【レビュー】「PATCHWORKS Air Strap」ーー表は本革、裏はTPUの二重構造Apple Watchバンド
表は本革、裏はTPUの二重構造という非常に特殊なApple Watch用交換バンド「PATCHWORKS Air Strap」を紹介する!
特徴は、一見本革の高級感あるバンドを付けているように見えて、実は肌に密着する裏側は通気口がしっかりと開けられたTPU素材を使用していること。手首さえも汗ばむ暑い季節でも革製のバンドを付けたい、という人にとってオススメしたい商品ではあるが、実は購入を見送るべき致命的な理由が1つある。
その見送るべき理由を含めて「PATCHWORKS Air Strap」を早速紹介する!
高級感と耐久性、ファッション性と実用性を兼ね揃える
これが「PATCHWORKS Air Strap」。表向きには一般的な腕時計用の交換用バンドにも見える。
早速「Apple Watch Series 2」のスペースブラックステンレススチールケースに取り付けてみた。黒いケースとのコントラストがとても良い感じ!
バンドはApple純正バンドの「クラシックバックル」と似ている。Apple Watchの見た目を一般的な腕時計に寄せたい、という思いがある人には良さそうだ。
裏返すとこのように黒いTPU素材が使われていることが分かる。見ての通り凹凸があるが、これは「エアートンネル」と呼ばれ、トンネルのように通気口が空いているため、汗が溜まらず、肌触りが良いことが特徴。よくある革製バンドは汗が染みてしまうが、内側にTPU素材を使用することによってこの問題を解決。
これらのことから「PATCHWORKS Air Strap」は高級感と耐久性、ファッション性と実用性を兼ね揃えたバンドと言えるだろう。
見た目も装着感は良好だが、強度に不安が残る
それでは早速「PATCHWORKS Air Strap」を身に着けてみる。本革バンドの見た目でありながら装着感はスポーティなのはとても不思議な感覚だ。
汗を通しやすい構造はとても快適だが、当然ながら本革の持つようなフィット感は味わうことができない。また、TPU素材を使用しているがゆえに、バンド全体は本革のみを使用しているバンドと比較して硬い。
個人的に気になったのはバンドそのものの強度。というのも、この写真で見えるように本革のバンド部分は細い棒(ピンのようなもの)でApple Watchに装着するための金具に取り付けられているのだが、装着しようとしている時に外れてしまったのだ。装着し直してからは抜け落ちるという事故はなかったものの、なんとなく身につけていて落ちないか不安は常にあった。
Amazonのレビューでも同様に抜け落ちる指摘をしている人もいる模様。僕の場合は時計の取り付け金具側だったが、とある購入者はバックル側のピンが外れたと指摘。別の購入者はポケットに手を入れた時にピンが抜けてしまったと説明。いずれも交換用バンドとしては致命的な問題だ。
夏場でも汗がにじまずに快適につけられる本革バンド
「PATCHWORKS Air Strap」は38mm用と42mm用が用意され、ブラック、ブラウン、レッド、グレイ、ホワイトの5色展開となっている。
本革とTPUによる二重構造というアイディアはとても面白く、汗ばむ季節に革バンドを付けたい人にとっては需要のあるバンドだと思うが、現状の品質ではとても人に勧められない。購入を考えている人はApple Watchが手首から外れてしまうリスクを考慮した上で買うか買わないか判断することをオススメする。