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Ferrari初のEV「Luce」、世界初の技術満載。有機ELに穴、物理針が回転、E Inkキー採用

Jony Iveデザイン、40個以上のGorilla Glass使用、100%リサイクルアルミ製ステアリング

Ferrari初の電気自動車「Luce」のインテリアが公開

Ferrariの初の完全電気自動車「Luce」のインテリアとインターフェースデザインが公開された。Appleの元デザイン責任者Jony Ive氏が共同創設したデザイン会社LoveFromが手掛けたもので、サンフランシスコのトランスアメリカピラミッドで開催されたイベントで詳細が明らかにされた。MacRumorsをはじめ、複数のメディアが報じた。

Ferrariと親会社Exorは2021年に、IveとMarc Newson氏が共同創設したLoveFromとの複数年にわたるクリエイティブパートナーシップを発表していた。今回公開されたLuce(イタリア語で「光」を意味する)は、そのコラボレーションの最初の成果となる。

「車でタッチスクリーンは絶対に使わない」

Luceの最大の特徴は、タッチスクリーンを排除した物理的なインターフェースだ。PRNDLのインタビューでIveは「タッチスクリーンはiPhoneにとって汎用的な問題を解決したが、車でタッチを使うなんて、僕は絶対に夢にも思わない。なぜなら、自分が何をしているのか見る必要があるからだ」と語った。

この思想に基づき、クライメート、シートヒーター、ドライブモードといった主要機能には専用の機械式スイッチとダイアルが用意されている。ステアリングホイールは露出したアルミニウム構造で、ガラスとメタルのボタンは触覚で区別できるよう設計された。

計器盤は2つの重なり合った有機ELディスプレイの層状構造で、このスケールで有機ELパネルに穴を開けるのは世界初だという。さらに、ディスプレイ間の空間を通して物理的な針が回転し、デジタルとアナログが融合した独特の表示を実現している。

E Inkディスプレイ搭載のガラス製キー

Luceの際立った特徴の1つが、E Inkディスプレイを搭載したガラス製のキーだ。ポケットに入れている時はFerrariイエローに見え、E Inkはバイスタブル(双安定)であるため、静止状態では電力を消費しない。

ドライバーが車内に入ると、センターコンソールのマグネットがキーを専用ドックに誘導する。キーを押し込むと黄色が黒に変わり、ガラス表面のコンソールと一体化。同時にビナクルとコントロールパネルが点灯し、シフターが黄色に変わる。Iveはこれを「演劇」と呼び、電気自動車の始動儀式を再定義したと説明している。

Gorilla Glassとアルミニウムで構成された内装

内装には40個以上のCorning Gorilla Glassが使用されている。Engadgetによると、iPhone 4以降のIve在任中にAppleが生み出したデザインに馴染みがあれば、この車内で違和感を覚えることはないという。全体的な美学はスクワークル(角丸四角形)と円が支配し、絶対的な完璧さと対称性を持っている。

ガラス以外の部分はアルミニウムで構成され、グレー、ダークグレー、ローズゴールドの3色から選択できる。ステアリングホイールは100%リサイクルアルミニウム合金から19個のCNC加工パーツで作られ、標準的なステアリングホイールより400グラム軽い。

Apple Carの面影?

9to5Macは、このデザインが開発中止となったApple Carの片鱗を示している可能性を指摘している。Iveはプロジェクトが最終的に放棄される前、Apple Carのインテリアデザインに数年を費やしていたはずで、実際に僕たちがそのデザインを目にすることはほぼないだろうが、Luceのコクピットは期待できたはずの美学を示す良い手がかりとなるかもしれない。

Wiredによると、Iveはイベントの紹介の中で「僕が今持っている不機嫌な反抗心は、もう嫌な奴とは一緒に仕事をしないということだ」と語り、観客の笑いを誘ったという。PRNDLのインタビューでは「愚かなインターフェースのせいで死んでいる人々の数」にも言及しており、タッチスクリーン中心の自動車UIに対する強い批判的姿勢を示した。

Ferrariは初の完全電気自動車を3段階で公開している。第1段階は昨年10月にマラネロで開催され、バッテリー、モーター、プラットフォームといった基礎技術に焦点が当てられた。今回の第2段階はインテリアとインターフェースが中心だ。エクステリアは5月にイタリアで公開される予定となっている。

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更新日2026年02月10日
執筆者g.O.R.i
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