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”事実上の終了”目前の「JGC修行」に駆け込みで取り組んだ話【JGC修行シリーズ】

「JGC修行」をやってみた記録 その1 〜初回搭乗編〜

JGC Shugyo airplane status Camera Magical Tripper 01
JALグローバルクラブ

最近はバラエティ番組の特集でも目にするようになった「JGC修行」という言葉。まさか自分もそれをやることになるなんて思ってもいなかった。

今回はシリーズ1本目ということで、今年「JGC修行」を始めようと思ったキッカケと、約10年ぶりの飛行機予約から搭乗までの戸惑いの連続の記録だ。

旅慣れている方からしてみれば、胸焼けするような稚拙な内容になるかもしれないが、暖かく見守ってもらえれば幸いだ。

そもそも「JGC」とは?

ご存知の方もいらっしゃると思うが、一応おさらいも兼ねて「JGC」の解説をさせてもらいたい。

「JGC」とは「JALグローバルクラブ」の略で、平たく言えば一度入会すると、半永久的にJALの上級会員の資格を維持できるというもの。

詳細な説明は割愛させてもらうが、例えば預ける荷物の個数や重さの優遇、到着空港にて優先して返却、空港ラウンジが無料で使えるなど、飛行機を利用する際に様々な優遇を受けることができる。

本来、上級会員であり続けるためには、毎年飛行機に乗り続けなければならない。しかし一度「JGC」に入会してしまえば、例え年間1回しかどころか一度も利用しない年があったとしても、常にステイタス保持者と同等の優遇が受けられるというわけだ。

普段飛行機をあまり利用しない人にとっては、移動のためではなくステイタス獲得のためだけに搭乗するので、どうしてもその行程は過酷になりがちなことから、通称「JGC修行」と呼ばれている。

「JGC修行」をやろうと思った理由

結論から言うと、発端は東京ディズニーリゾートのラウンジを利用してみたくなったこと。

ひょんなことから東京ディズニーリゾート内の各アトラクションにある、提供企業のラウンジの存在について調べる機会があった。最近よくパークへ遊びに行くようになったが、企業ラウンジ なんて自分には縁のないものだろうと思っていた。

ところがJALはステイタス保有者であれば、東京ディズニーシーにあるラウンジが利用できるということを知った。

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東京ディズニーシーにあるJALラウンジ

他のラウンジはその企業の関係者や取引先など、何かしらのコネクションがなければ利用できないらしい。でもこれならば自力で入ることができる。さらにJALラウンジを利用すると、抽選なしでビッグバンドビートの席が確保してもらえる

JALラウンジの利用条件は、その年に有効な「JMBクリスタルステイタス」以上の会員であることのみ

JGC Shugyo airplane status Camera Magical Tripper 03
JMBクリスタルステイタスカード

とはいえ、普段飛行機に乗る用事があまりない自分にとっては、クリスタル会員になるだけでも一苦労だ。そこでどうせやるならば、さらにもう少しだけ乗り足して「JGC修行」をしておくことにした。

途中にステイタスの途絶える年があったとしても、また復帰しようと思い立った際に上級会員として優遇を受けながら楽に飛行機へ乗れるようにしたい、と考えた。

「JGC修行」は今年始めたほうがよい

従来であれば、気が向いたときに「JGC修行」をスタートすればいいだけであった。しかし今年1月、JALから新しいステイタスプログラムが来年から始まるとアナウンスされた。飛行機系に対して特別アンテナを張っていたわけではなかったが、偶然それに関する記事を目にした。自分には関係ないということで、その時は気にも留めていなかった。

色々と情報を集めていると、どうやらJALの新しいステイタスプログラムが始まることに対して、一定数のネガティヴな予想がされているということが分かった。記事の執筆時点では、まだ具体的な変更内容は公表されていない。(※後述するが、すでに公表済み)

多く指摘されている空港ラウンジや優先搭乗の混雑状況からしても、少なくとも今より条件が緩和されるとは自分も思えない。それならば尚のこと、年内にJGC入会条件を達成してしまったほうが良いと考え、唐突にJGC修行がスタートした。

東京ディズニーシーのJALラウンジ利用の体験談については別記事で紹介する。

約10年のぶりの飛行機搭乗でJGC修行をスタート

飛行機予約でさっそく動揺

これを思い立ったのが、4/12に日付が変わった頃の深夜。ちょうど直近に大阪へ新幹線で行く予定があり、「JGC修行」の少しでも足しになればと早速キャンセルして、飛行機へ切り替えることにした。

日程間際なので先割や特便などの安い航空券は残ってないだろうと、あまり期待はせずにJALの予約ページを開く。

「セイバー」?「フレックス」?なんのこっちゃ…?料金表には見たことのない券種が並ぶ。

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JAL料金表の一例

調べてみると、どういう偶然か、まさに4/12からJALの国内線運賃制度が大幅リニューアルされた。

かつての先割系は「スペシャルセイバー」特便系は「セイバー」普通運賃は「フレックス」と名前を変えて、細かく分かれていた料金制度が整理された。さらにダイナミックプライシングによって、便ごと、料金表を開いた時間ごとに、大きく値段が変わるようになったようだ。

この日の時点では、28日前まで販売の「スペシャルセイバー」の販売期間は終了していて、選択可能なのは「セイバー」、「フレックス」、そして「往復セイバー」。この中で1番安いのは「往復セイバー」だったので、乗りやすそうな便を適当に選んで予約完了。

しばらく乗らないうちに浦島太郎状態かと思いきや、まさかの思い立った瞬間が運賃制度の変更日だったとは…。

空港チェックインで動揺

約10年ぶりの飛行機ということで、少し余裕を見て90分前に羽田空港へ到着。1泊の旅行で預けたい荷物があるので、いつものようにチェックインカウンターへ…ってあれ?カウンターがない

知らぬ間に、グランドスタッフの方にやってもらうシステムは一部に限られて、基本的には自動チェックイン機を使うようになっていた。

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JALの自動チェックイン機

「リュックは収納ケースを敷いてから、その上に置いてください」
「スーツケースは横に倒して置いてください」

先に言えよ!と思うが、普通に載せる台のところに注意書きで書いてあるのが見える。ちゃんと見よう。他にも引っかかりそうな罠(?)には漏れずに引っかかりながらも、画面の指示に従ってチェックイン手続きを終えた。保安検査場を抜けてしまえば、あとは出発時刻を待つのみ。

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JL115便 伊丹行き

往復とも当日アップグレードはできず

詳細は次回の記事にて紹介するが、FLY ONポイントは上位のクラスのほうが多く貯まる仕組みになっている。

そのため搭乗回数を抑える手段の1つとして、例えば普通席で予約をしておいて、当日アップグレードでクラスJや、ファーストクラスにしたほうが有利になるケースが多い。ただし空席がなければアップグレードできないので、当日になるまで分からない点は博打になってしまう。

JGC修行初回となった伊丹線は、距離が短い割にファーストクラスの利用が盛んなので、満席の便がそれなりにある。残念ながら搭乗便は往復とも満席。キャンセルも出ず、当日アップグレードは失敗。元々予約していたクラスJの席での移動となった。

なお、普通に移動することだけに焦点を当てれば、普通席よりも広いクラスJは十分に快適だ。クラスJが設定されている路線ならば、数千円の差なので積極的に利用したい。

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A350-900のクラスJシート

1機しかいないDisney100の特別塗装機に乗る

全く狙っていたわけではないのだが、これから自分が乗るスポットにいるのは、Disney 100周年を記念した特別塗装機だった。

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JAL DREAM EXPRESS Disney100

JGC修行の発端はディズニーである。修行の初手から引き当てるなんて考えてもいなかったので嬉しい。乗ってしまえば普通のB767-300ERではあるが、座席のヘッドレストと、飲み物提供の紙コップにディズニーキャラクターが描かれている。

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座席ごとに描かれているキャラクターが違う

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飲み物カップの柄はランダムで配布される

しかもどういう巡り合わせか、翌日の復路便までDisney100の機体を引き当てた。ファーストクラスを備えるB767-300ERは9機が在籍。1/9の確率で当たるとはいえ、2日連続でよく当たったと思う。

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再びのDisney100特別塗装機

復路の羽田は南風運用。着陸前には、Disney柄の機体から東京ディズニーリゾートを見ることができた。低空で揺れる機内から、よくここまでブレずに撮れたなと、自分の腕を褒めたいところだが、残念ながら高性能なカメラのおかげである。

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RWY22アプローチから見る東京ディズニーリゾート

修行は始まったばかり…

幸先の良いスタートを切ったわけだが、今回は普通の旅行の移動手段として利用しただけだ。

ここから先は「沖縄まで行って空港から出ない」「乗ってきた機体でまた帰る」など、他のJGC修行の記事でよく見かけるような動きをすることになる。次回の記事では、実際に自分が乗った経路や、修行の進め方について触れていこうと思う。

新しい仕組みではJGC入会条件が厳しくなった

JALの2024年からスタートするステイタスプログラムが2023年11月14日に発表された。

新しく「Life Statusポイント」が導入され、JALグローバルクラブへ入会するためには、これを1,500ポイント貯める必要がある。従来の「FLY ONポイント」もそのまま残り、上級会員のステイタスを達成するには、これまで通りFLY ONポイントを貯めることになる。

しかし、これまでのようにJMBサファイアステイタスを達成しただけではJGCに入会できなくなる

国内線搭乗では距離や座席ランクに関係なく、一律で5 Life Statusポイントが貯まる。よって単純計算で生涯300回も搭乗しなければJGCに入会できない

現状ではサファイア会員になるだけでいいので、50,000 FLY ONポイントを貯めるか、50回の搭乗と15,000 FLY ONポイントを貯めれば入会できる。それと比べると、2024年以降は入会条件のハードルがかなり高くなると言える。

もし短い期間でJGC入会を目指すのであれば、残り僅かな期間ではあるが、年内に達成してしまうのが良いだろう。

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更新日2023年12月28日
執筆者CamTrip
コメント(12件)

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  1. 通りすがりの読者(コメントID:703385)

    もう20年近く前に仕事で毎年130回超は乗ってたので、乗り始めた年にJGC+ダイヤモンドでそのまま何年もダイヤモンドが続くくらい乗ってました。搭乗を待つ間にラウンジで仕事をし搭乗中は身体を休めるというメリハリが出来てとても便利でしたね。
    5〜6年ほど前にJGC修行という言葉を知りました。
    JGC会員になってから使うことでメリットが享受できると思うのですが、果たして修行された方はその後どのくらい飛行機に乗るんでしょうかね?
    ちなみにサクララウンジに比べてダイヤモンドプレミアラウンジ、国際便のファーストクラスラウンジは全く格が違いました。

  2. g.O.R.i(コメントID:703377)
    コメント先:新千歳がお気に入り(コメントID:703376)
    修行をしなくても国内線のさくらラウンジなら ゴールドカードラウンジでも変らないんじゃないの??

    国内線のさくらラウンジのために修行しているってどこにも書いてないと思うんですけど、どこをどう解釈したらさくらラウンジのための修行ってなるんですかね……?

  3. 新千歳がお気に入り(コメントID:703376)

    修行をしなくても国内線のさくらラウンジなら
    ゴールドカードラウンジでも変らないんじゃないの??

  4. g.O.R.i(コメントID:703373)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:703372)
    こういった記事も面白い!

    僕も「何のためにするんだい!」って思ってて詳しく知りたかったので、友人が書いてくれて嬉しいですw

  5. 通りすがりの読者(コメントID:703372)

    こういった記事も面白い!

  6. 通りすがりの読者(コメントID:703371)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:703369)
    ディズニーラウンジの写真は撮影禁止です

    おかしい日本語で適当な事を言わないように。

  7. 通りすがりの読者(コメントID:703370)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:703369)
    ディズニーラウンジの写真は撮影禁止です

    入口の写真は問題無しですよ!

  8. 通りすがりの読者(コメントID:703369)

    ディズニーラウンジの写真は撮影禁止です

  9. 出張厨なのかな?(コメントID:703368)

    来年からの基準も元々クリアしている人間的には、最近のラウンジの混雑やいまだに同伴者を優先搭乗させようとする(みんなわかりますよ)行動に辟易してます。
    猶予が長すぎるかな。(笑)

  10. 通りすがりの読者(コメントID:703367)

    僕も今年修行してました。
    毎週末、羽田から小松空港を2往復して回数達成で解脱。
    来年からの基準は普通の人間には無理ゲー

  11. 通りすがりの読者(コメントID:703360)

    2017年くらいに修行しましたが、沖縄ついてご飯食べてまた折り返しのファーストクラスに乗ったときに、行きと同じCAさんでものすごく恥ずかしかった記憶があります。

  12. 通りすがりの読者(コメントID:703359)

    ANAですけど僕も10年ぶりぐらいに飛行機乗ってネットで予約して24時間前からオンラインチェックインをスマホのアプリでやってウォレットにチケットが表示されてって空港でやったのって乗る時にそれを読み込ませただけすごいなーってなりました

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