トリニティ、リストバンド型ウェアラブルデバイス「weara」を発表ーーファッションとテクノロジーを両立
運動と睡眠にフォーカスしたウェアラブルデバイス、市販の時計用バンドも合わせることができるファッション性も魅力
トリニティは10月1日、リストバンド型ウェアラブルデバイス「weara(ウェアラ)」を2020年1月に発売すると発表した。本日よりトリニティオンラインストアにて予約の受付を開始している。
代表取締役の星川哲視氏は、日本における医療費の高騰を指摘し、予防医療の第一段階となる健康促進に注目した製品として「weara」を発表。健康増進における3大要素「食事」「運動」「睡眠」のうち、運動と睡眠にフォーカスしたウェアラブルデバイスとなっている。
付け替えられるバンド、最新のセンサー内蔵、長時間の電池持ち
トリニティと言えば、ライフスタイルブランド「NuAns」にはじめ、これまでも魅力的なデザインを持つ製品を数々発表してきた。wearaはNuAnsを手掛けたクリエイティブユニットのTENTが引き続き担当し、ウェアラブルデバイスとしての機能性を追求しつつもファッション性を両立させている。
交換可能なバンド、市販の時計用バンドも利用できるアダプタも用意
ファッション面における最大の特徴は、交換可能なバンド。スマートウォッチと競合するのではなく共存することを意識し、ブレスレットのように手首につけることを想定。
標準のバンドとなっているのは、DAIKIN「DAI-EL」を使用したフルオロエラストマーを採用したもので、難燃性、耐熱性、耐水性、非粘着性、耐薬品性など身につける素材としては優れているものであると説明。
DAIKIN「DAI-EL」を使用したフルオロエラストマーバンド
本来の裏側には細かいデザインが入れられ、肌と密着しつつも空気の流れが作りやすいようになっているため、汗をかくような時期でも快適に身につけられるという。
他にもレザー素材やナイロン素材のバンド、さらにはオプションプレートを利用することによって市販の時計用バンドを使用することができる仕組みも用意していた。
また、コラボバンドとしてオールハンドメイド・MADE IN JAPANにこだわるレザーブランド「OJAGADEISGN(オジャガデザイン)」の個性的なバンドも披露された。
驚くべきはこれらのバンドの価格。DAI-ELを使用したバンドは1,680円、ナイロン製は1,480円、レザー製は1,980円だと言い、Apple Watchよりも手軽に交換用バンドに手を出すことができる。
パッケージがそのまま充電器になるデザイン
製品パッケージを捨てるのが勿体なくてできない、という星川氏の想いから、wearaのパッケージはそのまま本体の充電器になる仕組み。パッケージを開くと充電台がニョキッと出てくる仕掛けも遊び心があって素敵だ。
充電する時にバンドを外さなければならないのは少し面倒だが、月に1回のことなので意外とそこまで不便ではなさそう。
パッケージを沿うようにバンドが収まる仕組みもデザインにこだわっているからこその演出だと感じた。
ウェアラブルデバイスのコアとなる「CORE」
写真を見ていると分かるが、wearaはセンサー群の入ったブロックのような筐体にバンドを付けるという仕組みになっている。このブロック部分を、トリニティは「CORE」と呼んでいる。
24時間365日使い続けられるデバイスを目指すために、COREには最新のセンサー群と約30日間駆動するバッテリーを搭載。毎日充電しなければ使えないというスマートウォッチの欠点を克服し、約1ヶ月間使い続ける駆動時間を実現した。
IPX7仕様となっているが、風呂での着用には対応せず、”常に身につけることができる”デバイスとはなっていない模様。電池持ちの長さは魅力だが、1日必ず1回は外さなければ煩わしさは残る。
内蔵されているセンサーは、3軸加速度センサー、気圧・気温センサー、光学式心拍センサー(PPG)、温度センサー(サーミスター)。
COREのサイズは縦20mm×横37mm×高さ13.7mm。身につけるとその存在感が目立つ。厚さとしてはApple Watchよりもあるため、スーツなどの袖口に引っ掛かってしまうかもしれない。
グラフィカルなデザインを持つ、機能性も犠牲にしないアプリ
本体だけではなく、記録したデータを確認するためのアプリにもこだわっている。
アプリやクラウドサーバーにおけるサービス構築はすべて日本のチームがオリジナルで開発し、毎日使い続けられるような美しいデザインが特徴。
ホーム画面には、日々の活動データや睡眠データに基づく総合的な「サジェスト」を表示され、ユーザー自身がより健康的な生活を送るためにやるべきことを提案してくれる。
他にも活動や睡眠の目標に取り組む「ミッション」、さまざまなアクティビティを達成すると獲得できる「バッジ」、バッジの獲得数に応じてユーザーのステータスが変化する「クラス」など、日々のモチベーションを高める仕組みも用意されている。
ユーザーのこれまでの移動距離を日本地図に表すことで、運動の成果を可視化する「マップ」機能も用意されているが、プレゼンテーションではその動作を確認することはできなかった。
2020年1月に発売予定、価格は税込み17,800円
wearaは2020年1月に発売予定となっていて、価格は税込み17,800円。購入時にはweara CORE、充電トレイ、フルオロエラストマーバンドの黒モデルが同梱されている。