SwitchBot「AIハブ」は誰向けか?4万円クラスが”約3.1万円”の今こそ考えたい、本気のスマートホーム中枢
映像を理解するVLM搭載ハブの実力と限界。ハブ2/ハブ3との違い、サブスク前提のコスト、高齢の親を見守る用途で光る理由を整理した。
SwitchBotから世界初となるVLM(視覚言語モデル)を搭載した「SwitchBot AIハブ」が発売された。通常39,980円のところ、現在Amazonで20%オフの31,984円で購入できるチャンスとなっている。さらに500円OFFクーポン「26AH01」の併用も可能だ。セールは1月7日(水)まで実施されている。
従来のSwitchBotハブシリーズとは一線を画す本製品。赤外線リモコン機能を持たない代わりに、カメラ映像を「理解」し、人の行動や状況を文章で表現できる次世代のスマートホーム中枢ハブとして位置づけられている。果たしてこの製品は誰にとって必要なのか、実機レビューと共に詳しく見ていこう。
「映像を理解する」AIハブの正体
AIハブ最大の特徴は、Frigate映像解析エンジンを搭載し、「誰が・どこで・何をしたか」を理解してテキストで表現できる点だ。単に「人が通った」「窓が開いた」といった単純な現象だけでなく、「誰かが物を持っている」「人がよじ登っている」「おじいちゃんが横になっている」といった具体的な状況を認識し、不審な動きや異常事態を検知してアプリに通知する。
照明の変化や影による誤検出がほとんどなく、本当に意味のある出来事だけがログとして残る。「男性が茶色いテーブルに座ってスマホを操作しています。中にはカメラやカーテンが見えますが、特に危険な状況は確認されていません」といった具合に、状況をテキストで把握できるため、特に見守り用途では「あとから確認する手間」がかなり減る。
文章入力だけで設定できるオートメーション
従来のスマートホームデバイスでは、オートメーションの条件設定が複雑で挫折する人も多かった。AIハブなら、「こんな時は」といった自動化のトリガー部分を、文章で入力するだけで設定可能だ。
「おじいちゃんが高所に登っている」「ペットがご飯を食べている」「本を読んでいる時にエアコンをつける」といった複雑なオートメーションを、生成AIと対話する感覚で設定できる。専門用語を意識する必要はほとんどなく、「こんな時に、こうしてほしい」という内容を入力するだけでAIが適切に解釈してくれるため、複数条件を組み合わせたオートメーションでも設定に迷うことが少ない。
各カメラにつき1件のAI+オートメーションおよび無制限のAI+通知を設定可能だが、クラウド処理が必要なためローカルでの自動化実行はできない点には注意が必要だ。
カメラごとに役割を割り当て可能
AIハブに接続したセキュリティカメラごとに、見守りの目的に応じた役割を割り当てられる。「警備担当」では玄関付近の不審行動にすばやく反応し、「見守り担当」ではお年寄りの転倒や危険動作を察知して通知する。「ペット担当」では、ごはんを食べたか、遊んでいるかを通知する。
それぞれのカメラが目的に特化することで、通知は本当に必要なときだけに限定される。不要な通知に振り回されることがなくなるのは、実用面で大きなメリットだろう。
キーワード検索とAIまとめ機能が便利
「茶色の猫」「スマホ」「食事」といったキーワードをテキスト入力するだけで、過去の録画から該当シーンを見つけ出せる。最後にスマホを使っていた場所を思い出したい時など、実用的に活用できる機能だ。
さらに、AIまとめ機能では1日の出来事を自動で整理してテキストで要約してくれる。録画をひとつずつ確認しなくても、「いつ・どこで・なにが起きたか」をひと目で把握できるのは、多忙な現代人にとってありがたい機能だろう。
ローカル処理で高速・プライバシーも安心
AIハブは8GB RAMと32GB eMMCストレージを搭載し、6TOPS AIチップの処理能力でローカル処理を実現している。デモ映像では、クラウド処理と比較して体感的にかなり反応速度が速く、SwitchBot開閉センサーをトリガーとしたオートメーションの実行速度が大幅に向上していることが確認されている。
16GBのmicroSDが付属し、最大1TBのmicroSDカードと16TBの外付けHDD(Type-C接続)に拡張可能。映像はすべてローカルストレージに保存できるので、プライバシー漏洩の心配もなく、毎月のクラウドストレージ費用もかからない。
来客時の顔認識も、すべての処理がローカルで行われるため安心だ。家族メンバーごとに録画を自動分類し、家族ごとの帰宅状況を的確に知らせてくれる。ただし、他のレビュワーを見ていると「十分に明るい室内環境で正面に近い角度であれば認識精度は高いものの、条件によっては精度が安定しない場面もある」と指摘されている。
スマートホーム上級者向けの仕様
AIハブは最大8台までの2Kカメラを接続でき、100台以上のSwitchBot製品と安定して接続可能だ。HDMI出力(Type-C → HDMI変換ケーブル使用)により、テレビやモニターに全カメラの映像をまとめて表示できる。
さらに、RTSP対応の他社製カメラも接続可能で、SwitchBotアプリに接続して一括管理できる。映像の確認・録画保存・通知の受信まで、アプリひとつでまとめて操作できるのは便利だ。
また、Home Assistant Core Containerを内蔵しているため、追加のゲートウェイなしでBluetooth/Wi-Fiデバイスを直接接続可能。Matterブリッジとしても機能し、最大30台までのデバイスをホームアプリに接続できる。現在はBluetoothデバイスのみローカル自動化に対応しており、赤外線リモコンやWi-Fi接続製品は今後のアップデートで対応予定だ。
2.4GHz/5GHzのデュアルバンドWi-Fiにも対応し、安定した連携とレスポンスの遅れを最小限に抑える。Bluetoothの通信距離は最大200mを実現しており、壁越しや遠くの機器とも安定してつながる。
ハブ2・ハブ3との決定的な違い
従来のSwitchBotハブシリーズとAIハブの最大の違いは、AIハブには赤外線送信機能がないという点だ。エアコンやテレビのリモコンを登録してスマート家電化する機能がないため、そうした用途には従来のハブを併用する必要がある。
役割が大きく異なるのだ。ハブ2の価格が約9,980円(セール時は7,000〜8,000円)であるのに対し、AIハブは39,980円と約4倍の価格設定となっている。ハブ2は省電力マイコンで数MB〜数十MBのメモリを搭載する「センサー統合型リモコンハブ」だが、AIハブは6TOPS NPU内蔵の高性能SoC、8GB RAM、32GB eMMCを搭載する「AIエッジサーバー/NVR」として位置づけられている。
つまり、AIハブは家電の操作ではなく、状況の判断と理解に特化したデバイスなのだ。赤外線送信機能を排除している代わりに強力な計算能力とストレージを持たせた、ネットワークビデオレコーダー兼ホームオートメーションサーバーと言える。
主な技術仕様
- 6TOPS AIチップ搭載のNPU内蔵高性能SoC
- メモリ:8GB RAM(LPDDR4X等)
- ストレージ:32GB eMMC(システム/ログ用)
- 付属:16GB microSD(最大1TBまで拡張可能)
- 外付けHDD:最大16TBまで対応(Type-C接続)
- サイズ:126 × 94 × 26mm
- 重量:約235g
- Wi-Fi:2.4GHz / 5GHz デュアルバンド対応
- Bluetooth:最大200mの通信距離
気になる料金体系とランニングコスト
VLMによるAI機能はサブスクリプション制の有料サービスで、月額2,980円(税込)が必要となる。初回1カ月間は無料だが、年間35,760円の継続費用がかかり、本体価格と合わせると初年度は75,740円という高額な投資になる計算だ。
正直に言うと、AI機能を活かせる自信がなければ払えないだろう。AI機能を最大限活用するには継続的な費用がかかる点は、購入前にしっかり検討すべきポイントだ。
SwitchBot AIハブの長所と短所
高評価ポイント
- 映像理解(VLM)の精度が高い:照明の変化や影による誤検出がほとんどなく、本当に意味のある出来事だけがログとして残る
- AIできごとログが分かりやすい:状況をテキストで把握できるため、特に見守り用途では「あとから確認する手間」がかなり減る
- 自然言語でのオートメーション設定が直感的:「本を読んでいる時にエアコンをつける」といった複雑なオートメーションを、生成AIと対話する感覚で設定可能
- コンパクトでスタイリッシュなデザイン:金属製の筐体は重厚感があり、シンプルでスタイリッシュなデザインで室内に溶け込みやすい
- ローカル処理による高速レスポンス:クラウド処理と比較して体感的にかなり反応速度が速い
懸念点・デメリット
- AI機能(VLM)はサブスクリプション制:月額2,980円(税込)の継続費用が必要
- 価格が高い:本体だけで39,980円、対応カメラを複数揃えると5万円以上になるケースも
- 顔認識は条件次第で精度が安定しない:十分に明るい室内環境で正面に近い角度であれば認識精度は高いものの、条件によっては精度が安定しない場面もある
- 赤外線リモコン機能がない:エアコンやテレビのリモコンを登録してスマート家電化する機能がないため、従来のハブを併用する必要がある
- スマートホーム上級者向け:できることとしては映像のAI処理が中心で、一般ユーザーよりもカメラを複数使って管理に困っている人や、ローカルで高速処理をしたい上級者向けの製品
個人的な使用感:我が家には合わなかった
正直に言うと、僕の自宅では上手く導入することができていないのが現状だ。赤外線リモコンがないこと、被写体認識をするタイミングや場所などがあまりないことから、SwitchBotハブ2やハブ3のほうが使い勝手がよく、便利だなぁというのが正直な印象だ。
我が家はSwitchBot製品が多数使われているが、AIハブはかなりスマートホーム上級者向けの製品という印象が強く、上手く取り入れられていない。カメラとの連携力が最も魅力だと思うが、カメラを部屋中に設置しまくるのも家族としてはちょっと「監視されている感」が強くなり、導入できずじまいだった。
一人暮らしの親の見守りには最適解かもしれない
一方で、比較的高齢の親が一人暮らししている家庭などではすごく良い製品ではないかと思う。監視されている、という印象よりも、見守ってくれているという印象を抱く人も多いだろうし、いざ何かがあったときにすぐに管理人である子どもや他の人がすぐに駆けつけられる、反応できるという状況はやはり良い。
ランニングコストはかかるものの、住む人の安全を考えたら必要経費だろう。転倒検知や行動解析により、一般的な防犯カメラを超える安心感が得られることを考えると、月額2,980円の価値は十分あるはずだ。
買うべき人、見送るべき人
実機レビューでは、「真価を発揮するにはカメラや追加ストレージなどの周辺機器が必要で、導入コストは想像以上に高くなるため、スマートホーム初心者には向かない」との指摘がある。
買うべき人
- 高齢者の一人暮らしを見守りたい家族
- カメラを複数台使っていて管理に困っている人
- ローカル処理による高速化を求める上級者
- ペットの状況を詳細に把握したい人
- 高度なオートメーションを組みたい人
- 月額2,980円のランニングコストを許容できる人
見送るべき人
- スマートホーム初心者
- 赤外線リモコン機能を求める人(従来のハブシリーズで十分)
- カメラを設置する場所や用途が限られている人
- サブスクリプション制に抵抗がある人
- 家族が「監視されている感」を嫌がる家庭
通常39,980円のところ、現在Amazonで20%オフの31,984円で購入できるチャンスとなっている。さらに500円OFFクーポン「26AH01」の併用も可能だ。セールは1月7日(水)まで実施されている。マッチする人にとっては間違いなく買うべきタイミングと言えるだろう。
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