GoogleはGmailを使って密かにユーザーのオンライン購入履歴ページを用意していた
僕は何かとオンラインで買い物をすることが多く、大抵かAmazonかApple公式サイトで購入し、時折メーカーのオンラインストアから購入している。
Googleアカウントには「お支払いと定期購入」というページが用意され、その中の「購入」というページには過去に僕が購入した商品がずらりと並んでいる。Googleのサービスを使って買い物をしていないのに、一体なぜ?!
CNBCによると、GoogleはGmailを使って密かにユーザーのオンライン購入履歴ページを用意していることが分かった。
購入履歴は広告ターゲティングデータとしては不使用
確かに僕はGmailを使って情報をまとめている。送られてくるレシートメールや購入情報の確認メールをもとに購入履歴ページを構築しているようだ。
これらのデータはユーザーしか閲覧できず、Googleによると広告用トラッキングデータとして使われていないとのこと。あくまでもユーザーが自分の購入データを一箇所で一元管理できるために提供しているという。
Googleはいつ頃からこのサービスを提供したのかは明言していないが、僕が確認した限りでは2011年の購入履歴が残されていた。
プライバシーに対する関心が高まっている中、自分が許可していないデータを勝手に集められていることに嫌悪感を感じる人もいるかもしれないが、個人的には購入履歴ページの一覧から特定の項目を削除しづらいことに不満がある。
データを削除するためにはメールを削除する必要がある
実際に特定の項目を削除したい時の流れを解説する。「購入」を開き、特定の項目を選ぶ。
すると、購入情報の詳細が驚くほど完璧に表示され、「Googleに教えた記憶、ないんだけどな……」と思いつつ、左下にある「購入を削除」をクリック。
そのまま確認画面が表示され削除されると思いきや、「この購入を削除するには、メールを削除してください」と表示され、「メールを表示」という項目が出現する。
クリックするとGmailが開き、該当するメールが開く。つまり、項目を削除するためにはメールを削除しなければならない。
勝手にGmailからデータを取得して作った一覧の特定項目を削除するためには、元となっているデータを消す必要がある、と。なんとも理解し難い仕様なのだ。
Googleいわく、購入履歴の取得を停止するためには「データとカスタマイズ」から行えると説明していたそうだが、僕が探した限りではそのような設定は見当たらなかった。
個人的にはユーザー履歴を利用した広告ターゲティングには反対ではなく、むしろパーソナライズされることはとても良いことだと感じている。その一方で、勝手に何でもデータを使うのではなく、データを使ってこういうメリットがユーザーに提供されていることが分かった方が前向きに受け入れてもらいやすいのではないかと思った。