AppleはiTunesを解体し、Mac向けにApple MusicやPodcastの単体アプリ化を準備中か

Podcast app for mac
【image via matthias-petrat.com

Apple TV」がハードウェア名からサービス/アプリ名として再定義されたことを受け、「iTunes」および「iTunes Store」が近々廃止される可能性があることを先日伝えた。

あくまでも「Apple TV」の定義付けが変わったことから今後の動きを推測したまでだが、デベロッパーのSteve Troughton-Smith氏によると、AppleはMac向けに「Apple Music」や「Podcast」などの単体アプリを準備している可能性が高いと指摘している。

その証拠となる情報は「現時点では公表できない」としているが、情報の信憑性については「比較的自信がある」と語っている。また、これによって「iTunes」が解体されるとのこと。


クロスプラットフォーム計画「Marzipan」の一環か

Appleは「WWDC 2018」でiOSアプリがmacOSで動作する機能を2019年に開発者向けに提供することを発表している。

この計画はApple内部で「Marzipan」と呼ばれ、最終的には1つのバイナリでiPhone・iPad・Macに対応するユニバーサルアプリを開発できる環境が提供されると見られている。

今回、「Apple TV」、「Apple Music」、「Podcast」などのアプリがmacOSに登場するのも、「Marzipan」の一環として行われるようだ。

iPhoneやiPadのバックアップはiCloudに移行か

個人的に気になっていたのは、物理的に接続するバックアップソフトウェアとして「iTunes」。仮に廃止されたらどのようにして管理するのだろうか。

Steve Troughton-Smith氏は「Configurator」などのアプリに移行させるのではないかと予想している。

このことから、Appleは「iTunes」の廃止とともにバックアップの基本をiCloudにシフトさせる可能性がある。

現状、無料プランは5GBのストレージ容量しか提供されていないが、バックアップを取るためにiCloudの使用を強いるのであれば、もう少し余裕のあるストレージ容量を提供してくれることを期待したい。

これは僕の完全なる思いつきだが、次々と発表する「Apple News+」や「Apple TV+」、「Apple Arcade」などのサブスクリプションサービスをすべて個別で契約していたらとんでもない月額費用になってしまう。

そのため、Appleがこれらのサービスをまとめて契約する代わりに各料金が安くなるバンドルプランを提供する可能性は十分にあり、その中にiCloudストレージも数十GB分含まれるのではないだろうか。

Windows向けには「Apple Music」アプリは提供されない?

「iTunes」が廃止するとなれば、影響を受けるのはmacOSユーザーだけではない。Windowsの「iTunes」はどうなるのか。

Steve Troughton-Smith氏は「QuickTime for Windows」のような存在になると予想。「Apple Music」アプリは提供されず、良くてもウェブUIが用意されるのではないかと考えているようだ。

逆に言えば、従来のLightningケーブルで接続してバックアップを取る機能はWindowsには残されるのかもしれない。

ローカルファイルの扱いについて

「Apple Music」にはない楽曲を「iTunes」に取り込み、プレイヤーとして「iTunes」を使っている人は、「iTunes」が廃止されたらどうなるのか。

これについてはSteve Troughton-Smith氏もコメントしていないが、廃止されるのはあくまでも「iTunes」であり、配信されていない楽曲を提供するためにも「iTunes Store」は何かしらの形で残るはず。

そのため、Macの「Apple Music」アプリからも購入楽曲を含むローカルファイルを再生できる機能が用意される必要がある。