Jony Ive、OpenAIと新しいAIハードウェアを開発へ
いずれAppleに対抗する、iPhoneと競合する製品になったりして?
元Appleの最高デザイン責任者を務めていたジョニー・アイブ氏が、OpenAIのサム・アルトマンCEOと新しいAIハードウェアの開発を進めていることを認めた。
年内に10億ドル調達見込み、iPhoneに関わったデザイナーが集結
The New York Timesによると、故スティーブ・ジョブズの妻であるローレン・パウウェル・ジョブズ氏が設立したEmerson Collectiveとアイブ氏が共同で出資するAIハードウェアベンチャーを設立しており、年内には10億ドル(約1,435億円)の資金を確保する見込みだ。
プロジェクトはまだ初期段階となっており、従業員はわずか10名。ハードウェアのデザインはアイブ氏が設立したデザインファームLoveFromが担当しており、タング・タン氏やエバンス・ハンキー氏など、Apple時代にアイブ氏とともにiPhoneの開発に深く携わっていた人物らが関わっているという。
巨大なオフィススペースをサンフランシスコに確保
ハードウェアの詳細や具体的なリリース時期などは不明だが、アイブ氏自ら9,000万ドル(約130億円)を投じたサンフランシスコ内にある32,000平方フィート(約3,000平方メートル)のオフィスビルで活動を開始。同市内で「存在感を発揮している」と伝えられている。
「元AppleがデザインしたAIハードウェア」の汚名を返上できるか
「元Apple」と聞くと、「それなりに良い製品にだろう」と予想する人は多いだろう。しかし元Appleのエンジニアが手掛けたHumane AI Pinは、インターネット上でかつて無いほどの酷評を受け、有名テック系YouTuberのMarques Brownlee(MKBHD)氏は「過去にレビューした商品で最も酷い」としたほどだった。今年5月時点で身売りを検討しているとの報道があった。
Humaneの大失敗により「元Appleだからといって良い物を作るとは限らない」と一部で思われている恐れがある。アイブ氏を筆頭に名だたるAppleデザイナーが関わるAIハードウェアに世間の注目が集まる。将来的にiPhoneと競合する製品が登場する世界戦も、十分にあり得るだろう。
(Source: The New York Times via MacRumors)