かの有名な瑠璃光院の紅葉を撮るために張り切って京都訪問、見頃が過ぎてて泣いた
タイミングを逃したが、貴船神社、日本一高低差のある叡山ケーブル、比叡山の7合目から見る夜景など、色々と体験できた
JR東海ツアーズの瑠璃光院夜間特別拝観ライトアップに行ってきた。紅葉のある時期に単身で京都に降り立つことが許されたため、友人に勧められて瑠璃光院のツアーを予約した。
京都には複数の紅葉名所が存在するが、瑠璃光院は、特に行ってみたいと思っていた場所の1つ。主催は寺院ではなくJR東海ツアーズ。チケット代は7,500円となっており、以下が含まれている。
- 叡山電車1日乗車券(1,300円相当)
- 叡山ケーブル往復乗車券(1,100円相当)
- かわらけ3枚(300円相当)
- 甘酒1本
- 御朱印代(300円)
- 写経代
- 瑠璃光院夜間特別拝観料(通常2,000円相当)
上記に加えて、チケットを見せると叡山電車近辺のお店やお寺の参拝料が割引になる特典が付いている(一覧はチケットを受け取る際にもらえる)。なかなか強気な価格設定ではあるが、かわらけや甘酒は、ツアーに含まれていなかったら買わなかっただろう。
1人行動は自分の好きなタイミングで好きな場所に立ち寄り、好きなものを買い、食べ、のんびり過ごすことが醍醐味だと思っていた。しかしここは完全にアウェーだ。漢字が苦手な僕は、駅名すらまともに読めない。乗り換えを一度も失敗しなかった自分を褒め称えたい。ローマ字、最高。
紅葉が咲き乱れていたはずの貴船神社、すでに冬を迎え待つムードに
改めて強調しておきたいが、僕は紅葉狩りに来た。大方の予想としては、12月の第一週であれば十分に紅葉は楽しめるとのことだったからだ。あいにく今年は例年より見頃が早かったらしい。
鞍馬行きの叡山電車に乗り、貴船神社に向かう途中の「もみじのトンネル」(市原駅~二ノ瀬駅間)は、もはや「もみじの形跡を感じつつ、残りは脳内補完する枯れ木と枝のトンネル」でしかなかった。窓一面が紅葉に覆われるような写真を撮ろうと区間までに練習し試行錯誤していたが、すべて無駄に終わった。思わず「え?これ?うそでしょ?」と声に出てしまうほどだった。
これが精一杯
貴船神社も紅葉の名所として有名だが、紅葉はほぼ残っていなかった。道々の途中で「ここはきっと紅葉が綺麗だったんだろうな」と思えるポイントが多数あった。この時点で今回の紅葉狩りは不戦敗であると確信した。
同時にこの状況でも、意地でも撮れ高を探してやろうという熱い気持ちがこみ上げてきた。「これはクリエイターとしての試練だ」と自分に言い聞かせ、秋を終えて冬を迎え待つ参道に立ち並ぶ朱色の灯篭を撮った。緑が生い茂った夏頃、雪が積もった冬頃の景色も見てみたい。
貴船神社は、水を司る神様「高龗神(たかおかみのかみ)」を祭神として祀っているらしい。以下に冬を待つ貴船神社周辺の写真をまとめた。
高低差日本一のケーブルカーに乗り、比叡山7合目からの夜景を見る
貴船神社を散策後、貴船口駅から出町柳方面の鞍馬線に乗り、八瀬比叡山口駅へと向かう。八瀬比叡山口駅は、宝ヶ池駅で叡山本線に乗り換える必要がある。絶対に失敗できない乗り換えに緊張しつつも、駅のホームに紅葉がギリギリ残っていたので、無我夢中で紅葉と叡山電車を収めた。
車窓から差し込む夕日が綺麗だった。写真を撮っていなかったら楽しめなかったであろう景色なので、趣味は人生を豊かにするなあと常々思う。
八瀬比叡山口駅はクリスマスムード。ここから叡山ケーブルに乗車し、比叡山の7合目まだ向かう。
乗車したケーブルカーは、日本最大の高低差。常にジェットコースターの急降下直前の崖を登っているような感覚だった。
叡山ケーブルの先には、京都市内の夜景を一望できるパノラマ広場で撮影。一桁台の気温という極寒の中、同乗者のほぼ全員はiPhoneで撮影を試みてナイトモードのシャッターが遅いこと、手ブレすることに不満を垂れ流し、「でも結構撮れるもんだね」と言い残してすぐに退散していった。
狩る紅葉がないという現実を突きつけられた僕は1時間近く夜景と向き合ったが、データを追い込みきれなかった。綺麗だったけどね。
仕方がないので、HIEIZANの文字とともに飾られていたランプを被写体に、夜景を撮ってみた。京都の夜景ということはわからないけど、ランプと夜景は良いね。
心の目で見た、見頃が過ぎた瑠璃光院の紅葉
ケーブルカーで下山し、10分少々歩いたところに瑠璃光院はある。18時30分から受付が開始されており、僕は18時50分頃に入った。ケーブルカーのおじさんが「19時頃にはガラガラになるよ」と言っていたので、人気の撮影スポットでのんびり待っていたら、確かにガラガラになっていた。おじさん、さすが。
今回の旅で最大の目的だった瑠璃光院の1枚はこちら。枝には紅葉はなく、見頃は完全に過ぎていた。ライトアップは綺麗だったが、僕が見たかった瑠璃光院ではなかった。
悔しいが、これが現実だ。リフレクションは美しかったが、葉が生い茂った景色を収めたい。いずれまた訪れたい。必ずリベンジをする。
最後に、今回の瑠璃光院ツアーにおいて、立ち寄るべき場所、注意するべきポイントなどの工程は、お寺と仏像をこよなく愛する女性で写真に特化したお寺ブログ「ゆるりっぽ」に大変お世話になった。この旅は、この解説記事がなかったら一切成り立たなかった。中の人に感謝したい。
午前中結構降ってたんですよねー
でもg.O.R.iさんの撮られたそんな紅葉が散ってちょっとアンニュイになった景色の写真すごく好きです😊
秋の終わりと冬の始まりを予感させるほんのわずかな時期しか見れない景色ですし
あーーーーー雨か………………
11月28日に瑠璃光院と夜間の清水寺行ったんですけど29日に雨が降って30日に昼間の清水寺行ったら明らかに紅葉落ちてたのであの雨がトドメ刺した感じでしたね…
ありがとうございます🥲
クッ……いいな……
僕も11月末に昼間ですけど瑠璃光院行きました!
去り際の紅葉が紅葉吹雪になって味がありましたね
あら残念。
でも写真は素敵に撮れてると思います。