当メディアのリンクにはアフィリエイト広告が含まれています

『SLAM DUNK』が待望の電子書籍化。「原稿に1番近く、読みやすいかもしれません」

35年ぶりのデジタル配信開始、作者直伝の最適な読書方法も公開

Faking a basketball dunk 03

人気バスケットボール漫画「SLAM DUNK」(スラムダンク)が、本日6月2日からついに電子書籍として配信開始された。作者の井上雄彦氏が5月22日に自身の公式Xアカウントで発表していたもので、これまで紙の単行本のみでの販売となっていた同作品が、初めてデジタル版で読めるようになった

井上氏は発表と同時に桜木花道たちのイラストも投稿している。1990年から1996年まで「週刊少年ジャンプ」で連載された同作品は、国内のシリーズ累計発行部数が1億2000万部を超える不朽の名作だ。

作者が語る電子版の最適な読み方

井上氏は電子書籍化の発表に際して、制作時の詳細なエピソードを交えながらデジタル版の魅力について説明している。「原稿はB4サイズのケント紙に描いていて、2ページにまたがるいわゆる見開きの場合は、2倍サイズのB3の紙を横にして描いてました」と、当時の制作環境を振り返った。

その上で「連載当時は紙の本しかなく見開き2ページ単位でコマ割りしていたので、大きめのタブレット端末で見開きの状態にすると原稿に1番近く、読みやすいかもしれません」とアドバイスを送っている。また「本の綴じ込んであるところ、いわゆるノドの開きにくいところも今回しっかり見ていただけるのも良い点です」として、物理的な制約がないデジタル版ならではの利点についても言及した。

井上作品では「リアル」に続く2作目の電子化

これまで井上氏の作品で電子書籍化されたのは、1999年から連載開始した「リアル」のみで、2019年からデジタル配信が行われていた。今回のスラムダンク電子化は、まさに「ファン待望」の実現と言える。

バスケットボールキングが報じたところによると、スラムダンクは日本のみならず世界30の国と地域で出版されている名作で、今回のデジタル配信により、さらに多くの読者にアクセスしやすくなることが期待される。

映画化でも記録的な成功を収めた作品

スラムダンクは高校バスケットボールを舞台に、主人公・桜木花道の成長を描いた青春漫画として、1993年から1996年にかけてTVアニメ全101話が放送された。2022年12月には井上氏自らが監督・脚本を担当した劇場版「THE FIRST SLAM DUNK」が公開され、最終興行収入164億円を記録している。

同映画は原作最終エピソードのインターハイ第2戦、山王工業高校との対戦を描いたもので、終映後も「復活上映」が実施されるなど、世代を超えた人気の高さを証明した。第46回日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞をはじめ、さまざまな賞を受賞している。

コミックとしては連載時の単行本全31巻のほか、2001年から刊行された「完全版」全24巻、2018年刊行の「新装再編版」全20巻が展開されており、今回のデジタル版配信により、読者の選択肢がさらに広がることになる。

SLAM DUNK 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
価格:627円(掲載時)
著者:井上雄彦(著)
出版社:集英社

もっと読む

12本の記事を表示する
特集
関連キーワード
公開情報
更新日2025年06月02日
執筆者g.O.R.i
コメント(0件)

コメントは承認後に表示されます。良識のあるコメントを心がけ、攻撃的な表現や他人が傷つく発言は避けましょう。なお、コメント投稿時に「利用規約」に同意したとみなします。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

「ライフスタイル」新着記事
トレンド検索