Galaxy Z Flip7、実機を触ってみたら「こっちの方がいいかも」と思った話
Fold7の感動から一転、「カワイイは正義」という新たな価値観に気づいた
Galaxy Z Fold7の薄さに散々感動したあと、同時に発表されたGalaxy Z Flip7を触ってみた。正直なところ、Galaxy Z Fold7ほどの感動はなかった。あの薄さ、あの軽さを味わったあとだと「まあ……こんな感じかあ」という、なんとも言えない感覚に戻ってきた。
「まあ別に……いらないよね」というAppleファンボーイ特有のちょっとSamsungに対して斜に構えた自分が戻ってきた(諸説あります)。しかし、時間が経つにつれて、何か惹かれるものがあることに気づいた。
スペックより愛着、それがFlip7の魅力
何がそう思わせるのか。Fold7がスペック重視のハイエンドマシーンだとすれば、Flip7はスペックよりも愛着が沸く端末だった。iPhoneに例えるなら、iPhone 16 ProとiPhone 16という位置づけかもしれない。
まず驚いたのは、折り畳んだ時のサイズだ。一般的なスマートフォンの半分程度のサイズに折り畳むことができ、ポケットへの収まりが抜群に良い。具体的には、閉じた状態で約75.2 × 85.5 × 13.7 mmと、手のひらにすっぽりと収まるサイズ感だ。
そして折り畳んだ際に表示される外側の画面が……意外と綺麗で予想以上に色々と操作ができる。この4.1インチのカバー画面は前モデルの3.4インチから大幅に拡大され、最大輝度2,600nitsという驚異的な明るさを実現している。Galaxy Z Fold7と同様にGeminiと深く統合されているため、画面を閉じたままでAIとやり取りができるのは非常に魅力的だった。
AI時代だからこそ正当化される小型ディスプレイ
大画面を操作する必要はないが、画面があったほうが便利なのは、日々HomePodを使っていてよく分かっている。Flipシリーズも初代モデルから大きく形は変わっていないが、AI時代の今だからこそ、折り畳んだ際の外側にある小型のディスプレイの存在意義が正当化されている気がする。
実際、Galaxy Z Flip7では50MP + 12MPのデュアルカメラを搭載し、折りたたんだ状態でも外カメラで自撮り(ナチュラルセルフィー)が可能になっている。これは従来のスマートフォンでは実現できない、折りたたみスマホならではの魅力的な機能だ。
フレックスモードを活用すれば、Gemini Liveでカメラで映しながらハンズフリーでスムーズな会話も可能になる。AIだけではなく、折り畳んだ状態で外向きカメラを使ってハンズフリー撮影できる機能は普通にめちゃくちゃ便利だった。
「カワイイ」の正体を探る
なんだかカワイイ、でも誰がどのような目的で欲しがるのかイマイチよく分からない。そこで、折畳スマホに精通しているYouTuberのトバログに聞いてみた。
トバログによると、折りたたみスマホ、特に「Zフリップシリーズ」の最大の魅力は、何よりも「可愛い」という点だという。これは、単なる見た目の可愛さだけでなく、かつてのゲームボーイやたまごっちが好きだった人が感じるような、ある種の懐かしさや愛着にも通じる可愛さだと説明してくれた。
一般的なスマートフォンと比較してサイズが小さくなる点がこの可愛さに貢献しており、さらに、ストラップ付きのケースでぶら下げて見せるなど、「スタイルを見せていく」ための「アイコン」として活用できる点も魅力だという。これは、単なる道具としてではなく、個人のスタイルを表現するアイテムとしての側面が強いことを示している。
前モデルからの着実な進化
Galaxy Z Flip7は、前モデルのZ Flip6から多くの点で進化を遂げている。最も大きな変化はカバー画面の拡大だ。3.4インチから4.1インチへと大型化し、ベゼルも1.25mmと歴代で最も薄くなっている。
さらに輝度も1,600nitsから2,600nitsへと大幅に向上し、屋外での視認性が格段に改善された。バッテリー容量も4,000mAhから4,300mAhへと増加し、トバログが指摘していた「バッテリー持ちの改善」が実現されている。
チップセットは最新のExynos 2500を搭載し、OSもAndroid 16を初期搭載。さらにWi-Fi 7への対応や、7世代のOSアップグレード保証など、長期間安心して使える環境が整っている。
競合他社との比較で見える優位性
Galaxy Z Flip7を他社の折りたたみスマートフォンと比較すると、その優位性がより明確になる。特にOSアップグレード保証の7世代は圧倒的で、motorola razr 50シリーズの3世代、nubia Flip2の2世代と比較して長期間安心して使い続けられる点は大きな魅力だ。
また、最大のカバー画面サイズと高輝度ディスプレイにより、閉じた状態での使い勝手も他社製品を上回っている。12GBのRAMと4,300mAhのバッテリーも、競合製品と比較して優れたスペックを誇る。
価格面での現実的な選択肢
価格は、Fold7に比べればまだ良心的だ。
- 256GBモデル: 164,800円
- 512GBモデル: 182,900円
iPhone 16 Proシリーズと同じような価格帯であれば、選ぶ人もいるだろう。特に、12GBのRAMと最新のExynos 2500チップセット、そして7世代のOSアップグレード保証を考慮すれば、長期的なコストパフォーマンスは非常に高い。
個人的な結論:カワイイは正義
Fold7には感動したものの、やはり基本的にはiPadサイズのディスプレイを活かせるような生活をしていないこともあり、個人的にはFlip7のほうが惹かれている部分がある。カワイイは正義……とどの顔が言ってるんじゃ、と思うかもしれないが、持っていてテンションが上がるというのは、意外とガジェット好きが見落としがちなポイントだと思っている。
スペックや機能性だけでは測れない、感情に訴えかける魅力。それがGalaxy Z Flip7の真の価値なのかもしれない。特に、世界最薄の6.5mmという薄さと、4.1インチの大型カバー画面、そして2,600nitsの高輝度ディスプレイなど、技術的な進歩も着実に積み重ねられている。
可愛さと実用性、そして最新技術が融合したGalaxy Z Flip7は、折りたたみスマートフォンの新たな可能性を示してくれる一台だと感じている。
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タテ型のフリップは折りたたむメリットが携帯性の向上が主眼になると思います。ブック型と違いストレート型から変えるメリットがこれ以外にあまり思いつかないんですよねぇ…
私の場合、所有欲を満たすようなガジェットでも無いですし。その割に安くもないし(ごめんなさい、主観です)
微妙に感じます。