ARMベースのMac、2021年前半までに発表か
iPhoneやiPadと同様に、今後18ヶ月以内にMacもApple製のプロセッサーを搭載する見通し
TFIアナリストのMing-Chi Kuo氏は、Appleが12〜18ヶ月以内にARMベースのMacを発表すると予測している。現行のMacはすべてIntel製のプロセッサーを内蔵しているが、新モデルはAppleが独自開発したチップを採用する。
新型コロナウイルスの影響で、Appleは5nmプロセスチップに対する投資を強化している。5nmプロセスチップは、噂されているARMベースのMacにも搭載されるが、今年発表される「iPhone 12」シリーズやミニLEDディスプレイを搭載した新型iPad Proにも内蔵される見通しだ。
アプリが正常に動作するための移行ツール、WWDC 2020で発表か
IntelチップからARMチップへの移行することで、Appleはハードウェアとソフトウェアの連携力を強化できるとともに、Intelの開発状況に影響されることなく内部仕様のアップグレードや新モデルの投入が可能になる。
一方でMacアプリを開発するデベロッパーにとっても大きな変化となる。Appleは2006年、MacのプロセッサーをPowerPCからIntelに切り替えたが、その際に2年間の移行期間を設けている。
デベロッパーのSteve Troughton-Smith氏は、開発者向けの移行ツールを今年のWWDCで発表する可能性もあると指摘。
The two scenarios:
1) Apple provides developers the tools to make ARM Mac apps at WWDC 2020 (this year), and gives them up to 12 months lead time
2) Apple doesn't announce the ARM switch to devs until June 2021, weeks away from end of H1 when these things are supposed to ship— Steve Troughton-Smith (@stroughtonsmith) 2020年2月24日
一方でApple関連の情報に定評のある「Daring Fireball」のJohn Gruber氏は、MacでiPadアプリを動作可能にする「Project Catalyst」が移行の役割を担っていると予想している。
Kuo氏の予測が正しければ、ARMベースのMac登場に向けて今年のWWDCでは何かしらの動きがあるかもしれない。