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Samsung、”3つ折りスマホ”をついに公開。Huaweiに対抗、2026年発売へ

約10インチの大画面に変身、APEC 2025で初披露。価格は約42万円と予測

Trifold phone by Samsung

2月に開発が噂されていたSamsung3つ折りスマートフォンが、ついに姿を現したThe Chosun Dailyが報じた情報によると、Samsung ElectronicsはAPEC 2025 Koreaで、2つのヒンジを備えた試作機を初公開。当時「Galaxy G Fold」のブランド名で2025年7月発表、2026年初頭に順次グローバル展開と報じられていたが、実際の展開はそれより早まる可能性が出てきた。

今回公開されたデバイスは、折りたたみ時に約6.5インチ、完全に展開すると約10インチのタブレット級ディスプレイに変身する。従来のGalaxy Foldシリーズが1回折りたたむのに対し、2回折りたためる構造を採用しており、現行の旗艦モデルGalaxy Z Fold6の7.6インチと比較して約30%大きい画面サイズを実現している。

透明ケース越しに公開、折り目は「ほとんど目立たない」

APEC会場では透明ケースに入った状態で展示されたため、実際に触れることはできなかったものの、The Korea Economic Dailyは詳細なスペックを伝えている。展開時の厚さは約4.2mm、折りたたみ時は1.2〜1.5cmほどで、折り目は「ほとんど目立たない」レベルに仕上がっているという。2月時点では詳細不明だったデザインの完成度が、かなり高い水準に達していることが判明した形だ。

Samsung来月にも生産を開始する可能性があり、2026年末までに市場投入する計画だ。初期生産台数は5万〜20万台に限定され、韓国、中国、シンガポール、台湾、UAEなど一部市場での展開が予想されている。

Snapdragon 8 Elite搭載、200MPカメラで差別化

The Korea Heraldによると、このデバイスにはQualcommの最新Snapdragon 8 Eliteチップが搭載される見込み。さらに200メガピクセルのメインカメラに100倍ズーム機能、3画面デザインに最適化されたマルチウィンドウ機能などが搭載される予定だという。

価格はまだ正式発表されていないが、アナリストらは約2,800ドル(日本円で約42万円)になると予測している。この価格設定は、複雑なヒンジ構造と追加のディスプレイコンポーネントを考慮したもので、2月時点の予測とほぼ一致する。

Huaweiに続く参入、3つ折り市場の本格化へ

3つ折りスマートフォンの分野では、Huaweiが2024年9月にMate XT Ultimateを発表し先行している。同デバイスも約2,800ドルの価格設定で、中国市場では370万件を超える予約注文を獲得した実績がある。ただし、2月の記事で指摘した通り、中国市場限定の販売戦略により、グローバル展開は限定的だった。

Samsungの今回の発表は、同社のフォルダブル戦略における大きな転換点となる。スマートフォン、タブレット、ノートPCの境界線を再定義する試みであり、Galaxy Watch、Galaxy Buds、Samsung Healthを含む同社のエコシステムと統合することで、競争力を強化する狙いだ。2月に予測された通り、3つ折りスマートフォン市場が本格的に動き出すタイミングが、いよいよ到来したと言えるだろう。

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更新日2025年10月30日
執筆者g.O.R.i
コメント(1件)

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  1. 通りすがりの読者(コメントID:706643)

    縦の折り畳み型は普通のスマホ同様に皆使ってるイメージですが、横の折り畳みですら使いこなして人が少ないと思うので、3つ折りの需要がそんなにあるのかが正直懐疑的…
    そもそもアプリ側が折り畳みに対応しきれてないと思うのでそちらをもっとケアしてあげるべきだと思うんですけどね

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