「Apple TV」の再定義が示唆する「iTunes」の終焉

ITunes MacBook

かつて「Apple TV」はハードウェアの名称として定義付けされていた。

ところが、新しい「Apple TV」アプリと「Apple TV チャンネル」動画の定額課金サービス「Apple TV+」の発表を受けて、「Apple TV」はサービスおよびアプリの名称として再定義された。ハードウェアの「Apple TV(第4世代)」も「Apple TV HD」と改名している。

今回変わったのは「Apple TV」だが、この先もっと大きいものが変わる可能性がある。近い将来、「iTunes」も「iTunes Store」もなくなるかもしれない

「iTunes/iTunes Store」の廃止、Mac版「Apple Music」アプリの登場か

「iTunes」の終わりと指摘しているのは、BloombergのMark Gurman氏。「Apple TV+」のプレスリリース文を参照し、「iTunesの終焉にまた一歩近づいた」とツイートしている。

「Apple TV+」のプレスリリースには「Apple TV」について以下のように書かれている。

Additionally, the Apple TV app will become the new home to the hundreds of thousands of movies and TV shows currently available for purchase or rent in the iTunes Store.

日本語版は下記の通り。

さらに、現在iTunes Storeで購入やレンタルが可能な何十万もの映画やテレビ番組も、Apple TVアプリケーションで利用できるようになります。

つまり、「iTunes Store」で提供されている一部の機能が「Apple TV」というアプリケーションに吸収されるということから、Appleは密かに脱「iTunes」を図っているのではないかと指摘している。

Gurman氏はAppleが将来的にMacの「iTunes」を廃止し「Apple Music」アプリを提供する可能性を指摘。「iTunes Store」で配信されていた動画コンテンツは、今秋提供が発表されたMac用の「Apple TV」アプリで利用できるようになるため、「iTunes」の機能を2つのアプリに分解すると考えているようだ。

気になるのはiPhoneやiPadのバックアップ。Gurman氏は特に言及していないが、サービスに力を入れるということはiCloudバックアップに強制的に移行させる可能性が考えられる。あわよくば無料で利用できるストレージ容量が増えることを期待したい(現在は5GB)。

「iTunes Store」の機能は「Apple Music」アプリに組み込むことによって廃止するとも予想。確かに「iTunes Store」のアプリを別途管理するよりも「Apple Music」に入れてしまった方が良いかもしれない。

Macの「iTunes」は度重なる機能の肥大化で使い勝手が年々悪化している。実際に僕も「iTunes」はバックアップ以外に開くことはなく、「iTunes Store」も「Apple Music」で配信されていない楽曲を購入する時以外、使っていない。

Gurman氏の予想が正しければ、今後、音楽コンテンツは「Apple Music」、動画コンテンツは「Apple TV」という使い分けが可能になる。各コンテンツごとに最適なUIと機能を提供できるのは結果的に使い勝手が良さそうだ。

WWDC 2019」では「iOS 13」、「macOS 10.15」、「tvOS 13」、「watchOS 6」が正式に発表されると予想され、iPadアプリをMacに移植できるソフトウェア開発キット(SDK)を発表すると噂されている。

今回予想されている内容も「WWDC 2019」で披露されるのだろうか。

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