Apple、「iTunes」の3アプリ分割に伴う疑問に答えるサポートドキュメントを公開
これまでiTunesに取り込んだデータは?ライブラリは?音楽の購入は?デバイスの同期は?
「iTunes」は「ミュージック」「ポッドキャスト」「TV」アプリに分割されることが発表されたmacOS Catalinaだが、気になる疑問は沢山ある。
CDなどから取り込んだ音源を含むこれまでiTunesで管理していたデータがどうなるのか、iTunes Storeはどうなるのか、デバイスの同期はどうなるのか。
先日、Ars Technicaが一部の疑問について解答していたが、Appleがサポートドキュメントを通じてiTunesの分割に伴う既存機能の今後について解説しているので、紹介する!
ライブラリは引き継がれ、各ストアはアプリごとにそれぞれ用意される
結論から言うと、「iTunes」は単に3つのアプリに分割され、現状のライブラリは分割後もそのまま使うことができる。ストアは各アプリに用意され、購入できる有料コンテンテンツは引き続き提供される。楽曲のダウンロードは廃止されない。
唯一変わるのは、デバイスの同期。「ミュージック」アプリではなく、MacのFinderに吸収されるのでいちいちアプリを立ち上げる必要がなくなる。見る限りでは基本的な機能は現状とほとんど変わらないようだ。
早見表は以下の通り:
やりたいこと | iTunes分割後にどうなるか |
---|---|
購入した音楽 | 「ミュージック」アプリに移行 |
取り込んだ音楽 | 「ミュージック」アプリに移行 |
音楽プレイリスト | 「ミュージック」アプリに移行 |
iTunes Store | 「ミュージック」アプリ内に用意、従来通り使える |
iTunesギフトカード/iTunesクレジット | 今後も利用可能、App Storeでアプリ購入に使える |
デバイスのバックアップ | MacのFinderに移行 |
購入した映画とTV番組 | 「TV」アプリに移行 |
今後映画やTV番組を購入する場合 | 「TV」アプリから可能 |
購読したポッドキャスト | 「ポッドキャスト」アプリに移行 |
購入したオーディオブック | 「ブック」アプリに移行 |
今後オーディオブックを購入する場合 | 「ブック」アプリから可能 |
音楽ライブラリもプレイリストも「ミュージック」アプリへ移行
多くの人が気になっている、これまで取り込んだまたは購入した音楽はすべて「ミュージック」アプリに移行する。これまで作成したプレイリストやスマートプレイリストも引き継がれる。
iTunes Storeで混入したコンテンツもライブラリも移行後、変化しない。「iTunes」内にあったデータは自動的に「ミュージック」「ポッドキャスト」「TV」の3アプリに移行されるとのこと。
デバイスの同期はFinderに移行
また、壇上で発表された通り、iPhone、iPad、iPodのバックアップ、復元、同期はmacOS Catalina以降、Finderに移行する。
iTunes Storeは「ミュージック」アプリに移行、各アプリでもストアは用意
一部で勘違いしている人もいるようだが、iTunes Storeは廃止されない。Macでは「ミュージック」アプリのサイドバーに「iTunes Store」という項目が追加され、その中身は今のものから変わらないという。
映画やオーディオブックの購入も各アプリ内にあるストアへ移行
また、映画、テレビ番組、オーディオブックも「TV」や「ブック」アプリに用意されているストアから購入可能。
これまで購入したコンテンツもそれぞれのアプリから確認できるようになっているとのこと。