ARMベースのMacは防水仕様、タッチスクリーン、LTEに対応か
Appleはまたしてもノートブックコンピューターを再定義するかもしれない。
9to5Macによると、Appleはコードネーム「Star」、モデル名「N84」と内部で呼ばれている、完全に新しいデバイスを開発していると報じている!
SIMカードスロット搭載、GPS対応、防水仕様
Appleは今年4月に、早ければ2020年からIntelから自社製に乗り換える可能性があると報じられていた。
「Star」は現在、プロトタイプを開発している段階となっていて、Appleの製造パートナーであるPegatronで製造されているとのこと。一部はApple本社に出荷され、従業員がテストしていると伝えられている。少なくとも今年1月からプロトタイプの製造は開始されていたようだ。
デバイスの詳細に関してはまだ明らかになっている情報は限られているが、タッチパネル、SIMカードスロット、GPS、コンパスが搭載され、防水仕様であることが分かっている。
また、Macで採用されている起動システム(EFI)が起用されていることから、「Star」の「N84」はAppleとして初のARMベースのMacである可能性がある。OSはiOSベースのものだという。
この新しいデバイスはiPhoneやMac、iPadなどの既存デバイスとは異なる新ジャンルのデバイスとして位置づけられている。
なお、OnLeaks氏はこの情報を否定している。また、現在のプロトタイプは複数のカラーモデルが用意されているとツイートしている。
"Apple’s secret Star project revealed: ARM-based, touchscreen hybrid computer with LTE" https://t.co/N7JoPy0ntb
Nope… (at least according to the trusted source behind the tweet above)@never_released @_inside @9to5mac pic.twitter.com/U96vHRhzkC— Steve H. (@OnLeaks) May 25, 2018
MacとiOSがついに統合する、ということなのか
Macの起動システムを持ちながらOSはiOSベース。その他のスペックを加味すると、ARMベースのMacはMac寄りよりもiPad寄りのデバイスになる気がしてならない。
そもそもこの条件であれば、2014年にも2015年にも否定した上で、さらに今年4月にも改めて「ユーザーはMacとiPadの融合を求めていない」とTim Cook氏自ら否定したmacOSとiOSの統合という可能性を考えてしまう。
とは言え、今回報じられている新しいデバイスのOSはあくまでもiOSベースであり、iOSが動作するとは言っていない。AppleはmacOSの機能をiOSベースのOSとして移植することを試みているのかもしれない。
この状況を踏まえると、2019年にリリースされると言われているiOS/macOS対応のユニバーサルアプリを開発できる機能は新しいデバイスでも既存アプリがそのまま利用できるするための準備なのかもしれない。
同デバイスの開発が順調に進めば2020年に出荷される見通し。今後の情報にも期待したい。