Galaxy S26 Ultraを触って分かった「5つの感動」と「1つのがっかり」
プライバシーディスプレイが日本人に刺さりすぎる。Qi2対応は正直「名ばかり」だった
Galaxy S26 Ultraが正式発表された。ついに日本も一次販売国に入り、グローバルと同時に最新のGalaxyフラッグシップを手に取れるタイミングがやってきた。
今回のS26シリーズは「Ultra」「S26+」「S26」の3モデル構成だが、主役はやはりSペン内蔵のS26 Ultraだと思う。史上最薄クラスのボディに2億画素カメラ、Ultra専用のプライバシーディスプレイなど、スペックも機能もかなり盛りだくさんな仕上がりだ。
予約開始日は2026年2月26日(木)、発売日は3月12日(木)。本記事ではSamsung直販の情報とS26シリーズ共通仕様を中心にまとめる。
史上最薄クラスのUltra、Sペンは今回も本体内蔵
Galaxy S26 Ultraは、これまでのUltraシリーズのイメージを良い意味で裏切る薄さだ。サイズは約164×78×7.9mm、重量は約214gで、前モデルのS25 Ultra(厚さ8.2mm、約218g)よりスリムかつ軽量になっている。
普段iPhone 17 Pro Maxクラスの大型機を使っている人からすると、この数ミリ・数グラムの差は「持ち替えた瞬間」に分かるレベルだろう。iPhone 17 Pro Max(厚さ8.75mm、約233g)と比べると、約0.85mm薄く、19g軽い。
もちろんSペンは今回も本体に収納されている。ペンを内蔵しつつここまで薄くしてきたあたりに、Samsungの本気度を感じる。ボディの角のカーブはS26シリーズで統一されており、Ultraだけが浮いたデザインになっていないのも好印象だ。
6.9インチ有機EL・Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy搭載
ディスプレイは約6.9インチのDynamic AMOLED 2Xで、解像度は縦3,120×横1,440ピクセルのQHD+。プロセッサはSnapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxyを採用し、OSはAndroid 16。発表会のデモを見ていても、UIのキビキビ感やAI機能の処理速度に不安は感じなかった。
内蔵メモリ構成は「12GB+256GB」「12GB+512GB」「16GB+1TB」の3パターンとなる。1TBモデルのみRAMが16GBという構成なので、ヘビーに動画編集やゲーム配信をしたい人は最上位モデル一択だ。
バッテリー容量は5,000mAhで、最大60Wの超急速充電に対応。0%から30分で75%まで充電できるとしており、朝の支度中にサクッと充電して1日持たせる、という使い方もしやすそうだ。冷却機構としてはベイパーチャンバーが前作比21%以上大型化されているとのこと。ゲームや8K動画撮影など、負荷をかけたときの発熱がどこまで抑えられているかは、実機レビューでじっくり検証したいポイントだ。
接続周りはWi‑Fi 7(IEEE802.11be)対応、BluetoothはVer.6.0。防水防塵はIPX5/IPX8/IP6Xで、おサイフケータイ、USB Type‑C端子、Qiワイヤレス充電にも対応している。
2億画素・F1.4のメインカメラ、望遠は3倍+5倍の二本立て
カメラ構成は、超広角・広角・光学3倍望遠・光学5倍望遠の4眼構成。メインとなる広角カメラは約2億画素で、レンズはF1.4という非常に明るい仕様だ。前モデルS25 Ultraの広角カメラはF1.7だったので、数字だけ見ても進化幅は大きい。暗所でのノイズ耐性やシャッタースピードがどれだけ向上しているのか、夜景撮影が楽しみだ。
超広角は約5,000万画素・F2.2、光学5倍望遠は約5,000万画素・F2.9、光学3倍望遠は約1,000万画素・F2.4となっている。インカメラは約1,200万画素で据え置きだ。発表会ではiPhone 17 Pro Maxとの比較も行われ、暗所でのゴーストやノイズの少なさ・全体の明るさで優位性をアピールしていた。
動画は最大7,680×4,320ピクセル(8K)撮影に対応し、新たにロスレスに近い画質で撮影・編集できるプロ向けコーデック「APV」もサポートする。
水平ロックが想像以上にすごい
手ブレ系の新機能として「水平ロック」も搭載された。これが想像以上にすごくて、端末を180度ひっくり返してもカメラをぐいっとずらしても、映像の水平が驚くほど安定した状態を保ってくれた。
昔、長女が自転車の練習をしている様子を後ろから撮ったとき、iPhoneのアクションモードを使って安定させた経験がある。手ブレ補正と水平維持はまた別の話で、「水平を自動的にキープする」機能はなかなか実現できていないものだ。それがスマートフォンで普通に使えるというのは、純粋にすごいと思う。
走りながら子供を撮りたい、アクションシーンを手持ちで撮りたいという人にとってはかなり魅力的な機能だ。アクションカメラを別途持ち歩く必要がなくなる可能性も秘めているので、持ち歩くデバイスを1つ減らせるかもしれない。実際にどんなシーンで活かせるかは使い込んでみないと分からないが、ポテンシャルはかなり高い。
Ultra専用の「プライバシーディスプレイ」が感動レベルだった
今回のS26 Ultraで、個人的にいちばん感動したのがプライバシーディスプレイだ。これは有機ELパネルのピクセルが持つ「広く飛ばす光」と「真っ直ぐ飛ばす光」を制御することで覗き見を防ぐ仕組みで、有機ELの特性を逆手に取った実装になっている。
ハンズオンエリアで横から覗いてみると、「今なにをやっているのか全くわからない」レベルで画面が真っ黒になっていた。正直これにはかなり大騒ぎしてしまったくらい感動した。ぎゅうぎゅうに混み合った電車の中でスマホを開かなければならないシーンは、日本人なら誰もが経験していると思う。まさにそういう場面に刺さる、日本人にとってものすごくうれしい機能だと思った。
さらに感動したのが、単に「画面全体が見えなくなる」だけでなく、画面上の特定のエリアだけを非表示にできるという点だ。
クイックパネルからワンタップでオン/オフや強度調整ができるのはもちろん、以下のような細かいカスタマイズにも対応している。
- 特定のアプリ起動時のみオン
- ロック解除時のみオン(パスコード入力時に周囲から見えなくする)
- 通知ポップアップの一部だけを隠す
画面全体ではなく、通知の中身だけ、パスコードを入力している瞬間だけ、といった「ここだけ隠したい」を細かく指定できる仕組みには本当に感動した。これはかなりすごい。
一方で、強度を上げると「画面の指紋が少し目立ちやすくなる」という実際の声も聞こえてきた。プライバシー保護の強度と見やすさ・指紋の目立ちにくさのバランスは、実際に使いながら自分好みの設定を探っていく必要がありそうだ。
Now Nudgeやフォトアシストなど、日常に刺さるAI機能
S26シリーズ共通のAI機能も着実に進化している。チャットボット系のAIがまだまだ注目を集めているが、スマートフォンのAIとしての本当の強みは「日々の行動をどれだけ簡単にしてくれるか」「普段だとちょっと面倒でやっていないことをどうやって可能にするか」にあると思う。その点で、今回のS26シリーズはかなり良い方向に振り切ってきた印象だ。
中でも印象的だったのが「Now Nudge(ナウナッジ)」だ。LINEなどの会話文脈からスケジュールや場所を読み取り、アプリを切り替えることなく地図のピンや空き時間の候補をポップアップ表示してくれる。デモでは、LINEの会話中に「下北沢駅」と入力した瞬間、画面下部にGoogleマップのピンが即座に表示されていた。わざわざアプリを閉じて地図を開く手間が省けて、会話の流れを保ったまま情報確認できるのがいい。

「写真を送って」→写真アプリで対象キーワードを検索した状態で表示

「オーストラリアのディナーの写真」→「オーストラリアのディナー」

「下北沢駅」→Googleマップで表示
ただし現時点の実装ではSamsungの純正アプリやLINEなど一部のアプリとの連携が中心で、すべてのサードパーティーアプリで動作するわけではない。これは正直ちょっと惜しいなと思う部分で、今後ほかのアプリでも使えるようになると、一気に便利さが広がると期待している。
フォトアシストの安全設計も地味にすごい
写真編集系では「フォトアシスト」が強化され、テキストプロンプトでの編集が可能になった。「昼を夜にして」「服を着せて」といった自然な言葉で指示できて、編集履歴を行き来する機能も追加されている。
地味にすごいと思ったのが、悪用防止の仕組みがしっかり作り込まれていた点だ。過度な露出やセンシティブな画像を生成するような指示に対しては、AIがきちんとブロックする仕様になっている。SNSでたびたび問題になっていた「他人の写真を水着に変える」といった使い方への対策が、ベースレベルで実装されているのは素直に評価したい。

現地で何度も試しましたが、ちゃんと対策されていました(スタッフも同席)
そのほか、自分の写真からテーマに沿ったオリジナルスタンプセット(約10種類)を一括生成する「クリエイティブスタジオ」、重要な通知だけをリマインドする「ナウブリーフ」、スクリーンショットを最大8カテゴリに自動分類する機能なども用意されている。

「心からのジェスチャー」「日常の一コマ」「学校生活」などテーマ別に生成できる
Qi2は「形式上対応」と理解しておいたほうがいい
ここまで良い話が続いたが、正直かなりがっかりしたポイントも書いておきたい。それがQi2への対応だ。
S26シリーズはQi2に対応するとされているが、本体にはQi2用のマグネットが内蔵されていない。担当者によると、自分で位置を合わせれば理論上はQi2対応の最大25Wワイヤレス充電が可能とのこと。ただ、Qi2やMagSafeの魅力の核心は「マグネットでピタッと正確に位置合わせができる」という点にある。その位置合わせができない状態で「最大25W対応」と言われても、正直どうなんだろうと思ってしまう。
では専用ケースを付ければ解決するかというと、それも違った。ハンズオンでスタンド、ウォレット、バッテリーなどさまざまなQi2対応アクセサリを実際に試したが、いずれもカメラ部分が干渉して使えないという結果だった。ケースを付けてマグネットで位置合わせができたとしても、結局アクセサリが活用できないのであれば、Qi2対応のエコシステムを使う意味がほとんどない。
一応Qi2の規格上の要件は満たしているとのことで、対応を謳うこと自体に問題はないらしい。ただ、実態を踏まえると「Qi2に対応している」とは言いがたく、実質的には「Qi2には非対応」と言っても過言ではないと思う。おそらく薄さを実現するためにマグネットを削り、カメラの大型化がアクセサリとの干渉を生んでいるのだろうが、それであれば「Qi2対応」と銘打たないほうがむしろ誠実だったのでは、と感じてしまった。
Galaxy S26+/S26はどう違う?スペックをざっくり整理
今回のS26シリーズは、S26 Ultraだけでなく「Galaxy S26+」「Galaxy S26」も同時に登場する。特にS26+は日本市場では初めて投入されるPlusモデルだ。UltraとSペンが必要ない人向けに、スペックの差をざっくり整理しておく。
- Galaxy S26+:約6.7インチ(3,120×1,440ピクセル)、約158×76×7.3mm、約190g、バッテリー4,900mAh
- Galaxy S26:約6.3インチ(2,340×1,080ピクセル)、約150×72×7.2mm、約167g、バッテリー4,300mAh
- 両モデルともCPUはSnapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy、RAMは12GB
- カメラは広角約5,000万画素・超広角約1,200万画素・光学3倍望遠約1,000万画素の構成
S26+はUltraと同じQHD+解像度ながら、厚さ7.3mm・重さ約190gというかなり攻めた薄型ボディになっている。大画面が欲しいけどUltraほどの重さは避けたい人にはちょうどよいバランスかもしれない。無印のS26はFHD+解像度に抑えつつ、約150×72mm・約167gとかなりコンパクトで、iPhone 17(177g)より軽く、3倍望遠レンズも備えている。「小さくてカメラも妥協したくない」という層に刺さりそうな構成だと思う。
価格とカラーバリエーション(Samsung直販・SIMフリー)
Samsungオンラインショップで販売されるSIMフリー版の価格は以下のとおりだ。
- Galaxy S26 Ultra 256GB(12GB RAM):218,900円
- Galaxy S26 Ultra 512GB(12GB RAM):246,400円
- Galaxy S26 Ultra 1TB(16GB RAM):299,200円
- Galaxy S26+ 256GB:169,920円
- Galaxy S26+ 512GB:196,900円
- Galaxy S26 256GB:136,400円
- Galaxy S26 512GB:163,900円
カラーは、S26 Ultra・S26+・S26ともに「コバルトバイオレット」「ブラック」「ホワイト」「スカイブルー」の4色が基本ラインナップ。加えてSamsung.com限定カラーとして「シルバーシャドウ」「ピンクゴールド」が用意されている。限定カラーはGalaxy HarajukuやGalaxy Studio Osakaでも販売される予定なので、実機の色味を確認してから決めたい人は足を運んでみてほしい。
Samsungオンラインショップのキャンペーンもチェック
SIMフリーを狙っている人は、Samsungオンラインショップのキャンペーンも押さえておきたい。予約期間は2026年2月26日(木)から3月11日(水)まで、発売は3月12日(木)となる。
Samsungオンラインショップでは、予約時に最大10,000円相当・購入時に4,000円相当のキャッシュバックが用意されている。また2月26日までに事前登録を行い、4月10日までに購入すると、オンラインショップで使える4,500円分のクーポンがプレゼントされる。さらにS26シリーズとGalaxy Buds4シリーズを同時購入するとBuds4シリーズが10%オフ、対象アクセサリやタブレットとの同時購入で最大30%オフになる施策も用意されており、まとめ買いするほどお得になりそうだ。
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