Galaxy Watch 8/8 Classic、iPhone野郎が「欲しくは無いけど羨ましい」と感じた2つの理由
Gemini搭載世界初のスマートウォッチと円形文字盤の魅力、Apple Watchとの違いを徹底比較
Galaxy Z Fold7やGalaxy Z Flip7と並んで、Galaxy Watch 8とGalaxy Watch 8 Classicが正式発表された。もしGalaxyシリーズをメインデバイスとして使っていたならば、当然ながら連携力が高いであろうGalaxy Watchをスマートウォッチとして選ぶだろう。
しかし、現状では「iPhone野郎」のため、正直製品として惹かれるポイントはあまりない、というのが心底正直な感想だ。とはいえ、同時に「羨ましい」と思うポイントがあったことも事実。この記事では、その点について触れてみたい。
製品概要:2つのモデルで異なる体験を提供
まず、Galaxy Watch 8シリーズの基本情報を整理しておこう。2025年8月上旬以降に発売予定で、通常モデルのGalaxy Watch 8と、より洗練されたGalaxy Watch 8 Classicの2機種がラインナップされている。
価格は40mmモデルが57,900円、44mmモデルが62,900円、そしてClassicの46mmモデルが82,900円となっている。共通仕様として、最新のWear OS 6.0、Exynos W1000チップセット(5コア、3nmプロセス)、最大3,000nitsのピーク輝度、5ATM IP68の防水防塵性能を搭載している。
正確なスペック比較表
| 項目 | Galaxy Watch 8 (40mm) | Galaxy Watch 8 (44mm) | Galaxy Watch 8 Classic (46mm) |
|---|---|---|---|
| 価格 | 57,900円 | 62,900円 | 82,900円 |
| サイズ・重量 | 約40.4×42.7×8.6mm / 30.1g | 約43.7×46.0×8.6mm / 33.8g | 約46.4×46.0×10.6mm / 63.5g |
| ディスプレイ | 約1.34インチ(438×438) | 約1.47インチ(480×480) | 約1.34インチ(438×438) |
| ストレージ | 2GB RAM / 32GB ROM | 2GB RAM / 32GB ROM | 2GB RAM / 64GB ROM |
| バッテリー | 325mAh | 435mAh | 445mAh |
| 素材 | アーマーアルミニウム | アーマーアルミニウム | ステンレススチール |
| カラー | シルバー、グラファイト | シルバー、グラファイト | ブラック、ホワイト |
| 特徴 | – | – | 回転ベゼル、クイックボタン、触覚モーター |
円形文字盤への憧憬が止まらない
1つ目は、円形の文字盤だ。腕時計をするようになってから、腕時計は円形文字盤であることに強いこだわりを持っていた。しかし、Apple Watchが頑なに文字盤を丸くしてくれないため、己の信念をねじ曲げ四角い文字盤の世界を受け入れることにした。
まあ結果的にすんなり慣れたし、情報を表示する上では四角い文字盤のほうが何かと良い。UIの観点からも、四角い画面を採用したことで左右上下からスワイプで機能を呼び出すというUIが実現できるため、結果的にデジタルであることを踏まえると四角い方が良いのは頭では理解している。
しかし、感情ではやはり円形文字盤のほうが魅力的だ。格好良い。好きだ。最高に時計らしい。特に、Galaxy Watch 8 Classicの回転ベゼルは動作と連動して画面上が動くという、ガジェット心をくすぐる演出が含まれており、「最高ゥ!」と心の中で叫んだりした。
Galaxy Watch 8シリーズでは、前世代から11%の薄型化と12%の快適さ向上を実現しており、円形文字盤でありながら装着感も大幅に改善されている点は見逃せない。
AI統合への期待:Gemini搭載の衝撃
もう1つは、AIの統合だ。Galaxy Z Fold7およびFlip7でも同様の流れが見られているが、Galaxy Watch 8シリーズはAIと深く統合されており、Geminiを標準搭載した世界初のスマートウォッチとなっている。
AIの便利さを知っていると、ちょっとした調べ物はもはや音声でパパッと聞いて、パパッと返事をもらえるような世界になってしかるべき。まだApple Watchはその域には達していないが、いずれその世界になると思うと、本当にワクワクする……という将来のAppleについて胸が熱くなりながらSamsungの最新製品を見ていた。なんでやねん。
Galaxy Watch 8のAI使い勝手がどれほどなのか体感できていないが、精度が高ければ、基本は手首でのやり取りで完結して、複雑な内容はFold7を開いて行う、みたいな感じになるのだろうか。AI中心の生活をしている人にとって、今回発表された製品はものすごく魅力的に見える。
健康管理機能の大幅進化
Galaxy Watch 8シリーズは「個人の健康管理を本格サポートするAIパートナー」として位置づけられており、4つの新機能が特に注目される:
- 血管負荷測定:心臓の健康状態をより詳細に監視する機能
- 世界初のカロリー消費測定:食事の画像を解析し、より正確なカロリー計算を実現
- 抗酸化指数:緑黄色野菜や果物の摂取不足を把握する健康管理機能
- パーソナルコーチング搭載ランニングコーチ:個人に最適化されたランニング指導機能
これらの機能は、従来の心拍数、体組成、血中酸素濃度、皮膚温度、ストレス、睡眠計測などの基本的な健康モニタリング機能に加えて提供される。加速度センサー、気圧センサー、生体電気インピーダンス解析センサー、電気心拍センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、赤外線温度センサー、照度センサー、光学式心拍センサーなど、多種多様なセンサーを内蔵し、高精度なデータ取得を可能にしている。
技術仕様の詳細
Galaxy Watch 8シリーズの技術的な進歩も見逃せない。プロセッサにはExynos W1000(5コア、3nm)を採用し、OSには最新のWear OS 6.0、UIにはOne UI 8 Watchを搭載している。
接続性についても、Bluetooth 5.3、Wi-Fi 4、NFC、FeliCaに対応し、デュアルGPS(L1+L5)により高精度な位置情報取得が可能だ。バッテリー持続時間は最大40時間(常時表示オフ)となっており、急速充電(WPCベースのワイヤレス充電)にも対応している。
互換性はAndroid 12以上、メモリー1.5GB以上のデバイスが必要となる。
前世代からの着実な進化
Galaxy Watch 7からの主な改良点も見逃せない。OSはWear OS 5.0から6.0への更新、チップセットはExynos W9300からW1000への刷新が行われている。
特にディスプレイ輝度の3,000nitsは、前世代の2,000nitsから大幅に向上し、屋外での視認性を劇的に改善する重要な進化だ。バッテリー容量も最大445mAh(Classicモデル)まで増強され、Classicモデルは64GB ROMと通常モデルの2倍のストレージを搭載している。
安全性も8%向上したセキュリティ機能を備え、Galaxy Watch 8 Classicは回転ベゼル、クイックボタン、触覚モーターといった物理的な操作インターフェースを特長としている。素材もアーマーアルミニウムからステンレススチールに変更され、より高級感のある仕上がりとなっている。
結論:iPhone野郎の複雑な心境
iPhone野郎としては、Galaxy Watch 8シリーズを積極的に欲しいとは思わない。しかし、円形文字盤の美しさと、AIとの深い統合という2つのポイントは、確実に「いいなあ」と思わせる魅力がある。
特にAI統合については、スマートウォッチの未来を示唆する重要な進歩だと感じる。健康管理機能の充実ぶりや、技術的な改良点を見ると、Samsungが本気でスマートウォッチ市場に取り組んでいることがよく分かる。
Apple Watchがこの分野でどう追いついてくるのか、今後の展開が楽しみだ。そして何より、いつかApple Watchも円形文字盤をいつか選択肢として提供してくれることを、密かに期待している。期待していないけど……期待している!
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どこかで記事を読んだ記憶がありますが、丸形だとデッドスペースが出来てしまうから四角になったそうですね。でもクロノグラフな文字盤は素直にかっこいいし、いろんなデザインが選べそう・・・。