修行の特典。東京ディズニーシーのJALラウンジを利用してビッグバンドビートを観賞してきた【JGC修行シリーズ】
JMBクリスタル以上のステイタス保持者であれば、TDSのJALラウンジは誰でも利用できる
東京ディズニーリゾートの各アトラクションや施設には、スポンサー企業が付いていることが多い。例えば、「スター・ツアーズ」「ニモ&フレンズ・シーライダー」にはJCB、「トゥーンタウン」「タートル・トーク」は講談社、など。(2024年1月時点)
スポンサー企業の中にはアトラクションにラウンジを併設していることがあり、ラウンジで休憩したあとに短い待ち時間でアトラクションを体験できる。ラウンジに入れる条件は企業によって異なるが、多くは取引先やお得意様であったりと何かしらのコネクションが必要なようだ。
色々と調べていると、JALはJMBクリスタル以上のステイタス保持者であれば、誰でも利用の権利を得られることが分かった。これならば自力で達成可能だと思い立ち、発展してJGC修行へと繋がって行くこととなった。
今回はJMBクリスタルステイタスに到達後、実際にラウンジを予約して「ビッグバンドビート」を体験した日について紹介する。残念ながらJALラウンジ内の様子はネット投稿できない決まりなので、中の様子は是非ご自身の目で確かめてもらいたい。
まずはJMBクリスタル会員を目指す
JMBクリスタル会員になる条件は、1〜12月の間で30回の搭乗と10,000 FLY ONポイント、もしくは搭乗回数に関係なく30,000 FLY ONポイントを貯めること。例えば、羽田→那覇のファーストクラスを「セイバー運賃」で乗った場合、片道で2,660FOPが貯まるので、6往復で30,000FOPを超える。2ヶ月に1回沖縄へ遊びに行くことで、無理なく達成することができる。
出張が多い人であれば、飛行距離に関係なく約3週間おきに往復でJAL便を利用することで30回搭乗と10,000FOPの条件を達成できるだろう。何はともあれ、JMBクリスタル会員にならなければ始まらない。自分に合った方法で獲得しよう。
FLY ONポイントの貯め方については、こちらの記事で詳しく解説している。あわせて読んでもらいたい。
2024年1月の執筆時点では、配偶者および1等親以内の家族であれば会員本人が同行しなくとも利用できる。例えば親がステイタス会員であれば、子供だけで友達を誘って利用することも可能だ。ただし予約は会員本人が行う必要がある。
特典の適用は翌々月1日から
JALのステイタスは、国内線であれば条件達成日から3日後に反映される。ただし東京ディズニーリゾートの特典は、達成月から翌々月の1日から利用できるようになる。
例えば1月中に条件を達成すると3/1から利用可能になる。ステイタスの有効期間は翌々年3月末までなので、最大で2年間特典を受けられる。
執筆時点では、東京ディズニーシーの「ビッグバンドビート」か、東京ディズニーランドの「ミッキーのマジカルミュージックワールド」のいずれかを月に1回まで利用できる。毎月パークに通えば、年間最大12回利用できる。なおラウンジがあるのは東京ディズニーシーのみで、東京ディズニーランドのほうは座席予約のみとなっている。
双方とも、当日のエントリー受付 (抽選) では外れてしまうことが多い人気のショーなので、事前に確約できるのは大きな強みだ。自分の場合、クリスタルステイタスが反映された日からちょうど1ヶ月後に予約ができるようになっていた。月末に達成したわけではなかったので、もしかすると公式の案内表記よりは早くから利用できるのかもしれない。
20日前の0時より予約受付開始
東京ディズニーリゾートへ行ったことのある人であれば、来園日の1ヶ月前にパーク内のレストランの優先案内を予約したことがあるかもしれない。レストラン予約は1ヶ月前の同日なのに対して、JALの特典は20日前から。予約のタイミングが異なる。
ひと月の日数は毎月変わるので、月を跨ぐ予約のときには予約開始日に注意する必要がある。土日祝日は特に予約が集中する傾向にある。予約開始日を間違えると希望の回が埋まってしまう恐れがある。
詳しくは後述するが、来園日が決まっていればなるべく0時ちょうどにアクセスして素早く予約を済ませることをお勧めする。
JALラウンジの予約方法
予約ページは、JALのサイトの上にあるメニューから「マイレージ&JALカード」ページを開き、少し下にある「JMBキャンペーン」ボタンを押す。ログインページが表示されるので、ログインすると「お客さまだけの特選キャンペーン」の欄に申し込みボタンが表示される。特典適用前は申し込みボタンが表示されない。
申し込みページの注意書きをよく読んでから、ページ下部の「東京ディズニーシー®️ JALラウンジを予約する」、もしくは「東京ディズニーランド®️ ファンタジーランド・フォレストシアター鑑賞券を予約する」を押す。どちらも次は同じページへ遷移するので、それぞれの注意書きの内容を理解していれば、どちらから進んでも良い。最初に表示される予約カレンダーが違うだけだ。
予約ページはJALのアカウントとは別のパスワードが設定されているので、初回ログイン時は画面の指示に従う。ログインすると、予約カレンダーが表示される。「表示条件」のメニューから、表示する施設を切り替えることができる。「すべてのカテゴリ」にすると両施設がまとめて表示される。
一例として、執筆時点ではこのような予約状況だった。
1回の予約で5名まで選択できる。後から人数を増やすのは難しい場合があるので、もし来園するか未確定なメンバーがいれば、それも含めて予約しておいたほうが良い。
予約受付の締め切りは前日の15時まで。それまでキャンセルや予約内容の変更が何度でもできる。参加メンバーが減ってしまったら、締め切り前までに人数を減らすようにしよう。ステイタスのランクは関係なく、完全に先着順である。もし来園日と希望回が決まっているときは、事前に別の空いている日を使って画面操作を練習しておくと良いだろう。その際には練習後のキャンセル操作をお忘れなく。
注意点として、「ビッグバンドビート」は開演45分前〜開演10分前ののJALラウンジの利用時間
、「ミッキーのマジカルミュージックワールド」はショーの公演時間が表示されている。「ビッグバンドビート」は約25分間のショーなので、カレンダーに表示されている時間より35分後まで、他の予定と重ならないようにしておく必要がある。
一例の予約画面にて、1/10〜1/19で「ミッキーのマジカルミュージックワールド」が表示されていないのは偶然にも休演期間なだけで、「ビッグバンドビート」と同様に前日の15時まで申し込むことが可能だ。
土日は、先の日程まで埋まってる割合が高いことが分かる。また「ミッキーのマジカルミュージックワールド」が休演中は、行き先に東京ディズニーシーを選ぶ人が多いようだ。東京ディズニーランドの閉園時間が早い1/26も、東京ディズニーシー側が混んでいることが分かる。
予約ができたら、念のために「マイページ」から「予約の確認」ページを開いて、一覧に表示されているか確認しよう。
予約番号のところを押すと、予約の詳細が確認できる。内容に間違いがあればすぐに訂正しよう。予約状態が「確定」になっていれば予約は完了。あとは当日を楽しみに待つだけだ。
JALラウンジは開演45分前から利用可能
予約時間になったら、「ビッグバンドビート」の公演がある「ブロードウェイ・ミュージックシアター」へ向かう。中央の看板下には、提供企業として鶴丸が掲げられている。
自由席が設定されている公演回では、建物入口の向かって右側に自由席用の待機列がある。そちらに並ぶ必要はないので、向かって左側〜中央のエントリー受付当選者と同じところより入場する。入口の扉のところで、キャストさんが座席チケットの確認をしているので、JALラウンジを利用する旨を伝える。
最初から予約完了のメール画面を見せるのが早いので、シアターへ向かいながら予め準備しておくとスムーズだ。予約の確認ができると、建物内の別のキャストさんへ引き継がれて、JALラウンジの入口まで案内される。ラウンジの入口までであれば、普通に公演を観に来た人でも行ける場所にある。
インターホンの操作は、案内してくれたキャストさんがやってくれる。しばらくするとラウンジスタッフさんが迎えに出て来るので、改めて予約内容を確認してもらう。予約の確認が取れるといよいよ一般ゾーンから外れて、ステイタス会員のみのラウンジ内へ案内される。
パーク内にいるとは思えない落ち着いた空間
一番肝心なラウンジ内の様子だが、SNSやブログへの投稿を控えるように書かれた立て札があるので、残念ではあるが詳細については割愛させてもらいたい。自分で楽しむ分にはいくらでも撮影可能だ。
パークの入園券は自分で払うようだが、JALラウンジの利用料は無料。特に暑い時期は、空調の効いたラウンジで冷たい飲み物が何本でも自由にいただけるので、パークを歩き回った疲れを癒すのに適した空間だ。ラウンジ内の展示を見て回るのも良し、開演までの間に仮眠を取るのも良し。
パーク内では、エントリー受付やアトラクションの待ち時間確認など、アプリを使う機会が多いので、携帯端末を充電させてもらえるのも有難い。ビッグバンドビートの開演前は、建物内にある一般エリアのトイレが混み合うので、ラウンジ内で済ませておくと良いだろう。専用の女子トイレ、男子トイレ、多目的トイレが用意されている。開演10分前になると、シアター内へと順番に案内される。
専用席よりビッグバンドビートを観賞
JALラウンジ利用者は、直後の「ビッグバンドビート」公演回の座席が確約されている。ラウンジ内で他のグループと一列になり、シアター内へ入って行く。実はこのときの列の順番が、ラウンジを予約した順番になっている。
予約時の先着順は公演回だけでなく、観賞する場所にも影響している。専用席エリアは1Fの舞台に向かって右側 (上手側) のCブロック後方にある。(2023年時点)
BブロックとCブロックの間の通路から専用席の列に通されて、奥のグループから順番に着席する。そうすると一番最初に予約したグループがステージの中央寄りに近い位置に座ることになる。もちろん中央寄りのほうがよく見えるので、行く日が決まっている場合は、なるべく20日前0時の予約受付開始と同時に手続きすることをお勧めする。
着席するとこのような見え方になる。
小さい子供連れのグループのところには、予め座面を上げるための四角いクッションを置いてくれるので、前の人の背中が邪魔で見えない心配は少ないだろう。それなりに後ろの列なので、ステージの近くから大迫力というわけにはいかない。しかし通常のエントリー受付の抽選に外れてしまって、そもそもショーを観られないよりは良い。
ちなみに他の予定と被ってしまっている場合など、JALラウンジの利用のみで「ビッグバンドビート」は観賞しないこともできる。そのときはラウンジスタッフさんへ、その旨を申し出ると良いだろう。終演後はラウンジを再度利用することはできず、そのまま一般客と一緒に流れ解散となる。
当日抽選に依存せず予定が組みやすい
パーク内で今できることを探して、臨機応変に行程を考えて組み立てるのは楽しい。一方で、レストランの予約に加えて、ショー観賞も事前に予約ができていると、その場の状況に振り回されず、いつもよりゆったりと一日を過ごせたような気がした。
パークへあまり行くことのない友人たちを誘ったときには、ショーの観賞が確約できているので、抽選に外れてしまう心配がなかった。もちろん、通常のエントリー受付にも参加できるので、「ビッグバンドビート」が好きな方は一日二回指定席で観るチャンスもあるだろう。
欲を言えば、ラウンジだけでも一日複数回利用できると嬉しいが、そこまで広くはないので複数回の利用者まで受け入れる余地はなさそうであった。JGC修行を始めた当初の思惑通り、パークでの過ごし方の選択肢を広げることができたのは良かった。