他のキャリアとは異なる特徴がある。

エリアの問題は、まだ完全に解決されていない。都市部では問題なく使えることが多いが、地方や建物内での電波状況は他キャリアに劣る場合がある。契約前に、自分の生活圏で問題なく使えるかを確認しておくことは必須だ。

また、楽天モバイルは使った分だけ支払うプラン一本勝負。3GB未満なら1,078円、20GB未満なら2,178円、それ以上なら3,278円で使い放題という仕組みだ。シンプルで分かりやすいが、データ使用量をコントロールしたい人には向かない。

11,000ポイントの価値を冷静に判断する

11,000ポイントという数字だけ見ると魅力的だが、楽天経済圏をどれだけ活用するかによって、その価値は大きく変わる。

楽天市場で頻繁に買い物をする人なら、11,000ポイントは現金同等の価値がある。しかし、楽天のサービスをほとんど使わない人にとっては、ポイントの消化が課題になるかもしれない。

一方で、楽天モバイルを契約するとSPU（スーパーポイントアッププログラム）で楽天市場での買い物がお得になる。これを含めて考えれば、楽天経済圏に足を踏み入れるきっかけとしては悪くない選択肢だ。

結論：試してみる価値は十分ある

楽天モバイルの最大のメリットは、契約期間の縛りがないことだ。合わなければいつでも解約できるし、解約金もかからない。

11,000ポイントをもらって、実質1年近く無料で使えて、合わなければ解約する。これだけ考えれば、リスクはほとんどない。特に、メイン回線は他キャリアのまま、サブ回線として楽天モバイルを試してみるという使い方なら、デメリットよりメリットの方が大きいだろう。

ただし、メイン回線として乗り換えを考えているなら、エリアや通信品質については慎重に検討する必要がある。11,000ポイントの魅力に惑わされず、自分の使い方に合うかどうかをしっかり見極めてほしい。

三木谷キャンペーンの詳細は、専用ページからの申し込みが必要になる。興味がある人は、早めにチェックしておくことをおすすめする。需要期の特別施策だけに、いつまで続くかは分からないからだ。