【レビュー】「MYNUS iPhone X CASE」ーー”引き算の美学”から生まれた、シンプルさを追求したケース
可能であれば「iPhone X」にケースなんて付けたくないけど、ケースが無いと不安、という人は少なくないだろう。
以前、「CAZE Zero 5 Tough」という薄さ0.5mmの極薄ケースを紹介した。超極薄であることは事実だが、使い始めてすぐに無数の傷が入り、それなりに目立っていたこと。ケース本来の役割を果たしているという考え方もできるとは言え、もう少し耐久性が欲しいところ。
今回紹介するのは、”引き算の美学”から生まれた「MYNUS iPhone X CASE」というiPhoneケース。
「iPhone X」にジャストフィットするこのケースは、いまだかつてないほどiPhoneと一体感を生む。iPhone 8用を初めて触らせてもらった時、あまりもの完成度の高さに声を上げてしまった。
開発元である&design(アンドデザイン)にお邪魔し、サンプルとしてホワイトとブラックを1台ずつ提供して頂いたので、その魅力を紹介する!
「iPhone 5c」のホワイトモデルのような白色が素敵
これが「MYNUS iPhone X CASE」のホワイトだ。2色あるうち、僕はこっちが好みだ。
ケースに使用されている素材は「ABSエラストマー」。日本の樹脂メーカーが独自つ開発したもので、今、世に出ているiPhoneケースで同素材を使用しているのは「MYNUS CASE」のみ。
一般的なケースは、ケースを装着した状態でどこかしらにメーカー名を入れたがる。MYNUSは違う。なんと背面の内側に貼られているスエード素材のシートに描かれているだけ。
シンプルさを追求したケースとして紹介したが、その要素はボタンにも現れている。例えばサイドボタンはこの通り、僅かな出っ張りがあるのみ。親指で触れれば確実に位置が分かるが、パッと見ただけでは気づかないほどの存在感の無さ。完全に覆われているため、まるでiPhoneからサイドボタンが消えたようにも見える。
音量ボタンも同様。サイドボタンと違い、上下の音量ボタンを隔てるように横長の出っ張りに仕上がっている。マナーモードスイッチはボタンの周りを覆うようにギリギリに作られ、爪先で操作する必要はあるものの、爪先を穴の中に入れる、という感覚はない。
カメラ周りはしっかりと守られる構造になっていて、机の上に置いた際にガタガタしないように設計されている。
底面には特徴的な切り込みと、スピーカーグリルに合わせて1つずつ開けられた穴がある。ケースが本体のサイズにピッタリ合うように作られているため、切り込みがなければ装着ができない。それほどジャストサイズで作られているのだ。
「MYNUS iPhone X CASE」の美しさが最も目立つのは、縁の部分。iPhoneのディスプレイは外側に向けてわずかなカーブを描いているのだが、そのカーブに沿うようにケース本体の曲線がマッチし、一体感を生む。手で持つと驚くほどフィットする。
もちろん、この薄さなのでワイヤレス充電も問題なし。ケース本体の重さはわずか15gなので、付けている感覚がなくなるのも納得できる。
実際に装着した状態で手に持った様子がこちら。次に紹介するブラックとは異なり、周りにわずかな白いベゼルが追加される見た目になるが、僕はこの雰囲気が好みだ。
黒いケースだとカバンの中に入れた時に探しづらい、という不便さを体験して以来、カラーのあるケースを好むようになった。この美しい背面は十分に目立つ!
個人的な好みからホワイトを先に紹介したが、恐らくより一体感が生まれ、「ケースを装着しているのに装着してない感」が出るのはブラックの方ではないかと予想している。
次のページでは、写真を中心に「MYNUS iPhone X CASE」のブラックを紹介する!