中国Vivoの新型ヘッドセットが完全にVision Proな件
デザインからネーミングまで、中国メーカーによるApple製品模倣の最新事例
中国のスマートフォンメーカーVivoが発表した新型ヘッドセットが、AppleのVision Proのデザインを露骨に模倣していることが明らかになった。
Vision Proの発表後数カ月の間に、Samsungを含む複数の企業が類似デバイスを発表または予告してきた。Samsungは2024年に、GoogleとQualcommとの協力のもと、AndroidベースのXRヘッドセットを開発中であることを発表している。そして今回、2025年アジア・ボアオ・フォーラムにおいて、Vivoが同社初の複合現実ヘッドセット「Vivo Vision」を披露した。
Apple Vision Proとの類似点
観察者たちはすぐに、このデバイスのデザインがApple Vision Proと酷似していることに気づいた。具体的な類似点としては以下が挙げられる。
- グレーの布製フェイシャルインターフェース
- 湾曲したガラス製フロントバイザー
- 下向きに配置された2つのカメラ
- 編み込み式のリアテンションストラップ
- 編み込みケーブルで接続されたアルミニウム製ケースに収められた外部バッテリー
製品名の「Vivo Vision」もまた、「Vision Pro」を明らかに意識したものだ。同社はさらに、Appleの用語法まで採用し、プロモーション資料でヘッドセットの機能を説明する際に「空間コンピューティング」というフレーズを使用している。
AIとロボティクスへの展開
Vivoはこの発表をAIとロボティクスへの幅広い進出の一環として位置づけている。同社は同時に「Vivo Robotics Lab」の設立も発表し、Vivo Visionで開発された技術を消費者向けロボティクスの開発に活用すると主張している。Vivo執行副社長のHu Baishan氏によると、同研究所はロボティクスの「脳」と「目」に焦点を当てるという。
ハードウェアの仕様、価格、技術的能力については明らかにされていないが、「2025年半ば」に発売される見込みだ。中国以外での販売については詳細が提供されていない。
Vivo Visionは、特にApple製品が国内ハードウェア開発の参考点として機能することが多いアジアにおいて、Appleから強い影響を受けた一連の消費者向け電子デバイスデザインの仲間入りをした形だ。
(Source: MacRumors)